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anata wa kanpeki na secretary
美人と言ってもクールビューティなタイプの男性秘書と、
仕事はできるけど性格は色々あり、どこかワンコっぽい敏腕弁護士。
個人的には美人弁護士な一条がめっちゃツボ。
クールで冷静なのに藤澤に愛を感じてしまい、
でも完璧な秘書であろうとするジレンマとかホントにツボです。
藤澤は最初ウルサイのでちょっと苦手と思ってましたが、
読み進めるうちに何だか可愛くなってきました。
と言っても可愛らしいのではなくやんちゃな可愛らしさ。
でも、一条に愛を感じて手放せなくてうろたえる様子とか、
どこかワンコっぽくていいです。
短編が3作になってます。
な一応ひとつだけ読んでもちゃんと話は通じますが、
全部通して読んで起承転結が終わるような気がします。
1作目が「貴方は完璧な秘書」
極めて有能だけど無自覚に女関係が激しすぎる藤澤に、
やはり極めて優秀な男性秘書をして引き抜かれた一条。
なので所内では唯一の男性秘書と言う立場。
最後にはきちんとハッピーエンドですが抱かずに終了、
とかなり健全です。
あと藤澤が先に一条への恋心に自覚したものの、
一条はなかなか自覚せず藤澤が見合いをさせられてやっと気付く。
この辺は異性であったらかなり使い古された設定?
藤澤が無邪気な遊び人気質に書かれているけど、
それがやんちゃな可愛らしさに見えるのが上手いです。
言葉の端々に悪気のない純粋さが伝わってきてて、
でも、悪気ないからって鈍くもない様子も伝わります。
一方生真面目でクールビューティな一条が自分の気持ちを持て余し、
狼狽える様子はがっつりギャップ萌できます。
一条ってホントにかわいい。
そして2作目「君はわがままな弁護士」
想いが通じ合って抱きたいという藤澤に対して、
精神的な繋がりだけでいいと言う一条。
一条は抱かれる事で今まで藤澤が遊んだ女性と同じになる、
そしてそんな風に溺れて掬われる事怖さで進めないのだけど、
それがわからなくて苛立つ藤澤。
そんな折、藤澤がどうしても気が進まない仕事を押され、
その仕事の為に自分は一条に利用されたと誤解する。
やはり一条なしではいられないと思う藤澤は、
改めて一条に想いを伝える為に嫌だった仕事を引き受けて、
果たした折に想いを伝えてお互いの想いを確かめて終了。
ですが、この時も抱かれずに終了。
すれ違うふたりがちょっと切ない話でした。
そのすれ違いっぷりが本当にボタンの掛け違いっぽいので、
うまく分かりあってほしいと願いつつ読みました。
藤澤視点だったせいか一条の登場がやや少なめだったのがちょい残念。
3作目の「貴方は完璧な恋人」
藤澤のパートナーとなる弁護士が入所してきて、
一条はその弁護士吉見の秘書も兼務する事になる。
実は藤澤の大学の後輩だった吉見は、
完璧な秘書と評判高い一条に敵対心丸出しの態度を取る。
一条を所詮秘書をバカにするし、
実際秘書なので弁護士のようなパートナーになれないのも事実で、
その事に落ち込む一条がとても切なくて、でも萌です。
吉見は散々かき回すのですが藤澤への恋心は全然なくて、
純粋に仕事上のパートーナーとしての当て馬。
そういう所がちょっと変わってて新鮮でした。
そして、想い悩み涙する一条が切なくて萌え。
この話の一条が1番萌えを感じれて好きです。
そして、最後にやっと抱かれて終了。
抱かれるシーンもキレイであまりエロくないです。
濃いエロは苦手な人にはとてもいいと思います。
男の秘書って、なんかソソリます♪
執事と一緒で“尽くしてくれる”感が良いのでしょうね~^^
本作は、強気でやり手でヤンチャ弁護士×年上美人のクール秘書といった王道ものなんですが、そこは、ふゆの先生の筆で韓流のような食いつき易さばっちりで書かれていました。
この秘書「一條蓮」は、仕事は出来るがルーズな「藤澤」の、弁護士業と生活込みの秘書で、藤澤の上司が送りこんできたんです。
弁護士の仕事以外も藤澤宅まで送り迎えや起床の世話、スーツの着こなしまで、弁護士として恥ずかしくないように躾ける為の、まさに秘書と執事をあわせ持ったスーパー秘書さん!
