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作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
異世界に巻き込まれ召喚された泥棒の安達(受け)と、元魔法使いから軍神になった半神アダマス(攻め)、そして大量の魔力を持つことが原因で召喚された少女唯子の三人を中心として進む異世界転移ファンタジー。
WEB発のお話ということですが、WEB版は未読で、書籍版で初めて読みました。
召喚された段階では安達、アダマス、唯子の全員が初対面です。女装した安達がアダマスの仮初の妻として振る舞い、唯子を元の世界に帰すために一丸となって日々を過ごす中で、全員がだんだんと仲良くなっていきます。
良い点としては、とにかくストーリーが良かったです。安達と唯子が仲良くなり、お互いの過去を知り、元の世界に帰るか帰らないかを決断するまでの流れがとても感動的で、終盤では涙腺にくるような展開もありました。
地震と津波で家族を亡くした上、生き残った妹は強盗から店員を庇って死に、さらにその庇われた店員は罪悪感から自殺する…という救いようのない状態から異世界に来た安達と、普通ではない力につらい思いをしてきた唯子の間にある縁。伏線は分かりやすいながらも、まるで同郷の兄妹のようなふたりの関係性の後ろにあるものが終盤に明らかになると、じんと胸にくるものがありました。タイトル回収も鮮やかで、感動します。
一方で、悪い点といいますか、自分向けではなかったなと思う点としては、文体の読みにくさとBL的な萌えの少なさがありました。
辛口になってしまって申し訳ないのですが、とにかく文体が個人的に合わなかったようです。
状況が動くでもなく人柄が分かるわけでもない不必要な会話が多かったり、沈黙を表すための「……」がやたらと多かったり、十五個以上会話文が続いたかと思えば状況を羅列するだけの短文が並んだり、そもそも誰が話しているのか自体が分かりにくかったりと、いかにもWEB小説らしいと言ってしまえばそれまでなのですが、読み進めるのにかなり努力が必要になる文体でした。
また、アダマスと安達がお互いの容姿を美しいと感じているのは伝わってくるのですが、どのようにお互いの内面に惹かれ合うようになったのかが、正直なところあまり伝わってきませんでした。
安達とアダマスがくっつかなくても物語の本筋には関係ないのではないかな…と思うくらい、BL的な萌えという意味では、ふたりの関係性に必然性というか、運命的なものを感じません。むしろ安達と唯子の関係性の方が運命的なくらいで、BLというよりは、純粋にファンタジーストーリーとして、感動的で面白かったです。
何はともあれ、面白かったです!
ストーリーの面白いファンタジーの物語をお探しの方、転移にまつわる切ない葛藤を楽しみたい方、心身ともに強い飄々とした主人公がお好きな方にはぜひぜひおすすめしたいお話です。
今回は軍神の将軍と召喚に巻込まれた日本人のお話です。
異世界召喚に巻き込まれた受様が
召喚者の元の世界に返すために奔走する本編と
本編後を描いた続編を収録。
受様は常習的に他人の家に出入りしてゆったりしたり
物を盗んだりする空き巣です。
その日も豪商が敷地内に作った雰囲気の良い
無人の離れに忍びこみますが
高校生くらいの少女がいて退散しようとしたところで
突然地面が震え出し家ごと崩れ落ちるような
感覚に襲われます。
揺れが収まって少女に見つかりますが
開かれた障子の奥、ガラス戸の外は日本の景色ではなく
不気味な森になっていたのです。
しかも少女には受様に見えない生物が見えていて
受様は少女が"隠されていた"理由を理解しますが
その時に西洋風な兵隊服を纏った男が押し入り
言葉を発して少女を攫おうとしたため
受様は咄嗟に床の間の刀で斬りつけて
少女をさらに怯えさせることになります。
受様が少女を慰めようと膝をついた瞬間
受様の顔の横に剣の峰が突き付ける
白銀の髪と赤い瞳の美丈夫が現れるのです。
彼が今回の攻様となりますが
受様には攻様の発した言葉は理解できません。
ところが少女には理解できたようで
攻様は外に降りて摘んだ草を受様の口に押し付けると
攻様の言葉が理解できるようになるのです。
攻様は少女がこの国の魔術師に召喚されたのだろう
と結論付けます。
召喚された少女と巻き込まれたらしい受様は
元の世界に戻れるのか!?
WEB小説サイト「ムーンライトノベルズ」掲載作を
加筆修正しての書籍化で
異世界召喚に巻き込まれた受様と保護者となる攻様の
異世界トリップファンタジーです♪
攻様は皇帝に仕える将軍で
召喚は皇帝に反意をもつ攻様の叔父の仕業らしく
攻様は強すぎる力を持つ少女を帰す事で
叔父達一派の野望を断とうとします。
攻様は叔父の目くらましとして
受様を少女の身代わりに受様との偽装婚を
計画するのですよ Σ( ̄。 ̄ノ)ノ
かなり荒唐無稽な始まりですが
徐々にこの世界の勢力状況、攻様の立場と過去、
少女の事情、そして受様の過去が見えてくることで
信頼関係が育っていく展開は面白かったです。
特に受様の脅威に海が投影されていたり
「地震くらいで人は死なない」という言葉は
受様の哀しい体験をよりリアルに感じられて良かったし
神の力を得てしまった攻様が
自身を崇めない受様に惹かれていくのも
受様が自分を望む孤独な魂の惹かれていく流れも
どんな決着点かとワクワクさせて頂きました。
ただ物語の鍵ともなる受様の「盗む」行為を
皆が受様の特技であるかのように
肯定していた点が共感できなかったです。
犯罪ですよね?
