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mannequin wa koi wo hakobu
古い作品だけど、とっても面白くて、読後感がとても良かったです。酔っ払うと拾い物をしちゃうサラリーマンの文穂と、文穂に拾われた会社社長の道明のラブコメです。
文穂は酔うと変な癖が出るけど、それ以外は一生懸命に頑張るコです。
借金を残して蒸発した両親の代わりに、大学を中退して借金を返して。慎ましい生活の中で、手に入れた骨董品(のような物)を眺めるのが楽しみだったりします。
そんな文穂は、物との相性が分かると言うか、声が聞こえると言うか、呼ばれてる感覚でそれらを手に入れています。
そして、文穂が今まで拾ってきた物の中で一番のお気に入りは、上半身のみのマネキンで。いつも、そのマネキンと寝ているのですが、ある日目覚めると、横には知らないイケメンの男性がいて驚きます。
なんと、マネキンと似た体形をしているその男性・道明を泣きながら連れてきたらしいのです。
謝罪する文穂に、道明が言ったのは「責任持って監禁しろ」と…。
その日から、不思議な同居生活が始まります。
そして、いつしかお互いに、傍にいるのが居心地が良くなって…。
文穂の感覚でしかない、「物を見る目」が本当に特別で、事件(?)の糸口になってるのが面白かったです。後半にはとうとう墓石まで持ってきて(馬鹿力にも程が…汗)、思わず笑ってしまいました。
そんな文穂を全力でフォローしてくれる道明が、カッコ良くてキュンとなります。最初は謎だらけの男だったけど、どんどん文穂に執着していって、ただの恋する男だったのが萌えます。おまけに、実は社長で、文穂のシンデレラストーリーのような感じだったのも萌えました。
結局、道明という最高の拾い物をした文穂と、拾われて本当の恋に堕ちた道明の、甘々でイチャイチャなお話でした。