初めは「えーっ!秘書は女が良いー!」と言っていた藤澤も、以前より断然はかどる仕事やツーカーなやり取りが心地良くなってくると。
そして、この話の転は、社会人として成長してきた藤澤に見合いの話が・・っていうのだけど、ただ惜しいかな、短編なんです。
もう少し、一條の秘書の奮闘と、藤澤のやっぱり一條が傍にいなくちゃ駄目だな~振りがあって欲しかったです、自分は。
見合い相手が一般人過ぎたのもあったけど、完璧な秘書の一條がうろたえる場面が簡単過ぎた感がありました。
【君はわがままな弁護士】【貴方は完璧な恋人】と時間が進むにつれて、一條の弱い部分が多くなって、強いライバル登場もあって、恋人の部分は面白くなって行くのかも知れないですね。
でも【貴方は完璧な秘書】の一條が、恋人に一喜一憂する様が多くなるのが何か寂しくて・・・そういうところを可愛いとか健気ととる方には、この王道ものがもっと面白くなるんだろうなぁ。
どっちかって言うと、一條が女王様っていうのが、好み・・・^^;
(キャラ設定が違いますね、ハイすみません・・・)
王道の秘書モノです。
優秀な仕事ぶりに他所からヘッドハンティングされ、とある人物を任された主人公。
その相手とは、仕事もできるし見目も良い、悪い奴ではないけれど一つだけ困った点があったのです。
誘われれば寝てしまう、あったら食べるというような子供っぽさを併せ持つゆえに付いた女性秘書とはかたっぱしから関係を持ち、女性関係に問題を起こすやり手の弁護士でした。
そんな状態を脱却させるべく選ばれた男性秘書の物語。
新しく秘書についた一條の孤軍奮闘する姿につい応援したくなります。
しかし完璧な秘書を目指すあまり、自分の気持ちとは裏腹な行動を取ってしまったりと器用貧乏な点がよりストーリーを盛り上げます。
藤澤のキャラもカッコカワイイ攻めとしてとても良い味です。
二人の心が通じ合う場面は、やはりBL的なファンタジーではありますがその後の番外編で読み応えはたっぷりです。
個人的には、世界観は同じの他カップルの短編もオススメです。
日常にちょっとした変化を起こしてラブが生まれるのもいいな~。
仕事では超優秀だけれど女癖が悪く、自分の秘書となった女性と
ことごとく関係を持ってしまい、それならと新しく藤澤につけられたのは「完璧」で「クール」で「美人」だけれど男の一條蓮でした。
徹底した仕事振りと冷静さで、始めは男であることを渋っていた藤澤にも今では一條がいなければ仕事にならないくらい信頼されています。
藤澤のどんな行いを目にしても動じることなくポーカーフェイスを貫く一條ですが、確かに女癖は悪いものの、性格は憎めない子供のような可愛げのある藤澤に次第に惹かれていきます。
ところが藤澤にお見合い話が来たことを知ると、痛む胸を抑えつけて「先生が結婚されたら私も嬉しく思います」と言ってしまい、藤澤はお見合いをすることに…。
一條のクールビューティーぶりがお見事です。
まさに「完璧」で「クール」。
藤澤は確かに来るものは拒まず去るものは追わずで女癖はサイテーなのですが性格はとても素直で一途で、暴君と言うより我が儘な子供のようなのでイヤな感じは全然ありません。むしろ可愛い男。
完璧な秘書であろうとする一條の外面の下に隠された揺れる想いがなかなかいいですね。
普段がクールなので、ポロッと本心が出るととても可愛い。
藤澤は女癖が悪いと言っても口説き上手なわけではなく、来た女の相手をしていただけなので(笑)、一條には不器用さを曝け出したりするんですが、そういうのもいい。
雑誌掲載分はごく短く、ずいぶんあっさり書かれている感じがしたんですがもともと「短編」というかたちで書いたものだそうです。
それに書き下ろしをくっつけて、収録の順番に「心が通じ合い」「ちょっとした誤解があって」「初めてのH」という流れになっています。
渉外法律事務所での仕事の場面は勿論沢山ありますが、ほとんど上っ面だけで、仕事場は萌えな舞台ですが、実際弁護士として手腕を振るうような場面はありません。
擦れ違う二人の会話が結構切なかったりして仕事面よりも心理面がなかなか良かったです。
一応年下攻めですが、書いてなければそうは思えないかもしれません。
でも、やんちゃな男を冷静にクールに操縦しつつ、内心ではベタ惚れな年上の男…っていうのはかなりツボでした。
『ツンデレ』の王道かも。