また地震大国の日本で震災の体験者を描く事は
とても難しい事だと思いました。
しま先生おっかけで購入。受けが予想外のキャラクターで、面白かったですが、最後の方の甘いところがちょっと飽きちゃったので、萌にしました。ひょうひょうとした受けさんが好きな方でしたら良いのでは。ネットに載せていた本編300P弱+書き下ろし30P+あとがき。
目を付けていた素敵な佇まいの離れに忍び込んだ安達。中にいた少女に気付かれたと思ったら、地震に見舞われ気付けばどう考えても異世界に部屋ごと落っこちていて・・・と続きます。
攻め受け以外の登場人物は
唯子(一緒に異世界転移した少女)、マカリオス(皇帝)、スティリー(攻め側近)、ゴラッド(唯子を召喚した攻め叔父)、攻め城の使用人たち等。
++攻め受けについて
受けは天才的な盗人さん。息をするように人の持ち物を手に出来るし、隠してある大事なものを探し当てて取ってくることも可能。人たらし能力高く、誰とでもコミュニケーションして、するっと懐に入るタイプ。淡々としているんですよね、感情が高ぶって というシーンは無かった気がする。なんで盗人になったんだかはよく分からんが、まあ訳あって厭世的になってるんだろうな。異世界行った時に、唯子いたので踏みとどまれたんだろうなあ。
攻めは軍神、魔法使える、強ーい方。そんなにドンパチあって、めっちゃ血まみれになっているシーンが沢山ある訳ではないですが圧倒的力を持ってるんだなというのが分かるシーンはあります。こちらも感情高ぶって・・という印象ではなく、神様っぽく落ち着いてます。生ける彫像。さらさらロン毛だしな。1枚、アダマスとマカリオスに挟まれてソファに座る受けの挿絵があるんですけど、両手に花ならぬ両手にイケメン。最高。
攻め受けとも、トーンが淡々とした感じの方でしたので、お話も淡々と読んでしまったのですが、「ああ!」と思うところあったので、そこは面白かったでした。異世界転移ものがお好きな方でしたら、楽しい一冊だと思います。キラキラロン毛イケメンや、クール受けが好きな方でしたら、さらに好きなのでは。
はじめましての作者さんです。タイトルやイラストや表紙やあらすじに興味を持って読んでみましたら…。
なかなか読みにくくて。独特な文章や書き方でした。
複数人で話すとどの台詞を誰が言ってるのか特定できない。
主人公の視点でも本人の気持ちや記憶や過去がわからない。
おそらく後半で色々わかってきたり盛り上がってくるのかな?とは思ったのですが…。
半分読んでも誰にも共感できませんでした。
せめてどちらかの感情がもう少し書いてあれば読めたと思うんですが。
最後まで読み切るのに、とても気力・体力を要する作品でした。。。
最後の最後にあっと驚く事実が分かって、そこがとても光っているだけに、かなり色々もったいない!!!と思ってしまう。辛口ですみません;
あらすじなしで、感想のみを。
秋吉しま先生の美麗な表紙に惹かれて購入したこちら。
WEB小説特有なのかな?他の方もおっしゃっている通り、まず、文体がとても読みにくいです…読み進めていくほどに疲れを感じ、休み休み読みました。
途中「このセリフは誰が言っているんだろう?」と疑問に思う部分が多々あり、その把握に神経を使わなくてはならず、集中が途切れてしまいました。
そのほか例えば気になったところは…↓
登場したキャラについての「二、三十代ほどの男だった」との記述に、二、三十代ってちょっと幅広くないか…?アラサーってこと?とスッキリしない表現にもやもやしてしまったり。
「この城は街とかけ離れている」→「街から」じゃないかな??など、いろんな細かい部分も気になってしまいました。「亀頭」が「鬼頭」になってるのにも、苦笑い。。
そして、攻めのアダマスはともかく、受けのアダチのキャラが今ひとつ掴めず、萌えも感じず。キャラに感情移入できないと、なかなか読むのが辛くなっちゃいますね、、
異世界トリップした先で、空き巣に入った蔵にいた女子(唯)がさらわれそうになったからといって、刀をぶっ刺して殺しちゃう冒頭の場面、びっくり&困惑して「えっ?」と声が出ました;
アダチって、腕のいい”空き巣”だよね…?殺し屋でもないし、相手の正体も敵なのかどうかまだ判別できないのに、いきなりサクッと殺しちゃう描写、ちょっとアダチというキャラに引いてしまいました。
さらに序盤、個人的に地雷というかすごく引っかかってしまったセリフがありまして、、
異世界トリップして取り乱す唯子に対し、安達の言った「大丈夫、地震くらいで人は死なない」というセリフ。
東日本大震災や、今年1月の地震の記憶も自分にとってはまだ新しいため、「えっ」と驚き、とてもネガティブな気持ちになりました。
読み進めていくと、かなり後の方でその発言をしたアダチのバックグラウンドや心境みたいなものが一応書かれてはいるんですが、理解も共感もあまりできなくて、、
この序盤のアダチの言動の数々から好感度がダダ下がりしてしまい、結局最後までポジティブな印象になることはなく…という感じでした。
そして肝心の恋愛部分。攻め受けお互い”どこにどう惚れたのか?”が分からないまま終わってしまった;
アダマス(攻)が、襲われたアダチを救出後、ベッドで急に「愛してます」と告げキスする違和感。
アダマスと皇帝マカリオス、二人で受けを取り合うバチバチ展開なんて本当はめちゃくちゃ萌えそうな部分なのに、どこに惹かれたかが伝わってこないため気持ちが盛り上がらず、もったいないなあと思ってしまいました。
「転生者が空き巣」「家族を亡くした暗い過去を持っている」「軍神・皇帝と叔父の対立」そして「時間の歪み」など最大限に物語を面白く、また萌える展開にできそうな要素は散らばっているだけに、残念だなあ…という気持ちになる作品でした。