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作家さんの新作発表
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シン・ビン・サイード(父親が国王を継承したことで王太子となる)×三田村佳威(シンの恋人兼ボディーガード)
※この作品は「冷たい砂(砂漠もの)」シリーズ5作目(最終巻)です。
とうとうシン×佳威のシリーズも最終巻です。前作で真相が明かされたシンの実の父親(アリー)との対決が描かれます。最初から対決をメインに派手にドンパチみたいな展開になるのかな!?と思いきや、意外に静かな感じの始まりでちょっとおあずけ的な気分を味わわされるのですが、アリーの妻(シンの生母)に関する話などは、アリーが国を出奔する大きなきっかけだったりするのでその辺はとても興味深く読めました。
シンの親子対決だけでなく、今まで疎遠になっていたという佳威の家族(兄)が登場し無事に和解をしますが、何かいきなり登場し取ってつけたような感じの印象がありました。いちおうストーリーの流れの中で、佳威の兄が出てきてもおかしくない状況にはなっているのですが、別に出てこなくても問題はなかったかな…と。特にアリーとの対決が私としては「えっ!これだけ!?」と思ってしまうぐらいの分量だったので、どうせならこっちをもっと充実してもらいたかったなというのが正直なところです。ちなみにアリーとの対決の結果については、多少の不満は残るもののそれなりに納得しています。
シリーズ全体を通しては平均以上に楽しめる作品だと思うのですが、特にものすごく印象に残るとか、感動するとかいったところはありませんでした。シンと佳威の関係にしても、安定したラブとエロを楽しめるという点ではいいのですが、さすがにシリーズ5作で同じようなパターンばかりだとちょっと飽きてしまうかなという感じもしました。でも佳威のキャラのギャップ(ボディーガードをしている時とHをしている時)だったり、ピンチの前後にあるHとして読む事でマンネリとまではなっていなかったので、そういう点でも平均以上だけどやっぱりものすごく萌える訳ではないんだよなぁ…といった感じでした。