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oresamakoukousei α to youmuin no ojisan Ω
最近読み漁っている野原耳子先生。
年下攻めオメガバースシリーズの中の一作であるこちら、シリーズの中でも一番好きで、何度も読み返しています。
今朝、また読み返して朝からボロボロ泣いてしまった、、
歳の差なんと22歳、傲岸不遜な態度の高校生・成海(α)× 冴えない学校用務員、40歳の熊谷(Ω)というカプのお話です。シリーズの中でも最大の年齢差。
こちら、受けの熊谷の過去が本当に悲しく切なくて、、
20代の頃、隣に住む幼馴染α・雅明と番になるも、彼の前に”運命の番”が。その雅明の運命の番であるΩから、土下座して「別れて欲しい」と言われ、絶望のうちに彼の元を去って…という辛いバックグラウンドを持つ熊谷。
雅明から離れた時の「好きな人ができたから離婚してください」の書き置きの描写に、胸を抉られたような気持ちになりました( ; ; )
雅明に噛まれたうなじを何度も何度も擦り、肉を抉ったせいでそこは醜い傷跡に。
普段はハイネックで首元を隠しながら、βとして用務員の仕事を淡々とこなし、番を失った孤独を一人耐え忍ぶ熊谷の前に、ある日俺様な態度の高校生が現れてー
と続くお話です。
手作りのお菓子やおかずをせっせと熊谷のもとへ運び、無意識のうちに熊谷にマーキングしようとしてる成海の献身が健気で可愛い。
突然のヒートに襲われた熊谷を衝動にまかせて襲ってしまい、中出しして「これで完全に俺のもの」と仄暗い執着・独占欲を見せるところも、熊谷が可哀想でたまらないんだけどなぜか萌えてしまった。。
その後介抱されている時に成海を雅明だと勘違いし、「戻ってきてくれたの」「もうどこにも行かないで」と縋り付く熊谷の姿に、目からボロボロ涙大粒の涙が。。
初めて読んだ時が一番泣きましたが、2度目も3度目もやっぱりこのシーンで泣いてしまう。
ファンタジーとは分かっていても、自分の気持ちに素直になれない熊谷に(いやそりゃ40歳の大人が18歳になんて、ブレーキかかって当たり前だよ、と熊谷に思いっきり感情移入しつつ)「自分が40歳になるまで待つ」と本気で告げて待とうとする成海に、心をがしっと掴まれ持っていかれました。
この一作を読んで、続けて番外編の一冊を読むまでがルーティーン。
番外編は濃厚5日間えちとその結果…が見られて、幸福感に包まれる。熊谷さんの腰が心配ではあるけれど(。-∀-)
切なさと、ドーン!と落とされる感の後に感じるこの幸福感が病みつきになる「年下攻めオメガバース」シリーズ、この週末に他作品も読み返してしまいそうです。