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未成年者略取誘拐、拉致監禁、強制わいせつ、淫行罪が全て入った年下攻めです。でもSM要素は入ってません。まさに「王道」な内容でした。が、唯一意外だったのが、受が攻めを監禁調教することですかね。
さらに、前半に至っては、なんと純が攻めだったので、このままユーリが受けか!と思っていたら、なんと後半から、実は純が受けでユーリが攻めなんて。もともと純は受けだったのですが、監禁調教のときは全くそんなのそぶりは見せず、結構な鬼畜っぷりだったので、ちょっと驚きでした。
でも、どう読んでも精神的には純が攻めでユーリが受けになると思います。(鬼畜受けの健気攻め?)
親からの愛に飢え、自分だけを愛してくれる人を探していた高校生ユーリの前に現れたのが、美貌の青年純だった。「俺を愛してくれる人が欲しい」と泣きながらいうユーリに、純は「きみが僕のいうことをなんでも聞いてくれるなら・・・僕がきみを愛してあげる」と。その代償はユーリの身体と淫らな監禁調教だった・・・。
最初ユーリの言動があまりにも幼すぎ、ねだる言葉が「おしゃぶりして」って・・・。ほんとに高校生なんかいっ。と思ってしまうほど、純粋無垢でした。監禁調教されている間も、その後もその純粋さはずっと失われず、なんだかせつなくかわいいです。
純も、ユーリが自分しか見えないように調教していくさまは、ある意味鬼畜だけど、ちゃんと愛情を持っているうえでのことがよくわかります。
純も昔、養父に同じように調教され、「天使」と呼ばれ、山荘で飼われて育ったため、相手から愛情を感じるの方法は、これしかしらないので、ユーリへの愛情も同じ方法でしか表せない。歪んだ愛情表現でしか、愛情を表せないせつない青年です。
養父のそばにいることだけを願った一途な愛情を持っていた純ですが、養父が亡くなり、自暴自棄になっていたところユーリと出会い、こんどは自分だけの「天使」を育てることに。しかし、純がユーリに乗っかる姿は日ごろの調教ぶりから想像できないほど素直で、
貪欲な姿にいじらしさを感じます。
また、ユーリも一緒に過ごすうちに「純と一緒にいられる」こと以外望まなくなり・・・。大きな事件はありませんが、それでも心情的にいろいろとあったものの、最終的には甘々なハッピーエンドだったので、まあこういうのもありかなと。