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偽りから始まる迸る熱愛
ochikobore saimin jutsushi ha reikoku shougun no mouai ni otosareru
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
本編
もーーーーーー、すごいですね!
読み手は試されてるの?もう主人公メリルが大変で辛くて切なくて苦しくて。
じわっと幸せがさらに後の辛さを引き立てて。
そこまでメリルを苦しめなくても…なほど辛いです。
生い立ちから育ちから家族や愛情や認められることへの渇望が(泣)
サディアスの行動は、まあこちらももしかして?なんですが、甘いっ!もう一杯!
帯にあるようにサディアスを落とすつもりが落とされて。
メリルが良い子なんですよ。仕方ないよねな育ちで。でも頑張ってたんですよ。
根深い飢えに満たされてるうちに状況が変わって…。
自分を責めるメリルにもう泣けて泣けて。
そんなに自分を責めないで〜!
もうこれまでか!かと思わせてからの〜、サディアスーーーー!!!
はぁ〜、サディアスが思慮深くて大局を見てて良かったです。どう良かったかは読んでのお楽しみですね!
サディアスの過去の恋人の有無は気になるかな。
番外編
サディアス視点です。
そっかあそっかあ。サディアスも苦しんでたんですね。最初から気になって仕方なかったのにやはり間者かと…。
もし本当にメリルが間者ならサディアスはなんでもしてたかもしれないって…。
後半はサディアスの嫉妬が沸騰しそうな、メリルに骨抜きにされて。
メリルに群がる男どもを怒鳴りつけたい、もうメリルを部屋に隠して閉じ込めたい、恋なんてしないと思ってたなサディアスでした。
番外編はサディアスが振り回されましたね。本編でメリルが辛すぎたのでホッとしました。
男だらけの砦の天使なメリルを心配が尽きないサディアスですね。
「砦に潜り込み、サディアス将軍に催眠術をかけろ。お前を恋人と思い込ませるなり、惚れさせるなりして、求婚を取り下げさせればいい。血まみれ将軍を骨抜きにしてこい」
こんな命令あるんですかね!催眠術師のメリルが兄に命令されてサディアスに恋の催眠術をかけに行くんですが、術にハマったサディアスの溺愛っぷりに、あら、術をかけた側のメリルが本気で好きになってしまうという可愛いらしさ。
兄の命令とはいえ、サディアスを陥れようとしていることに罪悪感を抱えているメリルの葛藤。
好きな人からグイグイ迫られるのに、これは催眠術のせいだと本当は好かれていないんだと悲しみにくれるメリルの切なさ。
それでもサディアスが好きだから、サディアスを助ける。サディアスの愛する砦のためにできることはないかと精一杯頑張る。
メリルが健気で、可愛くて、応援したくなりました。
ラストは大ハッピーエンドで良かった。
サディアス視点の話も、サディアスの違う一面が見られて良かったです。
今回は北の地の領主兼将軍と催眠術師のお話です。
受視点で受様が攻様の大切な人になるまでと
攻視点で本編裏事情を絡めた番外編を収録。
受様は代々王家の筆頭治癒魔術を輩出する家に
殆ど魔力のない次男として生まれます。
治癒魔術は魔力必須なため
両親は受様に無茶な訓練をさせ、神頼みを繰り返し、
魔術学院にも入れますが
受様が取得したのはごく微量の魔力で可能な催眠術のみ
受様は散々な成績で卒業した結果
絶縁されて姓を取り上げられ、分家へ養子に出されます。
催眠術師となった受様でしたが
治癒魔術師がいない時の代理扱いしかされず
受様が必要とされることはありません。
ところがある日、
激しい気性で我儘な末の王女の治癒魔術師を務める
受様兄を通じて王女の呼び出され
王女に求婚する将軍を虜にせよと命じられるのです。
この求婚者が今回の攻様です♪
攻様は北の領主兼将軍で
度重なる敵国の侵略を阻み続ける英雄ですが
王女は血まみれ将軍の求婚を取下させるために
受様の催眠術を利用するのです。
受様の命は王女にも兄にも石よりも軽く
失敗して処刑されても心は痛まないのでしょう。
受様の催眠術は攻様を篭絡できるのか!?
北の地で受様を待ち受ける未来とは!?
WEB小説サイト「アルファポリス」掲載のWeb小説を
改題、改稿、加筆しての書籍化で
北の守りである攻様と実家の厄介者扱いされる受様の
コミカルファンタジーになります♪
受様が催眠術にかかった攻様に猛アプローチされる展開が
面白そうと手にした1冊になります。
治癒魔術師は稀有な存在で
北の地の砦には2人しか常駐しておらず
兄は王都から派遣する治癒魔術師団に受様を紛れ込ませて
北の地に向かわせます。
北の砦は敵国との小競り合いや
獣退治などで絶えず怪我人を抱えていますが
魔力もちの貴族が多く自尊心も高い治癒魔術師は
傷薬で治る一兵卒に治癒魔術をかける事を良しとせず
結果的に下働きの受様はてんてこ舞いです。
しかし受様の献身は兵士達の信頼となり
実は不眠症で悩んでいた攻様に催眠をかける事となり
攻様が受様の催眠にかかる事がわかります。
受様はダメもとながらと
自分に惚れるという催眠をかけて
攻様に猛アプローチされるのです。
しかも攻様は受様に愛を請いながらも
王女への求婚を取り避けようとはしないのです。
ちっとも成果を見せない受様を見限った兄は
受様を利用して攻様に近づく手段に出て
受様は攻様に迫る危険を防げるのかとハラハラMAX!!
攻様の真意がわかり、受様が攻様の手を取るまで
ドキドキ&ワクワク、とても楽しく読ませて頂きました。
攻視点の番外編にて受様と読者には伏せられた
攻様と側近と策が知れるお仕立てで
本編補完的な意味でも面白かったです (^-^)v