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noroware ouji ha otogibanashi ni akogareru
レビューの評価を見てすぐポチッとして速攻で読みました。
短いページ数の中で余計な説明などは削ぎ落とし、とても読み応えがありました。が、やはり駆け足感は否めません。
不憫なアリスト。その不憫の原因が巡り巡って貴様か!!
最後の方を読むとアリストの兄二人の手のひらの上だったような気もしますが。アリスト頑張ったね!!
王子様なのに、あんなに美しいのに、なんてことに…。
アリスト…、あんなに嫌われてキツイこと言われてきたジュールに…。ほだされるなーーーー!!!と言いたい。
ジュールの言い分も努力もわかるけど、だけどあんなひどい男だったんだよ?
最後の方は良い男でしたが…。いや、多分アリストのことを知るほど目の曇りが晴れていったのでしょうが。
この、攻めが許せない今さら遅いんだよと思ってしまう自分が、攻めに厳しすぎて段々読めるお話がなくなってしまうんじゃないか心配です。
みなみゆうき先生の作品は「典型的な政略結婚をした俺のその後。」以来なんですが、こちらの作品の方がだんぜん好みでした。文章も読みやすく前作と比べてスッキリとした構成でストレス無く読むことが出来ました。
ただ、その分アッサリし過ぎていて印象に残らないのも確かでした。前作はクドイ分いまだに記憶には残ってますから。なので神に近い萌2と評価させて頂きます。
最初はアリストを嫌っていたジュールがアリストの本来の実力と普段からの様子を見て、反省して態度を改めて行く様子が丁寧に書かれている点が良かったです。
そして、アリストだけでなくジュールにも秘密があり、その秘密がアリストを襲った悲劇に無関係ではないと知った時には、この作家さま上手いなぁと思いました。更にアリストの兄が良い味を出していて、このお話に深みを与えていました。
見た目しか取り柄が無いと思い込んでたアリストですが、実は魔術師としては凄い実力を持っててその力を使うシーンにもワクワクしました。
このお話では悪者が既に退場してて居ないので、昼の醜いアリストに対して酷い態度を取る人間だけが悪となっていました。もちろん積極的ではなくてもジュールもその1人です。後にアリスト兄にその事を嫌味ったらしく指摘されるシーンに胸のすく思いでした。www
その後の2人のお話も読んでみたいです。冒険者として活躍するお話を待ってます!