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mobu nanoni, aisare feromon no seide isekai no ouji ni kyuukon sarete imasu
異世界で素敵な恋を見つけました
今回は賞金稼ぎと界渡りした日本人のお話です。
地下鉄の階段から落ちて界渡りした受様が
異世界で料理人となり、攻様の隣を居場所とするまで。
受様は子供の頃から人と話すのが苦手です。
大手専門学校にかよっていたものの
面接での受け答えができず、就職できないままに
卒業を迎えます。
今日もホテルの面接を受けますがうまくいかず
地下鉄の階段を降りようとして階段を踏み外して
中空に投げ出され･･･たと思ったら
都会で嗅ぐはずのない青々と草の匂いが漂ってきて
落ちる衝撃に身体を丸しているとぽよんと
柔らかな何かの上に落ちた事に気づきます。
恐る恐る目を開けると恐竜型の上にいて
ふるんと振り落とされると
首長竜やライオンみたいな大型獣や
ウサギのような長い耳を持つ犬より大きな謎生物に
囲まれていて受様は彼らに舐められたり
引っ張ったり、甘噛みまでされ始めます。
食べられると悲鳴を上げかけると
背後から何者かに抱え上げられ受様はパニくります。
この腕の主こそ今回の攻様です♪
攻様は明らかに日本語じゃないのに
「ここは魔獣の巣窟」で「うろつくのは喰らってくれ」と
言っている様なものだと言う攻様の話がわかりますが
状況は改善しません。
果たして異世界に落ちた受様の未来とは!?
賞金稼ぎで身を立てる訳ありそうな攻様と
突然異世界に迷い込んだ調理師免許もちの受様の
異世界トリップファンタジーになります♪
受様はどうやら強い誘惑香が出ていて魔獣を惹きつけるらしく
攻様は受様を魔獣の巣窟から助け出してくれますが
受様の誘惑香は人間にも有効で
攻様に連れられて入った街では男娼かと声を掛けられ
尻をもまれたりするのですが
腕っぷしの良い賞金稼ぎである攻様の匂いを付けられて
何とか男難から逃れられますが
特技もない受様の前途は多難すぎて
攻様は目が離せなくて何くれとなく世話を焼くのですよ。
人見知りで他人となかなか打ち解けられない受様が
攻様にはぽんぽんやり返せているので
なんだかんだで2人の恋は順調に進みそうかと思ったら
受様が異性化に帰る方法を探すために
攻様の知り合いという学者に会いに行ったら
その学者は攻様に激しくアプローチしている男だったり
攻様はある目的で海竜を探すために旅に出る予定だったり
攻様が旅に出た後に王子に受様が求婚されたり
と、わりとジェットコースターな展開です。
所々で攻様の身分と言うか過去に関する話が出てきて
なんとなく正体は見えているのですが
攻様が受様を伴侶とし、受様が攻様の隣を居場所とするまで
楽しく読ませ頂きました。
モブなのにと言うよりもモブだったのに
異世界でジョブチェンジって感じかな (^-^)
明るく楽しい異世界冒険譚♡
川崎かなれ先生、初読み作家様でした。
可愛くて楽しい異世界トリップ冒険譚。するする楽しく読めて満足〜！✨
書店で見かけ、読んだことない作家様だし、どうしようかな…と実は数日迷った末に購入したのですが、正解でした◎
「萌」か「萌2」か迷ったのですが、ところどころ、ちょっと設定が緩いかな…と思った部分があったため、今回は「萌」としました。
キュルキュル言っちゃう可愛い子海竜なんかも出てきて（挿絵も可愛い❤︎）可愛いもの・小動物（と言うほど小さくはないのですが；）好きな方はきゅーんとするかと！
以下、簡単なあらすじです↓
調理師の専門学校を卒業したものの、面接がことごとくうまくいかず就職浪人をしているカナタ（受）。
ある日階段を踏み外して異世界トリップしてしまうのですが、そこではなせかカナタはとてつもなく魅力的な誘惑香（フェロモン）を纏っているようで、魔獣やら人間やらを引き寄せてしまいます。
そこに現れ守ってくれたのが、ちょっと偉そうな態度の男・アーロン（攻）。
強引なところはあるものの、フェロモンに惑わされることなくカナタを守ろうとし、日本に戻りたい…と涙ぐんだ時には優しく接してくれるアーロンに、少しずつ惹かれていきーー
と続くお話です。
「俺の匂いでお前のフェロモンを消す」と言って、初対面の時から体を擦り付けてきたりするアーロン。手が早い、危ない奴か…！？と思いきや、なんだかんだカナタのピンチには守ってくれて優しい言葉をかけてくれて、いい奴だし紳士的なんです。
で、これは大きなネタバレになってしまうのでボンヤリとしか書けずもどかしいのですが…カナタがトリップした先の王国の、とあるものの決め方、というのがとても素敵で･:*+.
王族の国々がみんなこんなふうだったら、世界は平和になりそうだなあ…と思ったり。
当て馬王子が、フェロモンの影響があるとはいえカナタにものすごーーくぞっこんで執着してきたり、「日本に戻りたい」って泣いてたくせにカナタが結構あっさりアーロンとの生活を選んだり、魔法の力を使って、それをやっちゃっていいの！？倫理に反してないか!?とちょっとツッコミ入れたくなっちゃう場面は、ありつつも！
明るくコメディチックな異世界冒険譚、実はスパダリ？な紳士攻めの包容力を楽しませていただきました(*´˘`*)
