犬を取り戻す完璧な方法

inu o torimodosu kampeki na houhou

犬を取り戻す完璧な方法
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神0
  • 萌×20
  • 萌0
  • 中立1
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
1
得点
1
評価数
1
平均
2 / 5
神率
0%
著者
ステゴサウルス 

作家さんの新作発表
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媒体
小説
出版社
CLB Tokyo
レーベル
アンダンテ文庫
電子発売日
価格
ISBN

あらすじ

五歳になった年、青田蒼貴はサービスエリアの駐車場で一匹の子犬を拾う。子犬にゴンという名前を付けた蒼貴はあらゆる日常をゴンと共に過ごす。「ゴン、ここで待ってて、すぐ戻るから」いつも蒼貴を待ってくれていた子犬、ゴンは蒼貴が彼らの出会い二十周年を祝うためのケーキを買いに行った間に消えてしまう。それから一か月後、蒼貴はゴンのうわさを聞く。「お、オレ、ゴン。ゴ、ゴン」「お前が…ゴンだって?」犬だと思っていたゴンは実は獣人であり、蒼貴はゴンが暮らすマンションの警備員として入り込む。犬を取り戻す最も完璧な方法を探すために。

表題作犬を取り戻す完璧な方法

中尾ゴン、イヌ科の獣人、20歳
青田蒼貴、スズメの獣人、25歳

レビュー投稿数1

とりあえず1巻だけ読んでみた

さらっと獣人設定が入ってきて、微妙にロミジュリ要素も入ってくる感じの作品。ストーリーやキャラに引いてしまうところがあり、翻訳のせいか文章に引っかかることも多く、あまり楽しめなかった。

蒼貴は子供のころに拾った犬にゴンと名付け、家族として20年間一緒に過ごしてきた。しかしゴンは20歳の誕生日に誘拐されてしまう。犯人はゴンの実の両親。連絡をもらい、ゴンに会いに行った蒼貴が見たものは、犬でなく人間姿のゴンだった――という始まり。

ゴンは20年も犬として生活していたため、人間としての振る舞いは子供並み。蒼貴を誰にも取られたくなくて癇癪を起こし、人の子供と本気でケンカしたりする。さらに、人の姿でもマウンティングを……。
犬の行動そのままなのは仕方ないことだけど、絵面を想像するとシュールで、なんとも言えない気分になる。

蒼貴は不幸な生い立ちで、ゴンだけが友達兼家族。常に言いたいことをぐっと抑え込みながら、社会で上手く生きていこうと頑張っている。
が、ゴンに再会後、今までゴンを育てた見返りとして、ゴンの親に2億円を要求する。あっさり振り込む親もびっくりだが、受け取る蒼貴にもびっくり。その後の自己弁護も苦しいもので、主人公としてちょっと……。

蒼貴とゴンの仲は親の反対にあい、隠れて会ったりゴンに見合いが用意されたり、ドタバタ。1巻は一途なゴンと迷い悩む蒼貴、というところで終了。

全体的に、文章が読みづらいのが困りもの。頻繁にネームドキャラが「男が」「女が」「彼が」「彼女が」となり、一瞬誰のこと?となる。また、「お前」を主語にした状況説明があり、「お前が~していた」みたいな文に違和感。

ストーリーや設定は、疑問に思った点への説明が後から出てくることがあり、ツッコミを受けての後付けかな、と思った。元がRIDIの投稿小説だし。腑に落ちない内容もあって、いまいちすっきりしなかった。ローカライズもなんか変。

正直な感想は、お金を払う小説としてはどうかな、という感じ。ただ電子オンリーとはいえ、翻訳もので文庫一冊分の分量があってこのお値段は嬉しい。

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