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ummeijanakutemo aishiteru
前作「俺様高校生αと用務員のおじさんΩ」とも繋がっているこちら。
弓道部の後輩×先輩というカプです。
単体でも全く問題なく読めますが、前作を読んでいる方がたぶんおおっ!と思えると思うので、順番としては前作→こちらをおすすめします!
というのも、こちらの作品の攻め・凪は、前作で「クマさん」こと40歳用務員の熊谷に片思いしていた華ちゃんの4歳下の弟なんですね。
思わず読みながら「あーーー!あの華ちゃんの!弟!」と叫びました。めちゃくちゃ好きな女性キャラだった華ちゃんの弟の恋物語が読めるなんて!と、興奮してしまいました。
美人で優秀で伝説級な存在のアルファの姉・華にコンプレックスを抱きながら高校生活を送る隠キャの弓道部隠・凪(β)。
あるひ凪は、学内でも有名な「運命の番」カップルである彼の2歳年上の先輩・Ωの小林が、運命の相手である天宮に酷い扱いを受けているのを目撃してしまいます。
それからも幾度か小林を天宮から庇っているうち、次第に同情心とは違う感情が芽生えていきー
と続きます。
野原先生は年下攻めを書くのがうまいなあ〜!前作の22歳年下攻め(!)も良かったし、こちらの”実は以前は陽キャの人気者”だったという年下攻め・凪もめちゃくちゃ魅力的でした。
もーー、前半の隠キャのくだりからの中盤〜後半にかけての変わりっぷりがすごい!!
押して押して、甘い言葉を囁いたり凹みながらも懸命に追いかけたり……個人的な好き要素・萌え要素が詰まっていて鼻血が出そうでした。出なかったけど…
この作品のテーマでありタイトルでもある「運命じゃなくても愛してる」という言葉の重みを、じーんと噛み締められるお話でした。
自分はβだから、運命の番じゃないから……そういった”変えられないこと””決められたもこと”を飛び越えて、気持ちと身一つでぶつかっていく愛。
オメガバースだけど、Dom / Subのような「コマンド」的なものや(より強いアルファが使えるもの)、”マーキング”ではなく”ブラインド”という行動(αが自分のフェロモンでΩの匂いを覆い隠してしまう)など、独自設定があるのも面白く、そしてそれが最大限に生かされてました。(ただ、「番の解消」があっけない感じだったのはちょっとあれ?って感じだったかな。)
「俺様高校生αと用務員のおじさんΩ」では号泣しましたが、こちらは号泣とはいかないまでも、胸にじーんと響くインパクトある変則オメガバースのお話でした。良かった…・:*+.