umeair
hanakasumi no tougenkyou
『花霞の祝歌』番外編のこちら。
秋のJ庭ではお迎えできなかったのですが、Kindleアンリミで読めることを知り、
いそいそとダウンロードしました。
ナフルーズ(攻め)とルスラン(受け)が一緒にお忍びでバザールを訪れ、
そこに佇む怪しい老婆の導きによって、”桃源郷”へとトリップするお話です。
死者と生者とが出会える不思議な場所で、驚きの対面を果たす二人。
そこでアイリーンの父親・アイランに出会えたのは、アイランのお墓の前で
ルスランが彼に呼びかけ、祈りを捧げたからなんですね。
本編と変わらず、健気一途なルスランの姿に胸がキュッとします。
そしてまさかの、ルスラン祖父母・ナフルーズ両親との対面も!
元の世界に戻って桃源郷での記憶は全て失ってしまっても、この時かけてもらった
優しく愛のこもった言葉は、きっと二人の中のどこかに残り続けるに違いない…
そんなふうに思える、ひたすら優しい物語でした・:*+.
そして桃源郷のお土産として渡された桃の種は、これからアイリーンも含めて三人で
楽しく一生懸命育てていくんだろうな。
桃が成長していく姿を喜ぶアイリーンの姿が目に浮かぶようで、微笑ましいラストでした☺︎