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fujieda fuki ha nigeteiru
ちるちるファンの諸先輩方のように、文章力があれば、ガンガン応援出来るのに(泣)
というわけで説得力ないのですが、特徴的な癖ありの先生のようで、かなり引きつけられました。あちこち泣き所がありました。
次回作が非常に楽しみです。
今回は地方領主の遺児と界渡りした日本人のお話です。
異世界人である受様が両親を殺された攻様を育てて
2人が幸せになるまでと攻視点による短編を収録。
受様は7才の誕生日を迎える前日
小学校からの帰路で野良犬に追い回されて走り回り
見知らぬ森に迷い込みます。
なぜ、どうしてという疑問に答える者もなく
受様は6才にして生死を掛けた日々を強いられます。
2年後にたまたま森に来た老爺に拾われて森を出ますが
老夫妻が天寿を全うすると老爺が昔奉公していた
下級貴族のシェード家に引取られて下働きとなります。
受様が16才の時
シェード家に待望の息子、後の攻様が誕生しますが
屋敷が急襲されて領主夫妻が殺されてしまいます。
受様は攻様を連れて屋敷を離れますが
子連れの受様が逃げ続けるのは難しく
人の少ない地方ではなく王都に隠れ住む道を選びます。
果たして受様は攻様を守れるのか!?
WEB小説サイト「ムーンライトノベルズ」掲載作を
加筆修正しての書籍化で突然異世界転移した受様と
受様が守り育てた攻様の異世界トラップファンタジーです♪
受様は森の小屋を借りて暮らしを始め
攻様は森の動物達を友に聡明な子供に成長しますが
受様が31才となったある日、
国王の命をうけた宰相が攻様を王位継承者として
迎えにやってきた事で物語は部の展開を見せ始めます。
攻様の母は国王の末娘でしたが
下級貴族の地方領主を選び、王家を捨てていたのです。
王は攻様の行方を捜していたのですが
それは流行病の後遺症により人々の前に立てなくなった
王太子に代わり、次代の王をするためでもあったのです。
攻様は王になる気はないのですが
攻様を王にしようとする国王や宰相
王太子を慕い攻様をよく思わない騎士達によって
攻様が狙われ、受様も策謀劇に巻き込まれていくのですが
攻様を邪魔に思う者の策略によって
受様が"攻様の世界いない"世界に飛ばされてしまい
さらに複雑な展開に Σ( ̄。 ̄ノ)ノ
物語の核は「攻様の両親が殺された理由」であり
受様という存在そのものが鍵として
謎や秘密が明かされていく事で伏線も回収されていき
大団円となるまでハラハラ&ドキドキさせて頂きました。
ただ、2回目の転位後に謎を明かされていく事で
1回目の受様が関わる出来事の意味がわかっていくため
隠れ住んでいるのに異変に関わる必然性が見えず
中弛みした感があり、一気には読み切れませんでした。
恋愛面でも受様が攻様を育てる設定って
受様の気持ちの変化が楽しいのに
本作の受様はほだされるというより流される感が強く
攻様のいうがまま、作者のいきたい結果に落ちた感じで
萌えられなかったので「中立」としました。
ローラン×蕗
壮大な異世界トリップからの異世界トリップ!
歳の差が15年!親子のような主従関係に
感動の波と胸キュンが止まらない。
7歳の時に異世界にトリップしてしまった蕗。
恩人の夫妻の赤ちゃん・ローランを
まだ15歳の蕗が全てをかけて守り抜く忠誠心に胸が打たれる。
蕗の心情描写が繊細で、
使命感から慎重になりながらもローランに恋するという
2人の関係性を巧みに描き出している。
特に最初の2人きりの森の中の生活が
2人の絆が感じられて心を掴む。
16歳になったローランが、
長髪の美人年下攻めとして成長して、
王子として迎え入れられる。
王位を巡る争いに巻き込まれて、
王宮の裏の企みによる激動の連続で、
別の異世界へと飛ばされてしまう蕗が、
元の異世界のローランと離れ離れになるのが胸が苦しくなる。
そこで、蕗が出会うのは、
別の異世界に魔女に育てられた無感情なローラン。
無感情なローランが蕗がいなかった16年間の孤独があまりにも痛切で・・・。
異世界が変わるたびに、
新たな可能性と元の異世界が交錯する。
目の前に一人のローランがいる一方で、
手の届かないもう一人のローランも存在する。
2人のローランの狭間に立つ蕗が、
完璧な選択のない状況であることが見どころとなっているでしょう。
2人が築き上げた絆と愛情、そして恋が最高にほっこりする。
キャラーたちが豊かで(ちょっと混乱したけど)、世界観も鮮やか。
ちょうどいいエロにも普通に萌える。
一読の価値がある作品だと思います。
辛かった、、辛口の感想レビューとなります。すみません;
ネタバレ含む内容となりますので、未読の方はご注意ください↓
「中立」か「趣味じゃない」か迷ったのですが、後半、「お、ここから盛り上がるのか!?」と期待した部分があったので、中立で…(ただ自分が期待したような感じにはなりませんでした)。
全357P、最初から最後まで、萌えたり、ドキドキわくわくしたり、ハラハラしたり…といった、「心が動く」瞬間がなかったな、というのが正直な感想です。
途中で何度も「読むの、やめようかな」と思ってしまった……そこそこの金額を出して購入したし、いつか面白くなるかもしれないと思って気合いで読み進めましたが、一冊読み終わっても感想・評価は変わらず。
そもそもフキ(蕗)がなぜランドセルを背負った小学生のまま異世界に飛ばされたのかがよく分からないし、その設定は特に必要ないんじゃないか、とも思ってしまった。
シンプルに、森に捨てられた孤児とかで十分だったのでは、と。
そして、魔物も住む森に異世界から来た小学生が何年も一人で…っていうのも無理があるような。。その数年間の過ごし方なんかも詳しく触れられておらず、サラッと書かれているのも物足りなかったです。
メインカプ二人の関係性も、最初は庇護されていたローランが一方的にフキを好いていた感じだったのに、いつの間に両想いになったんだろう?という感じで、いまいち納得できず。
で、物語後半、フキが更に別世界へとトリップするんですが。
そのトリップのせいで元のトリップ先にはフキがいなくなり、フキを求めるローランが、復讐のためとはいえ結構えげつない非道なことをするんですよね…女の顔の皮を剥ぐとか。。
いや、確かに復讐のためだとは分かるんですが、ここまであまり共感できていなかった攻めキャラが、ここで確定的に苦手になった…という感じでした。
ただ物語の展開的に、中盤まで「なんで、ここでこのエピソード?」と必要性が分からないものがちょこちょこあったんですが、それが後半、二度目の異世界トリップで回収されているのは「なるほど!」となりました。ただやっぱり、回収されるまでが長すぎたようには思う。。
なんと言うかこう、散らばったピースが最終的にはなんとなくハマってはいるんだけど、その過程がとても分かりにくい。
攻め受け両キャラの魅力がいまいちはっきり浮かび上がってこない。
異世界トリップした理由も最後まで分からない。
そしてBL的な萌えも…物足りない!
お好きな方ももちろんいらっしゃると思う。でも、自分には合わなかったな、と。。
辛口ですみません。