amazonの電子書籍版です
yobikakeru kore ha arashi nonakade
いつまでもジリジリくっつきそうで収まらないのが大好物な自分には結構良かった。
定番の両片想いテーマは、劇的な展開を描くより、ひたすらに結末に向けての葛藤をつらつら丁寧に描かないと汎用になる傾向があるので、作者の力量が問われるテーマかと思います。
だから、当て馬とか駒を上手に生かしつつ無理のない設定ギリギリを狙ってかないと、最後まで読みきれずにうーん…と挫折しちゃう事が多いんですけど。
今作はなかなか丁寧に変遷を描いていて読み応えあったかなという印象。受けの葛藤の描き方が特に丁寧で、無理がなかったと思います。
その分、攻めの転結への運び方の粗が気になるものの、納得出来る範囲ではありました。
攻めキャラが年上で落ち着きがありつつも優柔不断でヘタレ気味なのも、この手の作品ではあまり読んだ事がなかったので新鮮でした。
基本的にはじれったいのが好きでないと読んでいて苛々するかもしれませんが、それ系好きな方には合うんじゃないでしょうか?
とにかく葛藤を読むのが三度の飯より好きな人にはオススメの一品です。