隣の男

tonari no otoko

隣の男
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神63
  • 萌×241
  • 萌16
  • 中立1
  • しゅみじゃない1

276

レビュー数
22
得点
528
評価数
122
平均
4.3 / 5
神率
51.6%
著者
安西リカ 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
北沢きょう 
媒体
小説
出版社
新書館
レーベル
ディアプラス文庫
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784403525827

あらすじ

十年以上追いかけ続けた憧れの男と別れたばかりの伊崎。しばらく恋はしたくないと思っていたある日、居酒屋で相席になったことがきっかけで、近所に住む安原と飲み友達になる。安原は肩の力の抜けた穏やかな性格で、年上であること以外伊崎の好みとは程遠い。気楽な友人付き合いを楽しんでいたけれど……? 「嫌いな男」スピンオフ!!

表題作隣の男

食品メーカーの研究室室長,40歳→41歳
IT関連の経営者,29歳

その他の収録作品

  • 今夜の月は
  • あとがき
  • あとがき内SS

レビュー投稿数22

電子待てなくて初めての紙購入!

安西リカ先生にまんまとはまり、こないだもディアプラスセールで未読作品を買いました。
積ん読まだまだあるのよ!

なのに、なのに!
電子が待ちきれなくて、初めてBL小説を紙で、発売日に買ってしまった。発売日に新刊をしっかり見えるとこに出してくれた地元の書店よ。
ありがとう。

で、早速読み終わったところです。
はぁ、最高。
スピン元の【嫌いな男】を読み返したタイミングでしたが、伊崎のこと、不幸さがとっても気になっていました。
綺麗な、だけどいつも異性愛者ばかりを好きになって、しかも元カレは既婚者ですよ~
辛いではないか、伊崎。
伊崎が幸せになる道はないのかなぁ、なんて案じている皆さま。
読んでいただきたい。
伊崎が自然体で、過ごせる相手との恋の顛末を。

キラキラしたマーケットや、投資みたいな世界に身を置かない研究者の安原が、良い男でした。
混みあった居酒屋で、偶然相席になった伊崎と安原が、どんどん距離を詰めていくテンポが、とても好みでした。
安西リカ先生の、読み進めるとすぐに映像化できる人物の描写と文章のなめらかさも、作品を魅力的にする土台なんですけど、とにかく伊崎は可愛い。

頑張って、認めて欲しい、求めて欲しい一心で元カレ各務と付き合ってきた伊崎が、初めから自然体に過ごせた相手と出会って。
やっぱり、ハピエン好きなんで読むからには幸せになって欲しいのです。

大人な、力が抜けた良いコミュ力、彼氏力を発揮出来る安原と出会えて良かったねー!

そして、安西リカ先生の書く食べ物と、セックスの描写好きだなあ。伊崎のタトゥーの扱い方とか良かったです。

前作に引き続きイラストの北沢きょう先生も良かった。
【嫌いな男】の向居と南も、友人CPとして登場していて、ちょっとした後日談としても楽しい作品でした。

14

スピンオフ作品ですが単体でも楽しめるかと

タイトルにも書いたのですが、
今作は『嫌いな男』のスピンオフ作品ではあるのですが、今作単体でも充分楽しめると思います
(『嫌いな男』を読んでいるとより楽しめるので、こちらもぜひ)

安西先生の現代物、もうたまらないですね。
大きな事件やハラハラするような展開は
ないのですが、2人がくっつくまでの道のりが
じっくり丁寧に描かれていて、じんわり心に
沁みてきます。

伊崎くんの印象が、嫌いな男を読んだ時から大分
変わりました。すごく頑張り屋でいじらしくって
可愛い!
そんな伊崎くんを包み込む安原さんの包容力も、
これが年上の男…!となりました。
後半の攻め視点(安西先生の攻め視点、本当に大好きです)にて、独占欲とやきもちを覚えた安原さんの行動力、キュンとしました。

安西先生の食べ物だったり服だったりお仕事の
描写がとにかく好みで、安西先生の書かれる文章のファンなんだなぁとで改めて思いました。

今の季節少し早いのですがお鍋が食べたくなりました。

11

良い時代になりました!

