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shishinseiryuuki
下巻も面白かった〜!
や〜〜上巻序盤のあの藍雨の冷淡さからは考えられない、攻めの変貌っぷりが見られました。
変化としては上巻途中でカズオに好意を持ってはじまっていたので、上巻の方が変貌っぷりにムフフ感(*´艸`)はあったかも。
四つの世界のうちの一つ、青龍へと異世界トリップした平凡なお人好しおじさん・40歳のカズオ。青龍の王・藍雨の伴侶であると告げられ藍雨から拒絶されるも、異世界で持ち前の”お人好し力(?)”なるものなどを使い次々と周囲の人々の心を掴んでいきーー
というのが上巻。
こちらの下巻は、なんと驚異的な治癒力という”加護”を持っていることが分かったカズオを狙い、青龍以外の3つの国の王や宰相たちが訪れてきてー
という、特殊な力を持つと分かったカズオを巡る事件のお話になります。
上巻でもけっこうな数のキャラが登場していたんですが、こちらの下巻は青龍のほか3カ国が出てくるということで、キャラ、かなり増えます。それぞれの国の王族と、その神獣たち。
一番最初のページにキャラ紹介もあるし、それぞれ結構キャラが立っているので「これ、誰?」とはならないかと。
ただ、中華風ファンタジーなのでみんなそれぞれ、名前の読み方が難しい!!
国の名前からして中国語風読みなんですね。玄武→げんぶ、朱雀→すざく、とかじゃない。ルビも一番最初に出てきた時にしか(ほぼ)振られてません。
ちゃんと読まないとなんとなく気持ち悪いな〜と感じちゃう自分は、わざわざ最初のページに戻って読み方を確認したりしたのでちょっと読み切るのに時間がかかったかもです。あまりそういったこと気にしない方はストレスなく読めるかと。
で、こちらの下巻。玄武の国にカズオが攫われ、命に関わる怪我をも負わされるのですが、それを機にカズオも自分の気持ちをしっかりはっきり認識し、藍雨との仲もより一層深まった、という感じでしょうか。
上巻で既に自分的お気に入りだった神獣・小龍くんも小さな体で頑張ってくれてついにあの姿になり…!という嬉しい展開もありました。
ストーリーも山あり谷ありで面白いんですが、何より二人の、”子作り”を念頭に置いたえちが濃くて良い…!!
ある「実」をあそこから中に入れ、それを藍雨の藍雨で潰してそこに注ぐ…という男同士の子作りの仕方がありまして。ひーっと恐れ慄くカズオと、乱れるカズオ。そんなカズオを見て興奮しまた翻弄する藍雨…良かった。。。
で、もう一つ最高だったのは10年後の彼らを描いた番外編。
可愛い息子が二人も…!そして二人目を産む時、カズオ、二日間も意識不明になってたのね( ; ; )一人目の子だって41歳での出産だから、本当によく頑張ったんだなあと、じーんとしてしまいました。
カズオの頭に増えた白髪、目元に増えた皺まで愛おしいと感じている藍雨の愛がたまらなく優しく、刺さりました。
20歳差のある二人。
カズオの方が先にこの世を去ることを二人とも認識しつつ、「先にいなくなってしまったとしても、一緒にいる時に与えられたものに感謝したい」と言った(←ごめんなさい、正確な文言じゃなくうろ覚えだけどこんな感じ…!)藍雨、君は最高の年下攻めだよ…と込み上げてくるものを噛み締めた下巻でした✨ああ、面白かった…