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ダリア文庫で出版した作品の短編や全サ小冊子を収録した作品集。書き下ろしも収録!
hana mitsu to chou no tawamure
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
ダリア文庫での
レアな小冊子と特典が詰まっている
コレクターに大変価値のある一冊。
『くちびるに蝶の骨 ~バタフライ・ルージュ~』の後日談
将嗣×千晶
表題作『花蜜と蝶の戯れ』(7P)(書き下ろし)
愛が溢れる7ページ。
千晶視点。
昔の重苦しい日々の夢から目覚めた千晶。
その熱を出した千晶の看病をする将嗣。
変化していく
千晶の千晶の甘え方と
将嗣の優しさ。から
ほっこりとした空気感で、
恋人としての成長した2人に、
最高に幸せな気分になりました。
『苦い珈琲の味』(10P)(書き下ろし)
将嗣のいとこ・寓護の視点。
千晶との初対面とその短い交流から
苦い珈琲の味が広がる中で、
見知らぬ間柄から感じる千晶を巧みに捉えています。
『甘い珈琲の味』(17P)(書き下ろし)
千晶視点。
『苦い珈琲の味』の何年も後のお話。
寓護が2人のマンションを訪れる。
将嗣の複雑な大家族の深刻さを悟りつつ、
甘い珈琲の味が漂う中で、
千晶は将嗣への愛おしい感情がしっかり伝わって、
温かい気持ちに包まれました。
収録内容(各番外編+あとがき)
『不埒なモンタージュ』
・不埒なエモーション
・不埒なテーブルマナー
『不埒なスペクトル』
・文豪の名訳に対しての恋人たちの反応 ー
『花がふってくる』
・花はあまく溺れ
・佳き日に咲く
・オレンジトレイン
『サーカスギャロップ』
・跳ねる恋の音
『勘弁してくれ』
・好きにしてくれ
・キスの味わい
『ぼくらが微熱になる理由~バタフライ・キスー~』
・蓼食う虫も好きずき
『くちびるに蝶の骨~バタフライ・ルージュー~』
・骨を抜かれる
・愛語を言えり、われに抱かれて
・SWEET OR SWEET
・苦い珈琲の味(書き下ろし)
・甘い珈琲の味(書き下ろし)
・貴石は蝶と出会う
・花蜜と蝶の戯れ(書き下ろし)
本作は崎谷はるひ先生の
フロンティアワークスダリア文庫刊行作の番外編を
収録した短編集になります。
人気シリーズを多く刊行している幻冬舎コミックスでも
番外小説をまとめた2冊がありますが
ダリアもシリーズ作が多いのでボリュームたっぷりです。
タイトル作になっている「花蜜と蝶の戯れ」を
少しご紹介します。
受様はたまに以前の日々の夢を見ます。
勤めていた会社のオフィスで
延々と書類をシュレッダーかけ
延々とエラーを吐き出すプログラミングをデバックし
延々と同僚の愚痴を聞いて・・・乾ききった心のままに
一人の部屋に帰宅する
気ばかりが急いて、そのくせ終わりは来ない
徒労するばかりの楽しくない夢で
目覚めるとだいたい泣いていました。
その夢には受様が逃げたいと思いながらも逃げきれず
捨て続けた存在、新宿の夜を統べていた攻様が存在せず
受様に圧倒的な不足感をもたらすのです。
攻様によって壊れかけた過去は
結局のところ消え去らないままに受様の胸の中にあり
攻様の存在を知らしめますが
今の攻様は受様の望む恋人であろうとしてくれて
少しづつ変わっていく2人の関係が描かれています。
バタフライ・ルージュの2人は
それぞれが互いに向けている感情を読み違えていて
拗れすぎたカプ故に読者にも未来が見難い難解カプです。
一般的な恋人関係に落ち着いても
拗れた過去の傷が払拭される日はないのかもしれません。
このカプだと重い話になり勝ちですが
それでも過去を変えていくというか
今までとは違う関わり方をする事で
未来を変えていこうとするのは愛ですよね♡
私が崎谷作品を読みだしたのは
「あざやかな恋情」がリメイクされたあたりからなので
ダリア文庫に関してはほぼフルコンプしていますが
読んだ事があるような!? な的に忘れかけている小話もあり
楽しく読ませて頂きました (^-^)/
その他の収録作は下記の通りです。
・不埒シリーズ
「不埒なモンタージュ」
「不埒なテーブルマナー」
「文豪の名訳に対しての恋人たちの反応」
・花がふってくるシリーズ
「花はあまく溺れ」
「佳き日に咲く」
「オレンジトレイン」
「跳ねる恋の音」
・勘弁してくれシリーズ
「好きにしてくれ」
「キスの味わい」
・バタフライシリーズ
「蓼食う虫も好きずき」
「骨を抜かれる」
「愛語を言えり、われに抱かれて」
「SWEET OR SWEET」
「苦い珈琲の味」
「甘い珈琲の味」
「貴石は蝶と出会う」
「花蜜と蝶の戯れ」
ダリア文庫で発行された「不埒なモンタージュ」「不埒なスペクトル」「花がふってくる」「サーカスギャロップ」「勘弁してくれ」「ぼくらが微熱になる理由 ~バタフライ・キス」「くちびるに蝶の骨 ~バタフライ・ルージュ」それぞれの番外編を集めた作品集。
かつての特典(全員プレゼントとかCDの冊子とか)に加えて書き下ろしも3作収録。
かつて崎谷先生は、ルビーとルチルとダリアの各社から続々と書き下ろしの本が出ていて、5ヶ月連続刊行フェアなども組まれたりして、都度購入してはプレゼントに応募し様々集めたものでした。それらがこうしてソフトカバー単行本という形で刊行されるというのが実に感慨深いです。
ルチルさんからは既に「はるならい」「薬指にたどりつくまで」という同主旨の単行本が発行されておりますので、本書の告知を見た時に「おおダリアも!」と感動したものでした。
ただ、番外編の集合体なので、元の作品を知らずに読むのは困難と思います。
本編を知っている前提で書かれたものばかりなので、キャラの説明がすっかり抜けていますし、エピソードもざっくり書かれているだけなので、想像して読むことの限界を超えます。それは前述の「はるならい」等も同様です。
かつて本編を読んだ方は、懐かしい!と思うとおもいます。
私は懐かしく思うのと、今読めることの感慨深さと、古いはずなのに今読んでも面白いという新鮮な驚き、すべてがない交ぜになった気持ちで最後まで読書していました。
書き下ろし3本はすべてバタフライキスシリーズですので、同シリーズのファンの方は必読かと思います。
残念だったのは初出一覧です。
こうした番外編、特典などをまとめた作品集については、元はなんだったのかがすごく気になります。同じ小冊子からの再録であってもなんの特典小冊子なのか知りたいです。CDブックレットに載ったものや、Web再録もあるでしょう。それをすべてまとめて「各種特典など」とひとくくりになっていたことが残念でした。