追放された元王子様を拾ったら懐かれて結婚して家族になりました

tsuihousareta motomoujisama o hirottara natsukarete kekkonshite kazoku ni narimashita

追放された元王子様を拾ったら懐かれて結婚して家族になりました
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神8
  • 萌×21
  • 萌1
  • 中立0
  • しゅみじゃない1

39

レビュー数
2
得点
47
評価数
11
平均
4.4 / 5
神率
72.7%
著者
萱森まや 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
京一 
媒体
小説
出版社
KADOKAWA
レーベル
Ruby collection
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784041149911

あらすじ

追放された元王子×天涯孤独の青年による救済からのスローライフBL!

働きものの父と美しい母を亡くし天涯孤独になった青年のシャルル。両親が遺してくれた人里離れた家で慎ましく暮らしていたが、ある日家の前で行き倒れていた男を拾う。その正体は偽聖女に嵌められ元婚約者を断罪しようとするも、自らが返り討ちにあって王都を追放された元王子・リュシオンだった! 瀕死のところをシャルルに甲斐甲斐しく世話をされ、みるみるうちに体調が回復したリュシオンは、命の恩人であるシャルルのためにこれまでやったことのない家事や料理にも挑戦。ひとつ屋根の下、孤独な者同士で穏やかなスローライフを送るうちに互いに惹かれあうが、そんなに二人に黒い影が忍び寄り…!?

表題作追放された元王子様を拾ったら懐かれて結婚して家族になりました

リュシオン、婚約者の断裁に失敗して王都を追われた元王子
シャルル、リュシオンを拾って面倒を見る天涯孤独の青年

その他の収録作品

  • 番外編 或る秘密倶楽部における小説の話
  • あとがき

レビュー投稿数2

運命の恋に破れたら天使に救われました

今回は元王太子と天涯孤独くな青年のお話です。

偽聖女との恋で本来の地位を追われた攻様が
受様に助けられた事で生き方を変え、幸せになるまでと
脇キャラのその後を描いた番外編を収録。

受様はラブラブな両親の一粒種です。
魔道具師の父は町から離れた森近くに家を建て
母に楽をさせるために沢山の魔道具を作ります。

2年前に母が、その7日後に父が亡くなっても
受様はこの家で母に教わった軟膏やジャムやポプリを
作って暮らしています。

ただ1人残された受様は孤独感が渦巻く事があり
母の命日にはうじうじした日にしないために
美味しい肉を食べようと町に出てます。

美味しい肉を選んでもらい
花屋で目に留まった鉢植えを買ったことで
荷物の重さにぐったりしつつも高揚感もあり
家路を急いでいると

家のドアの前にひどく栄養状態の悪く
ポロ布を纏ったような小汚い人間を見つけることに
なります。彼が今回の攻様です♪

受様は悩みつつも見捨てられず
攻様を家に引き入れることにしますが・・・

WEB小説サイト「ムーンライトノベルズ」掲載作を
加筆修正しての書籍化で

偽聖女と浮気した事で王都を追放された攻様と
両親を相次いで亡くして天涯孤独になった青年の
ファンタジックラブコメディです♪

攻様が婚約者を断罪する事が起点なので
悪役令息モノぽい雰囲気ですが

受様と出会った段階でほぼ死にかけで
生き返らせてくれた受様に懐きまくって
受様と共に生きる道を選んで更生していくストーリーで
とっても面白かったです (^-^)/

攻様はこの国の第一王子で元王太子です。

それなのに行倒れていたのは婚約者がある身で
運命の恋人である(偽)聖女を信じて婚約者を断罪するも
(偽)聖女の嘘がバレて

婚約者に冤罪をきせた事やそれまでの生活態度の悪さで
廃嫡されて身分剥奪されて王都を追放されて
受様の家の前でダウンしていたのです。

受様は心が強くてとてもまっすぐな人なので
攻様の過去を"許せない"姿勢を取ってて
胸がすく格好良さですし

王都を追放されてからの日々によって
攻様も今までの振舞や生き方をとても反省して
助けてくれた受様に惚れこんじゃうのは必定です(笑)