「嫌いな男」のスピンオフです。
「嫌いな男」のように雑誌掲載作品+書き下ろしの中編2作品も良いですが、1冊丸ごと書き下ろしも最高ですね!わくわくします。

今回の主人公の伊崎(受け)は、私の中では「嫌いな男」で完結していたので、今作品を読むにあたっての予備知識はぼんやりした印象しかなかったのですが、こちらを読み終えてから「嫌いな男」を読み返しました。幸せになって良かった!感想を書かれた読者様、OK出された編集様、書いてくださった安西先生に感謝です!

ちょっと昔(随分昔?)には、当時でも30代と50代の作品もありましたが、おじさんって了承してね、という雰囲気があらすじや帯にあった気がするのです。
この作品は40歳×30歳ですけど、そういう年齢注意は一切ない!良い時代になりました!! 安原(攻め)が、年齢の割に若くてぴちぴちというのでなく、筋肉はあるけど年相応というのもすっごくツボでした。

「嫌いな男」を読み返した後で読み返したら(←ややこしくてすみません)伊崎と元カレとの10年の重みが増して、どこかしら気を張っている伊崎が恋人になった安原に甘えてる姿が愛しかったです。元作品は読んだ方が良いですね、やはり。

現実のあれこれを忘れさせるファンタジーも楽しいですが、地に足がついた日常が舞台の作品はほんと幸せな気分になります。光るカケラのようなものが胸に湧くんですよね。雑に励ますとか、多幸感が上回るとか、ひとつひとつの表現もすごく好きです。飲み友達からの恋愛、社会人同士の恋愛が好きな方には超おすすめです!

9

隣の男との恋

嫌いな男のスピンオフ。嫌いな男で伊崎小憎らしいけどかっこいい印象だったのが今作で一変し淋しがりで繊細で一途な印象に。
各務と別れるのは辛い、仕事で顔を合わせるから尚更。そんな時に居酒屋で出会ったのが安原、好みではないけど気楽に話せる、そんな存在って貴重だと思う。
時を過ごす内に好きになってて、でも相手はノンケだし女の子と居る所見ちゃったしって悩むけど片思いでいいかなんて考えちゃうのが切ない。
各務はある意味キューピッドかな?安原が好きを自覚してくれて良かった。想いが通じたら伊崎がほんと可愛くて嬉しくなった。
SSのウェルカム・ホームに伊崎の可愛さと安原の溺愛ぶりが表されてて最高でした。北沢きょう先生のイラストが綺麗で2人の愛が溢れてて眼福でした。

ありふれた日常が恋をする事・ 愛し合う事でキラキラ輝いていく様が丁寧に綴られていて、読んでてすごく幸せを感じました。

3

読んで良かった

BL小説は自分には合わないな、コミックの方が眼にもやさしいし読むのを控えようと思ったばかりなのについ購入してしまった。
このかたについてもよく知らない、ただ大好きな須坂紫那先生の「隣の嘘つき」の原作者だというだけ。
「隣の嘘つき」、繰り返し読む程気に入ってます。
本作品もファンタジーでもなくヤクザや刑事や探偵が登場しないお話で高評価だったので結構期待しました。
結果、一気に楽しく読めました。
メインの登場人物のほとんどは美形で華やかな世界の住人のようですが、でもまあとんでもなく想像外ではなく、多分私にとってここが重要なとこなのだと思います。
想像を越える設定、ストーリーだと白けてくるのだと思います。(といっても「魔道祖師」とかは魅せられましたから例外はある)

