金環蝕 短編集1

金環蝕 短編集1
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神3
  • 萌×21
  • 萌1
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
1
得点
22
評価数
5
平均
4.4 / 5
神率
60%
著者
山藍紫姫子 

作家さんの新作発表
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イラスト
竹田やよい 
媒体
小説
出版社
白夜書房
レーベル
発売日
価格
¥1,165(税抜)  
ISBN
9784893672889

あらすじ

タイタンの呪い、妖精王子東京へ行く、人魚の嘆きなど、山藍紫姫子の初期の傑作短編を6篇収録。

表題作金環蝕 短編集1

メルローズ・ビシャス/クライシス・ロールシャハテ他
カート・フレグランス/他

その他の収録作品

  • 金環蝕
  • タイロンの呪い
  • 人魚の嘆き
  • 闇の呼ぶ声
  • 妖精王子東京へ行く

レビュー投稿数1

BLの文豪と呼ぶに相応しい

山藍先生というと、難解な文章でキワモノ書いているイメージをお持ちの方も
いらっしゃるかと思いますが、山藍初心者にはまずこれをおススメしたいです。
とくに難解な文もありません。山藍先生の作風の広さを実感できる短編集です。

非常に高レベルです。
昨今のBLに見られるような予定調和で成り立つ世界じゃないですね、コレ…。

しばしば「BLの枠を越えた」とかって評される作家さんはいますが、
BLでありながらBL枠にとどまらない、という形容が当てはまるのは
栗本薫と、やはりこの方じゃないかと、そう思わせる短編集です。
時代的に今ほどBLのお約束に縛られてないこともありますけどね。

人間の尊厳や人の心の奥底に潜む劣情を描く「金環蝕」
アメリカン・ホラー風にじわじわっと来る「タイタンの呪い」
おとぎ話とBLをクロスさせつつも最後はダークに締める「人魚の嘆き」
しかしなんといっても要注目はラストの
「妖精王子東京に行く」でしょうか。
とってもかわいらしくて、ひどく皮肉で笑える話です。

全編にわたって、美しくもファンタジックで、そしてちょっとゾクッとする世界です。

6

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