受様がいなくちゃ生きていけなくなる展開も
受様が攻様の手綱を握っている様子も

元は王子様のしゃんとした姿に恰好良い!! って
受様がぽぉ♡とされたりするのも
かなり美味しかったです♡

受様の出生に関する伏線や
敵キャラに鉄槌、攻様の婚約者に救いの手があったりと
気になった点は保管されていて読了感も良かったです。

次回作にも期待しています (^-^)/

0

変態系溺愛が神ってる

まぁ……タイトル通りのストーリーなんですけれども(笑)
えっちな変態で、元浮気者のクズ王子が人生をやり直ししていくラブコメ作品です。これがまたテンポが大変よろしい内容で、そこそこのページがありますが、軽快に読めてしまいます。

私は一人称小説がそんなに得意じゃないんですけど、これは内容がとびきり楽しくて一気読みしてしまいました。
この作品はタイトルにあるように、家族になるお話。でも、作品的にそこが実はゴールではないのですよ。
書類的に家族になるのは中盤あたりで、そのあとは夫婦となってイチャラブこいたり、新婚旅行やデートを楽しんだり、新しく増えた家族との仲良し団欒だったり、四季を感じる季節の中で2人が微笑ましく過ごす風景だったりと、夫婦になったアフターストーリーが丁寧に描かれています。
イメージとしては、番外編ショートストーリーみたいな短編エピソードが何編もあって、オムニバス形式になっている感じでしょうか。なので一つ一つの話がある程度独立しているため、とても読みやすい構成になっています。

どの話もリュシオンがシャルルを鬼溺愛してる描写が際立っており、変態でエッチなリュシオンにずーーっと振り回されるシャルルを肴にウフフするのがお約束の楽しみ方。2人の掛け合いが漫才みてるみたいでめっちゃ笑えます。
ボケとツッコミ、なんならそれに更にボケ返したりツッコミ返したりして、オチに至るまでの会話の完成度が非常に高いところに注目です。ポンポンッと発せられるセリフ一つ一つがクレバーで、リュシオンのアホなセリフの中にも知的センスを感じます。
そういったやりとりが作中たくさんあって、クスッとしたり、ブハッてなったり。リュシオンが王子時代に騙された偽聖女の女に、シャルルがズバッと制裁したシーンなんかは最っっ高でした。容赦ない公開処刑ショーが超気持ちいい!
"シャルルの兄貴!"と呼びたいくらい、普段は可愛らしいシャルルから発せられるド正論な毒々しい鉄槌の裁きにうっとりと酔いしれました。


リュシオンの行き倒れから始まったストーリーでしたが、話が進むにつれ盛り上がりが加速していくことにワクワクが止まりませんでした。
だって。リュシオンのあまりの黒歴史に、こんな奴が主人公の相手役って…大丈夫?とかって思ってたんですけど、元王子だけど不自由なはずの平民の生活を楽しみ、シャルルを底なしに愛し守りぬく姿は好感度の塊でした。変態だけど(笑)
何気にスペックも高いスパダリで、いい旦那してんですよ。変態だけど(笑 ←2回目)

シャルルとのスローライフな生活がすごく面白くてですね、王子とは思えないくらい馴染みまくって、そんな夫婦のほのぼの日常にほっこりします。王宮に住む家族や、交流のある町の人たちと絡む2人の日常の風景も楽しいひとコマでした。ほのぼのとしてるのに、夫婦の営みはリュシオンの変態が発動してエロさ満点なギャップもGoodです♪


元浮気者のクズ王子が追放されて、シャルルに拾われてからの人生やり直しは、彼にとってオアシスを見つけた運命的な出会いでした。シャルルとの出会いで命が助かっただけじゃなく、家族とも良い関係を築くことができたという意味で彼は最高の伴侶を得ましたよね。
リュシオンのシャルル愛は溺愛100%、変態度100%の濃厚愛。愛しすぎてアホ化してるのはご愛嬌です。

楽しいラブコメ作品を読みたい方にはぜひオススメしたい作品です。読めば元気になれるビタミンBLだと思います^ ^

5

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