ごく普通っぽいノーマルで人柄も良い安原がフィーチャーされている事で、私のBL小説への違和感というか拒否感が見事に払拭されました。
濡れ場も白けず読めました。
スピンオフとの事なので、元の小説や先生の他の作品も読むつもりです。

星5と星4、迷いましたが私にまた小説を読む楽しみを与えてくれたので星5にしました。

3

よかったねぇ⸜(*˙꒳˙*)⸝

大好きな「嫌いな男」のスピンオフとなるこちら。
電子で買うつもりで待機していたのですが、コミコミさんにてディアプラス文庫小冊子フェアの文字を見て、そりゃーGETせねば、とさらに待ちました(≧▽≦)

受け様は前作にて不誠実な恋人に振り回され、やっと別れる事を決めてた伊崎。
ふらりと立ち寄った居酒屋で相席した男性と飲み友達となる。
それが攻め様である安原。

伊崎は、理想となるような男性に憧れて好きになり、あの手この手で頑張ってきた、そんな恋愛遍歴。
伊崎とにって目標であり、長く別れたくても別れられない相手であった各務と、今度こそ別れる決心をして苦しい時。
気取らずにすむ安原と過ごす時間は楽しくて、きづけは心待ちにするようになり。

ーいつのまにか好きになっていたー。
そんな伊崎の気持ちが、とてもこそばゆくて可愛くてきゅんきゅんでした。
伊崎の告白も素直で可愛くていいなぁ。

安原視点では、どっしりと穏やかな安原の独占欲を見せてもらえてうふふですよ( *´艸`)

こちら単体でも楽しいですけど、前作の2人も仲良く登場してるので、にまにま増し増しです。

イラストは引き続き北沢きょう先生。
4人での食事シーンが目の保養。
更に安原が迎えに来たシーンが良きかな、でした(*^^*)


1

No Title

嫌い男のスピンオフ、伊崎さんのストーリー。
安原さんと恋人になって本当にホッとしますね。
お幸せに!

0

大人な攻めにほっこり癒されました♡

こちらのスピン元作品「嫌いな男」がとても面白くて、こちらもあらすじを読んで好みな感じだったので読んでみました。

これまで読んできた小説は、初めから片方が相手のことを好きという作品が多かった気がします。本作のように、初めは全く赤の他人の二人が偶然出会って、仲の良い友人になり、恋に発展するという、段階を踏んでいく恋の作品は、あまり読んだことがなくて新鮮でした。

なんといっても攻めの安原の、肩肘張らない、格好つけない、のんびりして温厚な感じが本当に素敵で、読んでいて癒されるというか、ほんわかした気持ちになります。

のんびりした安原と、美人で年下なのに物怖じしない伊崎、似たところの少ない二人が、なぜか仲良くなって段々距離が近づいて恋に発展していく様子は、なんだかワクワクしました。

二人の交流がほんわかしてるだけでなく、伊崎の元カレの存在や、安原が若い女性と仲良くしてるのを目撃してしまうなど、ちょっとスパイスの効いたシーンがあるのも面白かったです。

そして受け視点の終盤、安原が伊崎のピンチを感じて駆けつけるシーンは、いつもフラットな安原が大声で怒鳴るほど心配している様子が、もう男前でギャップ萌えで最高でした♡

その後無事心が通い合って体も結ばれる二人。濡れ場はとても丁寧に描かれていて、安原が意外に積極的なのと、すごく優しいのが安原らしくて素敵な濡れ場でした。

最後ラブラブになったところで、次は攻め視点の短編【今夜の月は】。
全体の1/3くらい。攻め視点好きなので嬉しい♪こちらもすごく面白かった!
安原の善良でさっぱりした気質が文章から感じられて、読んでいてほっこりします。

