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juuou no yometori okusama ha hana no kuni no junketsu ouji
敵対国同士の婚姻。獣人と人間の婚姻。夫婦なのに初恋から始まる婚姻生活。
仕方なくから始まった婚姻に、愛が生まれていくところがめちゃ最高でした!
BL小説ではちょくちょく見かける感じのお話なので、割ととっつきやすい作品かなと思います。
絵が美しくて、まさにディズニーの「美女と野獣」を彷彿とさせる表紙が何と美しいことか…(´∀`*) 見た目はケモノ感が強くて怖いけど、心は繊細で優しい王様です。幸せがどんなものかを知らない孤独な王が、神託に則って結婚しただけの敵国の王子に次第に心を寄せていくハートフルマリッジなストーリーです。
最初はね、この婚姻あり得ないって感じの始まりなんですよ。
敵国同士ということもあり、神託がなければ成立してない婚姻です。で、お互い"仕方なく"結婚することになったと…そんなキッカケです。まぁ一種の政略結婚ですね、大陸の安寧のためだけの。
結婚というカタチが整ったとしても、肝心なのはその中身。試練は婚姻の前から始まります。
レオンの治めるマギルス国と、人間の治める大陸のもろもろの国は敵対関係にあり、良好な関係とはいえません。人間は獣人を迫害し、今の地に追いやった黒歴史があるからです。
そんなこともあり、嫁にきたエリファスが歓迎されるわけがなく……っていうのが、婚姻のスタート地点。エリファスにとっては、相当なアウェーで厳しい状況です。
しかし、この美しく健気な王子様はこの状況を打開すべく立ち上がります。
元は自分たち人間のせいだし、何より王妃としての務めだと言わんばかりで前向きに人々との関わりを持とうと奮闘します。
こういう前向きで真っ直ぐな子は、見てて元気をもらえるから大好き!
自分たち民族のしたことを悔い改め、心に傷を負った獣人たちと根気よく交流を持とうとする姿は、素晴らしき王妃の姿です。
色とりどりの花を植えたり、音楽を奏でたり。
嫌われているからといって奥に引きこもってないで、街に繰り出しては積極的に国民と関わりを持つエリファスに、国民もそしてレオンも好意的な感情を抱いていく。こういったマイナスからのスタートがどんどんプラスに上がっていくところは見どころの1つです。
特にレオンは、"形だけの夫婦"とバッサリ言い切っていたのに、あらあら^ ^…といった感じでエリファスに気持ちを向けていきます。恋愛に不器用なレオンなので、控えめに好意を寄せるソフティーな愛し方にキュンとなってしまいました。
エリファスもレオンに好意を寄せていくのですが、レオンが意識しまくって距離とるから落ち込んで…と、初恋同士の2人が空回ってる姿はジレモダです。結婚してから恋となり愛になっていく……それって順番逆だろう展開は、大人なピュア感が爆発でニヤニヤでした。
2人の良好関係が国の内外に良い変化をもたらしていく様は、やはりこの結婚は間違っていなかったということなんだな、としみじみ…。神さまの神託、すなわち2人のマッチングはマジもんだったということですね(笑)
エリファスが嫁いできたことによって、モノトーンの世界に明るい色味が差していく景色はワクワクしました。エリファスの評価がどんどん上がっていくところも良かったです。
まあ…一番はレオンの隠さなくなった甘い溺愛ですね♪
幸せとは何?とか言っていた王様が今や愛するエリファスを胸に抱き、幸せと連呼する姿は必見。同じ人物と思えぬ変化に最高の思いでした^ ^
今回はマギルス国王とルーディーン王国第三王子のお話です。
神託により攻様に嫁いだ受様が隠された真実を知り
マギトと人間の架け橋となり、攻様の唯一となるまで。
受様は大陸の東部の小国ルーディン王国の
末王子として生まれます。
幼いころから体が弱く武術や運動は得意ではないため
豊かな感受性を活かして国の伝統芸能や舞踏を学び
その普及に努めてきますが
大神官がもたらした神託が受様の未来を
大きく変えてしまいます。
夜の国に天使を嫁がせよ。
さすれば危機に打ち克つ光が与えられよう。
受様は容姿と性格から天使と称えており
夜の国とは大陸の北の島国・マギルス王国を
指すものと読み解かれます。
マギルス王国は魔力を持つ獣人の国で
百年前に大陸全土をわがものにしようして
大陸の国々の連合軍によって圧せられ
彼らは太陽の昇らない最果ての地に追放されました。
夜の国の現王は恐ろしい姿とずば抜けた魔力もつ
王と言われる攻様です♪
マルギス王国でも神官が託宣を賜ったと書簡が届き、
受様は「宿命の婚姻」として攻様に嫁ぐになります。
果たして受様を待ち受ける未来とは!?
神託によって獣人の王の攻様に嫁いた受様の
もふもふファンタジーになります♪
マルギス国への輿入れには従者や同伴者を許されず
受様は独りでの入国を強いられ地ことから
嫁いだ後の扱いに不安を覚えていましたが
受様を迎えに来た一団の代表である宰相は
丁寧に接してくれる彼は耳や尻尾があるものの
それを除けば全く普通の人間に見えました。
しかしながら城で対面した攻様は
見上げるほど大きくて屈強な身体と
頭には長い2本の角、口元にも長い牙が生えた
黒い獣そのもので受様は悲鳴を上げてしまいます。
それでも受様は恐怖を抑えて
人間への攻撃をやめて欲しいと訴えますが
攻様と宰相に獣人が人間を攻撃したことはなく
迫害したのは人間のほうだといわれてしまいます。
歴史とは常に勝者に有利な事実で綴られています。
受様は人間こそが獣人を迫害した真実を
知る事となるのです。
受様は民が人間を嫌う理由を知り
建国王である祖父の元で
厳しく育てられた攻様の孤独を知り
慣れ親しんだ土地を追われた獣人の口惜しさと
大陸への哀愁を知り
受様は花を植えて育てたり
自分を襲ったマギトと交流をもったりと
王妃ではなく1個人として獣人と対そうとします。
そんな受様の姿が獣人の心を動かし
攻様の心を揺さぶっていく展開が無理なく
受様の頑張りがとても良かったです (^-^)/
受様の友人の亡国の王子が当時要した時には
ハラハラ展開なのか!? とドキドキもさせられ
受様が名実ともに攻様の伴侶となるまで
とても楽しく読ませて頂きました♪
場面の盛り上げもとてもお上手だなと思いました。
自作も期待しています。