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作家さんの新作発表
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漫才師としても恋人としても!な続編~~~
2人でずっと!と思っているのに、お笑いブームが下火に…
焦燥感がすごくてすごくて。
執筆時はピーク中(ちょっと落ち着いた頃?)かと思うのですが、
どんどんお笑い番組がなくなってくのを見ていたので
その未来を描かれてるようでビックリしました。
(ブームは何回も繰り返されてるかもですが)
漫才師として生きていきたい葛藤と成長が恋模様と合わさってて面白かったです。
「なんでやねん!」の2人も男前な先輩として登場したのも嬉しい。
相変わらずな2人~
芸人シリーズ、それぞれ魅力すごくて仕事に恋に…ひたむきなとこが尊い!!
「月も星もない」の続編で、前作でコンビ・パイロットランプを組んだ温と秀永が主人公です。押しも押されぬ売れっ子芸人となったパイロットランプの二人ですが、お笑いブームの終焉が近いことを感じて非常にナーバスになってしまう…というお話です。
いやー…ドキドキしながら読みました。お笑い好きで若手芸人も劇場で見ていた身としては、芸人として売れている状態からの葛藤があまりにも切なく、苦しく、正直「もう何もかも投げ出しちゃえ!解散だ、解散!」ぐらい思いました。温と秀永、どちらの言い分も正しいんですよね。それが本当に辛い。
温は秀永の存在が唯一無二すぎて雁字搦めになってしまい、苦しんだり、逃げ道を作ったりしてしまうのですが、その一方で秀永も同じように落ち込んだり間違ったりしていたのが、とても良かったです。コンビで、恋人同士で、片方だけが苦しいなんてありえないと思うので。小説は温の視点で進んでいきますが、その辺がちゃんと会話として表現されて、出口がないかのように思えた悩みにも結論が出たのも良かったです。
これを機に、関連作品や、他の芸人モノも読んでみようと思いました。
バンテージの2人が登場するというので、購入しました。
コンビ結成から24年ということで、2人は39歳。芸能界でしっかりとした基盤を築いて、コンビとしてもピンとしても活躍してました。
ハル目線なので、甘々な2人は読めませんが、2人が相方として、そして恋人として歩いてきた道を、少しだけ垣間見ることが出来ます。
そして今回主役のパイロットランプ。
前作は読んでないのですが、すでに相方としても恋人としても4年一緒にいます。
破竹の勢いで駆け上がってきたパイロットランプですが、芸人としてやりたいことと、求められることが、どんどんかけ離れ、時代の流れに翻弄される。
仕事が上手く回らないと、相方=恋人という関係がしんどくなってくる。いつしかお互い別の場所を見るように。
それぞれ当て馬が出てきて、嫉妬して、苛立って、相手の気持ちと、自分の気持ちからも逃げるように、別れを選ぶ2人。
恋人でいることが苦しいから別れたのに、別れたらもっと苦しくなった。
相方としての関係が修復しない限り、寄りを戻しても同じことを繰り返してしまう。でも、お互い譲れないものもある。と悩んで、悩んで。
そんな2人に気付いた相川がハルを家に呼びます。
自分の辛い過去を、ハルにさらっと話す相川。
あの時、相方としても恋人としても絶対に別れないと言い張った土屋に感謝していて、圧倒的な信頼と深い愛情があります。
相川に大切なことを教えて貰ったハルは、ちゃんと元継と向き合うことを決めます。
元継もまた、苦しんでました。
向き合って確かめ合って、相方としても恋人としても唯一無二の存在だと再確認できました。
なんだか、バンテージ中心の感想になってしまいましたが、芸人シリーズ面白くて大好きです。
「月も星もない」の続編です。
パイロットランプは、全漫優勝後売れっ子になり、深夜TVでやっていたネタ番組もゴールデンに移動となり、張り切ってネタ作り、収録をしている最中に…
芸人の浮き沈み、それをも凌駕する、漫才ブームそのものの終焉、と
先行きに対するお互いの意見の食い違いから、すれ違いはじめる二人。
互いに別の人間に癒しを求めて、恋人としての別れを決心するのですが、
前作というか、「なんでやねん」でもそうでしたが、主人公達の謙虚さ、素直さが、周りの人に報われる。
こんな二人だから、人に恵まれて、いろいろなことに恵まれて、踏み外すことなく、しっかり生きていけるのだなと。
「なんでやねん」のバンテージ・相川も良い役で登場。
おじゃま虫らしいおじゃま虫も登場せず、登場キャラは、なんだかみんな、とってもいい人達ばかりです。
こういう、前向きな作品もいい物です。
「月」シリーズ第2弾。
売れっ子になりつつあるハルくんと秀永くんのお話。
相変わらず謙虚で仕事に一生懸命な二人です。
努力は報われますが、そのせいでグルグルしはじめます。
結局二人ともいい奴だから。
また相川くんと土屋くんが先輩芸人としていて。もう40近いって書かれててびっくり!
