あやし あやかし 誰彼妖奇譚 上

ayashi ayakashi

あやし あやかし  誰彼妖奇譚 上
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神1
  • 萌×20
  • 萌3
  • 中立1
  • しゅみじゃない0

91

レビュー数
3
得点
15
評価数
5
平均
3.2 / 5
神率
20%
著者
久能千明 

作家さんの新作発表
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イラスト
蓮川愛 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
リンクスロマンス
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784344853843

あらすじ

圧倒的筆力で描かれる、久能千明完全書き下ろし最新作! 龍と巫女を巡る、壮大な運命の物語――。大人気・蓮川愛とのコラボ作! 神を信じていない現実主義者の大学院生・青江冬哉は、滝守村に古くから伝わる「五頭竜山の伝説」の現地調査を任され、禁足の山とされる村に踏み入った。山中の罠で重傷を負ってしまうが、山に住むという美しい少年・スイによって救われる。孤児だというスイは、五頭竜山の護主に拾われ、存在しない者として隠し育てられ、他の人間と一切関わることなく山の中で生きてきたという。 冬哉は、自分の怪我を甲斐甲斐しく手当をしてくれるスイと日々を過ごすうちに、美しく儚い見目に反して感情豊かで無垢なこの少年が、村の歪すぎる信仰の中で囚われて生きていることに嫌悪感を抱き、スイに自由を与えたいと考えるようになるが――?

表題作あやし あやかし 誰彼妖奇譚 上

青江冬哉、五頭竜山伝説の現地開査に赴く理工学部の大学院生
スイ、五頭竜山で身代わりの巫女、15〜18歳くらい

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数3

久能先生のお久しぶりの新刊は、幻想小説だそうです。

大正末期が舞台(あとがきには、大正後期から昭和初期が舞台と先生は仰ってましたが)。


とある村に古くから伝わる「五頭竜伝説」の調査を任された大学生の冬哉が、禁じられた山の中へ入り、熊の罠にかかって足に大怪我を負ってしまう。


彼を助けたのは、身代わりの巫女として五頭竜に仕えている少年スイだった。
スイは御主に拾われ、下界と関わることなく生きてきた。
そのためどこか感覚が冬哉とは違い、距離感が近かったりもしていた。

献身的なスイの看護を受け、共に過ごす時間が増えるにつれ、次第に冬哉はこのおかしい環境からスイを解き放とうと考えるようになり、、、




因習村とか、伝承モノとか聞くと、腐の皆様のなかには血が騒ぐかたもいらっしゃるのではないでしょうか??


まだ上巻ということもあって、ようやく五頭竜の伝承によって物語が大きく動き始めたところで次巻へ!! となってしまいます。



お互いがお互いを気になっていて、でも伝承によって想いは引き裂かれて、、、
終盤、冬哉がスイのために、一方的にスイを達する行為はありましたが、それ以外はとくにえちらしいえち描写はありません。

けれど、物語ではじっくり魅せますので、この時代のファンタジー好きのかたにはオススメです。


というか、熊を仕留める罠で足が千切れなかった主人公の冬哉自身、なにか秘密を抱えていますよねえ??(読了した方に同意を求めるパターン)

0

内容が深すぎる

冬哉×スイ


時代は大正末から昭和初期。
風習や伝説、伝承、神話が根強くて、
物語の登場人物はまだ少ない段階でも深遠さが見えてきた。
個人的には、深すぎて読むのがキツかった。
上下巻の紙版を揃って買ったけど、
下巻はまだ読む気になれない。
中身の挿絵が少ないのも残念でした。(各巻で3ページずつ)


主人公である科学と論理の主義者、
伝説を信じない大学院生の冬哉が、
後見人の依頼で五頭竜山伝説の現地調査に向かう。
そこの秘村で彼が出会ったのは、
五頭竜山で身代わりの巫女として育てられた
五頭竜様を心から信じるスイ。

スイ、表紙でのクールな「少女」のイメージと全然違って、
実際は、不憫な状況にいても、
自分の境遇が全く不幸だと思っておらず、
無邪気で感情豊かで笑顔が絶えない少年だ。

スイの無防備な姿や、
2人のやり取りが騒々しくて面白いのがポイントかな。

スイの神に捧げる純粋さにイラつく冬哉が、
徐々にスイに惹かれていって・・・彼を救うため・・・、
その強引さに驚かされた。

少しずつ明らかになっていく五頭竜山伝説のこと。
少しずつ見え始めてくる2人の距離と心の変化。
2人が伝説を超えて深い絆を築くことになるでしょう。

2

和風

蓮川先生なのでマストバイ。久能先生初めましてでした。表紙の通り和風ファンタジーで、あれこれいっぱいあります。上下巻で終わりかと思っていたのですが、・・・?上巻本編320Pほど+あとがき。

華族の出自をもつ左京から、滝守村にある五頭竜山に行き、ある人に会ってくれと依頼され出向いた冬哉。排他的な雰囲気の中、注連縄をくぐり上った山中で、しかけられていたワナにかかってしまい・・・と続きます。

攻め受け以外の登場人物は
御蔵悟堂(受けが世話になっていた)、左京(攻めが仕える、掴みどころないタイプ)、清姫(デカい犬)、ミドリ(御蔵家次期当主、♀)ぐらいかな。

++攻め受けについて

攻めは超美形、ガタイでかい。あまりに美形なんで周りが五月蠅く、クールな反応をするようになった方です。すんごい反射神経?運動神経?で最初ワナ(トラバサミ)かかった時も、通常の人なら足ちぎれるはずなのに、あれこれ瞬時に繰り出されて死亡フラグ回避。人間ですか?という気が少々。

受けは美少女かと思いきや男子。ずっと山の中で育てられた孤児で、背中に竜の浮かび上がる刺青あり、なんか訳アリ物件間違いなし。すごい異能があるという訳ではなく、性格は元気玉、山猿っぽいです。(個人的感想)

前半は色恋というより謎解き、ファンタジーの風呂敷拡大中というところでした。和風ファンタジー大好物な方でしたらめっちゃ面白いと思います!

1

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