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百獣の王は夫に尽くしまくり‼
hubin ouji ni tensei shitara, juujin taishi no tsugai ni narimashita
織緒こん先生の作品を読むのは「カリスマ主婦の息子、異世界で王様を餌付けする。」以来になります。今回は異世界転生とあらすじにありますが、日本の大学生だった前世の記憶でクラフトクリフが大活躍するわけではないのです。
むしろヴェッラネッラ王国が獣人の国であるリオンハネス王国に攻め入って滅亡するまで生き残る為のものでした。リオンハネス王国に行ってからは姉のジェインネラともに大事にされ、やっと健康を取り戻すんです。
クラフトクリフのヴェッラネッラ王国での境遇は悲惨でしたが、お話はどちらかと言うとコミカルでクリフトクリフとリオンハネスの王太子リカルデロとの認識の違いにクスッと笑えるんです。
そしてこの作品の悪役であるクリフトクリフの父王や隣国の王にしても、道化的要素が強くて小物という人物像でした。
王太子のリカルデロ自体が飾らない人物で民から慕われている美丈夫なのですが、番としてクリフトクリフをロックオンしてからは真綿で包むように甘く溺愛してました。
個人的にクスッとしたのがクリフトクリフが健康になってからやっと身体が成長し始めるのですが、まだまだ性的には未熟で「ふんわりしかおっきしないのに!」と叫んだところでした。
獣人は番をとても大事にするのでリカルデロもクリフトクリフが成熟するまで手を出さないんです。そして子供をとても大事にしていて他国民であっても虐待は許さず自国の法律で裁くという徹底ぶりでした。
楽しくてテンポが良い作品でした。
今回は獅子獣人の王太子と敗戦国の第七王子のお話です。
生国で虐待されていた受様が
保護された戦勝国にて攻様の番となるまでの本編と
本編幕間的な短編を収録。
受様はヴェッラネッラ王国の第七王子として生まれますが
側妃の母を疎んじた正妃によって受様姉弟を虐待します。
ただし受様は
前世の日本人大学生の記憶を持っていたため
それを知恵として監禁生活をなんとか生き続けますが
政略結婚の駒として父王の目が光る姉姫はともかく
食事を与えられず部屋からも出られない受様は
10代なのに骨と皮だけというみすぼらしさでした。
そんな受様の生活は父王が無謀に挑んだ
獣人王の治めるリオンハネス王国に敗戦したことで
大きく変わります。
獣人の国では子供への虐待は重罪であり
受様を座化して部屋にやってきた獣人の兵士は
王都までに見た荒れた農村でも受様ほどにやせた子供を
見なかったと驚愕させます。
全ての采配は戦いの将で王太子である攻様が見守る中
代官として城を管理するという熊獣人によって采配され
傲慢な正妃はリオンハネスの法で裁かれ
牢での生涯を余儀なくされます。
罪なきとされた王族達は世話係を連れて
リオンハネスに移送されるのですが
元々栄養失調で体調を崩しがちな受様は
まともな食事を食べただけで腹を壊して
城に留まっていました。
果たしてこんな受様を待ち受ける未来とは!?
虐待生活を前世の知恵で生きのびた受様と
獣人国の王太子である攻様の
異世界転生もふもふファンタジーになります♪
受様は前世の記憶を持つ転生者ですが
前世の知恵を活かして大活躍的な展開ではなく
そこそこでチラチラ知識が出てくる程度ですので
転生モノ要素はあまり強くないです。
獣人族は頑健で強靭な種族ですが
出生率が低下していて、父親の種族の子を産む人族の王族達は
獣人族の番相手としてリオンハネスに移送されたのです。
王族達はあくまで妻候補であり、
獣人との相性を見ての集団見合いで相手が決まる中
姉姫は王の番となります。
ガリヒョロの受様は病気の子供扱いでしたが
獅子獣人の攻様が受様の匂いに興味を示したために
王太子宮の預かりとなるものの
側妃をもつ気のない攻様は宮に近づかないのです。
攻様は無自覚に受様を番して好みしく思っていたのですが
妃さを持つ気がなかったので自分の感覚に"無自覚"だし
受様もガリヒョロな自分が対象となるなんて思わず
思い込み&rすれ違いで関係はなかなか進みませんが
自覚した攻様が徐々に受様を囲い込んでいく様に
ワクワク&ドキドキ、
姉姫と間違われての受様の誘拐劇に
受様の父王が絡んでいて悪意ある者達が一層される
幕引きもたいへん小気味よく
終始楽しく読ませて頂きました (^-^)/
不憫王子で失神王子?
長いお話でした。スラスラ読めるんですが主人公の脳内会話をひたすら追いかけるような感じですかね?
人族と獣人。獣人は匂いで番がわかるという…。そして人族の男性でも獣人相手なら妊娠出産が可能だと。それも成熟香なるものがあり…。
主人公が王妃から虐待されて育ったためガリヒョロの目だけがギラギラした骨と皮だけの男の子でした。
攻めは早めに現れるも1年くらい主人公を放置で…。
ようやく来たかと思ったらいきなり番だとグイグイで。
一冊ほぼ主人公が身体を整えるというか身体作りな状態で。なにかあるとすぐ具合が悪くなってしまい。
そして攻めに放置され続けたためか全く番の意識もなく。何を言われても響かず。
これが長くて…。
終盤でようやくBLらしくなってきましたが、あんまりキュンドキはしなかったです。
ヤッカさんが良かったなあ。