でも、ハルくんと秀永くんが29って話だから当たり前か。
『モダンモーション』と『アジタート』、少し『若飛』が出てますが…。
なんかリアルでもありそうな、せちがらいお話が盛り込まれて。
悪モンでいた『マルス』は出てこなくて。
やっぱねぇ、と思いました。
考え方の違いから、心が離れちゃう二人。
恋人じゃなかったらって思っての結果だけど、読んでるほうもチクチクします。
そこで相川くん(いいのかなぁ、くんで?)がズバッとではなく、やんわりと自分の経験を話します。
ああそうだよ、こっちもあったっけ、みたいにしみじみしちゃいました。
相川くんと土屋くんのマネージャーだった丸中さん、出世してます。すごいすごい!
理解者がいるって、それだけで心が楽になりよね。
小関さんもまたまたいい味出してます。
こんなにいい人たちに囲まれてるハルくんと秀永くんはラッキーですよ。
今回の裏テーマは、『獣』かも。
なんか、こっちのイラストは秀永くんが少しワイルドでした。
ハルくんがシンプルすぎたきらいがあるのか…?
このお話の世界の漫才をミテミタイ。
久我有加先生による、いわゆる「芸人シリーズ」の1作で「月も星もない」の続編。
「月も〜」の後、全国区の人気コンビとなり若手の頂点に立とうという勢いを得た「パイロットランプ」の物語です。
今では中堅どころも追い落とし、出演TV番組がゴールデン進出!というパイロットランプ。
しかし、それまで順調だった「お笑いブーム」が急激に去る予兆が見えてくる。
そこで、今までに無い意見の相違に割れる秀永と城坂。
ネタにこだわり、トークなどの仕事は選んで減らしたい、劇場の仕事をしたい、と言う秀永。
それはわかるけど、今仕事を選ぶような事をしたら干される、会社の方針通りやる、と言う城坂。
2人は平行線のままで、恋人としての時間もギクシャクした空気に。
そんな時、お互い近づいてくる当て馬がいて……
誤解と嫉妬とこれまでのストレス色々が爆発し、ついに相方だけの関係になって、恋人としては別れよう、となる2人!
物語は温(城坂)視点で、お笑いに対する真摯な姿勢や想い、ブームに踊らされる怖さ、秀永の言う事はわかるけれどそれには賛同できない自己主張、逆に秀永に自分の気持ちが通じない焦り、秀永が女優に気持ちを動かしている事への嫉妬心、などが余すところなく描かれ、読み応えありです。
いよいよ行き詰まってしまう温に声をかけるのが、「何でやねん!」のバンデージ・相川です。
相川は、自分達と同じように相方が恋人でもある温に、静かに自分達の歩いてきた道を話す。
その後は、まあ順当に元サヤのハピエンとなるわけですが。
この「芸人シリーズ」、色々な年代、色々な背景を持ったお笑い芸人たちの、それぞれの真剣勝負が描かれる「お仕事BL」でもある。相方で恋人で、という葛藤もプラスされ、特別お笑いのファンではない私でもとても引き込まれます。
漫才コンビ「パイロットランプ」のお話です。『月も星もない』の続編。
『何でやねん!1、2』に登場する「バンデージ」の二人も脇役としてがっつり登場する、ゴージャスな一冊になってます。
この作品単独でも読めますが、上の三冊を先に読んでおいたほうが、より楽しめると思います。
すっかり売れっ子芸人として忙しい日々を送る二人ですが、ひたひたと迫るお笑いブーム終焉の空気のなかで、ネタを見せられる仕事が減ってきて、焦りはじめる。
考えかたにもズレができてきて、でも逃げ場所がない。相方としての考えかたのズレが、恋人関係にまで影響してしまうのだ。
まぁ、現実にコンビで恋人だなんて、キツイと思う…うん。
そんななか、もはや押しも押されぬベテランとして、芸人たちの憧れのアニキとなってるバンテージの相川が、グルグル悩む受けの相談相手となって、オトコマエっぷりを見せてくれてました。カッコいいなァ相川は。
面白かったです。
知ってる漫才コンビを、たまにかぶらせてしまうんですが、それもアリですよねw