アンドロギュノスは、春を恋う

andorogyunosu ha, haru o kou

アンドロギュノスは、春を恋う
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神0
  • 萌×20
  • 萌1
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
1
得点
3
評価数
1
平均
3 / 5
神率
0%
著者
野原耳子 

作家さんの新作発表
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イラスト
桝目の助 
媒体
小説
出版社
電書バト
レーベル
電子発売日
価格
ISBN

あらすじ

★献身的な少年×アンドロギュノス化した少年

女性が生まれなくなった数百年後の未来。
国連は18歳になった少年全員に、両性化する薬を飲ませる【アンドロギュノス計画】を立てる。
両性化したものは、優れた人間の子供を産むために派遣されていく。

普通の高校生だった桃真は、薬に適用し、アンドロギュノスへと変異する。
財前家の息子たちの子供を産むために売られた桃真は、従順さを求められ次第に追い詰められていく。
だが、財前家でただ一人、若い使用人であるハルだけが桃真に親身に寄り添ってくれる。
いつしか互いに惹かれ合っていくが、ハルは何か秘密を隠しているようだった。

表題作アンドロギュノスは、春を恋う

ハル、財前家の使用人、16歳
井上桃真、薬に適応しアンドロギュノス化した少年、18歳

レビュー投稿数1

面白いけれど、、萌えたわけではない

こちら、悩んだ末の「萌」評価なのですが、決して萌えたわけではなく…

ただ、物語としての面白さはやっぱりあるし野原先生の文体も読みやすく、好き。
というところを考えた上での評価となります。

健康な人間に無理やり薬を飲ませ、”アンドロギュノス”と呼ばれる両性体にしてしまうお話。読み手を選ぶ設定…

舞台は近未来。
女性が生まれなくなった世界で、国連が推進する”アンドロギュノス化”計画。しかるべき年齢となった男子に薬を飲ませ、何万分の1かの確率で適合に成功しアンドロギュノス化したものを、優れた人間の子供を産むために金持ちのもとへと派遣していく事業です。

普通の高校生として過ごしていた桃真は、薬に適用し、アンドロギュノスへと変異。
財前家の息子たちの子供を産むために売られた桃真は、名前を「桃子」と改められ、従順さを求められ、精神的に追い詰められていきます。
そんな中、屋敷で出会った若い使用人・ハルだけが桃真に親身に寄り添ってくれてー

と続くお話です。

もう、個人的にはこの桃真への仕打ちが酷すぎて、途中読み続けるのが辛くなってしまった。。名前も服装も言動も女性のものに強制&矯正され、桃真の自我がゆっくり壊されていく様子がめちゃくちゃ辛かったです。。
そして、”両性化”というこの話の核となる点も自分の萌えポイントとは違ったな、と…

使用人・ハルの正体なんかは読者には割と早めに分かってしまい、その正体がいつバレるのか、バレた時桃真はどういった行動に出るのか、そういったハラハラドキドキ感はあり、お話としては本当に面白かったと思います。
ただ、、、萌えないんだーーー…!!

そしてラスト、桃真が両親と再会を果たすところが見たかったのですが、そこまで描かれず…という点には物足りなさが残りました。

山あり谷あり、で物語としては読み応えがあるのですがどうにも後味の悪い感じが消えず、萌えは感じなかったなあ、というのが正直な感想です。

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