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dokukoi ~doku mo sugireba koi to naru~
両視点小説。弁護士の志波の前に謎の男ハルトが現れ、同居しながら仕事上のパートナーになったり、信頼関係が芽生えたり、もしかしたら恋になるかも?なお話。
キャラクターはメイン二人とも魅力的だし、ストーリーも最高だった。
わりとベタな展開が多く、BLとしては初心者向けに感じるところもあるかもしれない。でも仕事に関する描写や裁判の様子などがしっかり描かれているので、結果を出した二人の達成感や相手への感情に共感しやすく、とても面白い。
相手を助けたり助けられたりがシーソー状態なのも素敵。
志波は、自分にとって不要と判断した人間を容赦なく切る弁護士。一度の失敗がトラウマのようになってはいるものの、他人の失敗には不寛容。
そんな志波がハルトと出会い、求める以上の優秀さを見せられて、少しずつ心を開いていく。心理描写の雰囲気が変わり、ゆっくり人間らしくなっていく。初めての感情に振り回されながらも、自分自身と向き合おうとする姿勢が良い。
ハルトは犯罪に手を染めてはいるが、その動機を聞いたり、困窮する若者を助けたりするのを見ると、憎めないキャラ。チート級に能力が高く、志波の仕事もちゃちゃっと代理でやれるほど。
ハルト視点で見ると、今まで好きに遊んできたゲイが、いつの間にか志波に惚れて本気になっていくストーリーが楽しめる。志波のために調査に精を出す献身的なところが可愛い。
志波視点だと、偶然気付いてしまったハルトの気持ちに衝撃を受け、自分はクエスチョニングなのか?と悩み始める。同期に相談したり、嫉妬心を覚えたり、人として成長していく物語でもあるような。
いなくなって初めてハルトの大切さに気付いた志波は、今までの彼からは信じられない行動に出る。そして、二人の関係性が変わるかも――?というところで下巻へ。
爽やかな終わり方ではあるけれど、この二人のその後を早く見たい気持ちでいっぱいになる。続きがとても楽しみ。