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Half line
キャラクターの思考がいろんな意味で最高!この俺様攻め性格ヤバすぎでは?と最初は驚いたけど、あれもこれも全部そう受け取っちゃうのか、という奇想天外なコミュニケーションのすれ違いがだんだん癖になってくる。
細かな伏線が散りばめられたストーリーも良くて、夢中になって2巻まで一気読みした。
両視点になっていて、始まりはムギョン視点から。
海外移籍したサッカー選手ムギョンが、期間限定で韓国に戻ってプレイする。理由は恩師のためで、一見義理人情に厚い人柄のよう。実際の中身は、自信過剰で傲慢で、曲解力がものすごい。子供っぽさも半端なく、意思疎通が大変そう。
ハジュンは元選手の新人フィジカルコーチで、背景に不憫要素あり。ムギョンにどれだけ振り回されても、常に真剣に向き合う素直なキャラ。たまに天然っぽさがあったり、小動物系の可愛さも感じる。
ハジュンなりの計算や必死さが、ムギョンの謎解釈でおかしな方向に転がっていくのが面白い。
数々の誤解を経て、二人はセフレ関係に。エロシーンは多く激しめ。エロいうえに最中のセリフやモノローグなど、二人のやりとりが楽しく読み飛ばせない。
ハジュンは最初から片思い状態だけど、ムギョンは嫉妬や独占欲をむき出しにしながらも、ハジュンへの感情は無自覚。というかそうした感情を意志の力で打ち消し、見ないフリをしているような印象で、厄介な捻じれが見え隠れする。
一巻の最後は、ハジュンからムギョンへの告白。フっておいて甘々なムギョンと、最後のつもりでワガママを言うハジュン。十年の片思いの幸せと、諦めを決意したハジュンの心理描写がとても感動的で良かった。
ただハジュンの中であまりに綺麗に終わらせすぎで、ここから両想いに持って行くにはムギョンがめちゃくちゃ頑張らないと無理では?と心配でもあり、興味深くもあり。正直わくわくが止まらない、すぐにでも2巻を読みたい。
笑ったのは、“いくらでも大人げなくなる準備はできていた”というフレーズ。いやさすがムギョン!稀に見る強烈なキャラだと思う。