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12ji no kane ga naru mae ni
ああ…なんかもう、めっちゃいい話だった。じーんとしちゃった。
胸の中がキュイーンとなる、独特の感覚がたまらんです。
それまで読んだことのあるひちわゆかさんの作品とは毛色が違ってたから(コミカルな雰囲気は同じなんだけど)、覚悟してなくて、余計に。
テンポ良く進む分かりやすいストーリーです。
元医者と大学生の恋。
足を骨折した偏屈医者は、バイトで家政婦にきた大学生を、とある事情から、デリヘルで働いてる子だと思い込んでしまう。
負けずぎらいの大学生は、元医者にいじめられても頑張って働く。
元医者の勘違いっぷりには、笑わせられたり泣かされたり切なくなったり。
大学生の意地っ張りぶりや健気さにホロリときたり。
ちょこちょこ入ってるユーモアも、センス良くて好き。
お気に入りの一冊になりました。
高校生の朋也は、幼い頃に拾った懐中時計の鍵の持ち主を探していた。
そのことが縁で、叶という荒れ果てた古い家に住む男の人の家政夫をすることになる。
当初、「三十五点」という評価を初対面で付けられ、皮肉屋で傲慢で人ギライと三拍子揃った嫌な男だった。
出会うなり「乳首のサイズを計れ」と高飛車に命令されて、怒りから逃帰ってしまうも、負けず嫌いから辞められずに続ける事を決意する。
怒られても、嫌みを言われても、負けずに通い続けているうちに、朋也は次第に叶の知られざる一面を知ることになる。
だんだん叶に惹かれていく自分に、気が付く。
けれど叶は、朋也のことをお金が目当てでデリヘルをしてるのだと思い込んでいて……
という感じの話でした。
何となくこの人の代表作である「TOKYOジャンク」の設定に似てるなあ……と思いながら、年の差のカップル。
年上の仕事はできるけどダメな男と、ちょっと家庭に恵まれないけどしっかりした年下の男の子。
ダメだけど、実は彼にも複雑な家庭の事情があってそれでいびつな性格になってるってことがわかって、ハッピーエンド。
素直で純粋な受けもいいですけど、素直じゃなくて負けん気の強い受けも好きなので、とっても萌えました。
なんか真っすぐに受けがジタバタしてるのも、かわいいですよね。