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isekaiteni shitara aijoukata na kishi ni shuuai sareteimasu!?
確かに執愛だ…。
異世界転移もの。
なんだかもうお話の進み方が、3歩進んで2歩下がる?くどくどと同じシーン同じ思考をぐるぐる周回してて。それが半分いっても続いてて。
それでも引き込まれる何かがあれば、頑張って最後まで読もう!どうなるか知りたい!って思えるんですけど…。
ナツキに一目惚れし、知れば知るほど好きになっていくジュアン。言葉に触れ合いに毎日何度も伝えるもナツキは応えることはなく…。
ナツキも事情があるんですがね。
それを伝えるのが半分過ぎたあたり。
好きです!あっそ。の繰り返しからどうなるか知りたいけど、もういいかな…。
好きだと伝えられてもいつまでも向き合わないナツキに、ジュアンが気の毒です。
タイトルそのまんまです。転生先の騎士に求愛されまくるストーリーです(^ ^)
ここ最近では珍しいエロなしのストーリー。私自身エロシーンがなきゃイヤ!というこだわりも特にないので、楽しく読ませてもらいました。
転生してきたナツキにソッコーで一目惚れし、好き好きアプローチする男爵騎士のジュアンの執愛が読みどころなこの作品。フラれてもフラれてもめげないジュアンの激しい恋心がスパイシーで面白かったです。
転生後の身の寄せ場がなく、助けてくれたジュアンの家で使用人として働くことになったナツキ。ジュアンの家は汚屋敷で、出す茶はくそマズい。どうしようもないジュアンの生活環境を、ナツキが持ち前の家事力でキレイに生まれ変わらせます。
料理も得意なナツキは美味しい料理を振る舞い、ハートだけじゃなく見事に胃袋をキャッチ!……これじゃあジュアンがナツキのことを諦めるはずもなく、ますます執心していくのは規定ルートでしょう。ナツキも自分の仕事の範疇で有能なハウスキーパー力を発揮したとはいえ、なんとも罪作りな結果になってしまいました^ ^
見目のいいナツキの姿に一目惚れしたとはいえ、これはあくまでもキッカケ。一緒に暮らすうちに、ジュアンの恋心は日を追うごとに爆発寸前な危険な状況です(笑)
上司や同僚に過剰な嫉妬をして、ナツキへの想いは募るばかり……こんなにアプローチしているのにナツキが首を縦にふらないことも原因の1つだと思いますが、ナツキの言いつけを守って触れたいのを我慢しているジュアンの苦しい事情が背景にあることを汲んであげなきゃなりません。
押して押して押しまくるジュアンVS引いて引いて引きまくるナツキ
2人のシーソーゲームの軍配はいかに?!
ナツキがなかなかジュアンの想いに応えられない枷となっている過去の生い立ちを含め、2人の気持ちが通い合っていくところは丁寧に描かれています。
素直に好きと言えないナツキの本心や、好きなのにジュアンの元を去ろうとする不本意な別れを選択するシーンは、実にもどかしくて焦ったい。……ですが、ナツキの想いがなかなか動かなくてもジュアンのブチ壊れた求愛が突き抜けているので、それはそれで楽しくて、2人足して丁度良い感じな熱量が絶妙でした。
転生先の騎士に溺愛されるストーリーは王道ルートですが、ジュアンの汚い屋敷をキレイに掃除して美味しい料理を振る舞うナツキの家事力は個人的にツボ。一見するとスパダリなジュアンにも弱点があるんだなーってところにも、ハマっちゃいました。
フラれまくってもめげないちょい天然な騎士サマの頑張りが光る作品。溺愛好きな方におすすめです^ ^