安原が、今まで無縁だった「やきもち」という感情を初めて抱き、衝動的に安原らしからぬ行動に走ってしまうシーンは、またまたギャップで大変萌えました♡


「嫌いな男」も面白かったですが、「隣の男」は特に安原がすごく好きになりました。読んでよかったです。先生の他の作品も読んでみたいと思います♪

シーモア 挿絵付き

0

タイプじゃないのに惚れていくドキドキ感

「嫌いな男」のスピンオフ。
オリジナルの「嫌いな男」は大好きな作品です。こちらのスピンオフのお話も、現代もの作品が大好きな私の心を捕らえて離さない日常のストーリーがすごく良かったー…。不器用だけど恋愛にひたむきな男の姿が魅力的に描かれていました。


主人公はIT実業家の伊崎という男。「嫌いな男」にも登場していた妙に色気のある気になる人物でした。
彼の恋愛は不毛な恋とでもいうのかな……憧れの大人の男性への想いを断ち切ることが出来ずに引きずっています。伊崎のそういう未練につけ込む彼の元カレがちょいと厄介で、2人はくっついたり離れたりを繰り返す関係。
元カレと完全に決別をしようと思っていたとき、ある男との出会いが伊崎の恋愛感情を大きく変えることになっていきます。


たまたま居酒屋で相席したタイプでも何でもない男との出会いが、まさかの運命の出会いとなろうとは……っていうストーリーです。
この恋愛のベクトルが1ミリも動いてないところから、恋愛感情がどんどん揺さぶられていく感じがめちゃくちゃドキドキしました〜

伊崎の元カレみたいに洗練されたダンディーな男とは違うところにいる男・安原。野球が好きで人当たりが良くて…気を遣うこともなく自然体に付き合える飲み仲間です。ただそれだけの相手だったのに、いつしか安原を意識するようになっていく伊崎の気持ちの変化が、うまく表現されていました。

伊崎はゲイですが、ノンケの男を好きになるきらいがありまして…そしてファザコンときた。だから元カレのようなイケおじにハマってしまうんですが、それを抜きにして考えるとですね、伊崎は結構尽くしたがりの一途な男の一面が見えるんですよね。美意識も高いし、仕事も有能だし、性格も可愛い。
安原にタイプじゃないから!って念押ししては、裏ではションボリ落ち込む意地っ張りなところとかキュンときちゃいましたよ。

それになかなかの気遣い屋さんで、ヤキモチ焼きなのに無理言って困らせないように立ち回ったりと健気なところもある。素直で愛情表現も深いから、これは年上の男からすると、仕草や振る舞い含めて可愛いくて堪らんだろうな〜と思いました(笑)

ノンケを好きになってしまう引け目がどこかにあるからかも知れないけど、伊崎が遠慮がちになったり、惚れた相手に一生懸命になっちゃう(フェラとかも)ところは、最初の伊崎のツンとしたイメージとは違って見える素敵なギャップでした。
セックスのとき、ごくありふれた日常の仕草、安原に甘えた姿なんかを見ても、安原のことが大好きで仕方ないって気持ちが溢れています。安西先生の、こういう日常の中の最大限な愛情表現の描写がドストライクで大好きです!


大げさな恋愛ストーリーじゃないけど、だからこそ萌えやドキドキ感が引き立つし、物語に映えますね。ファンタジー作品のシェア率が高くなってきていてる最近のBL小説界で、現代もの作品はある意味目立つ存在。もっと増えて欲しいなーと思います。


大人の男たちが織りなす恋愛模様が好きな方、日常のBLに浸りたい方、しっとりしたストーリーを楽しみたい方はぜひ!
「嫌いな男」カップルも登場していますので、懐かしさを味わいながら楽しみました。

9

気になってたあの人のお話

実は「嫌いな男」のレビューで「向井の友人の伊崎のスピンオフも是非お願いいたします。」と書いていたので購入しました。でなければピンと来なかったかもしれません。

「嫌いな男」ほどハマれるか心配ではありましたが、終盤の安原視点の「今夜の月は」があったことでグッとお話が深くなったと思いました。

単なる近所の飲み友達としていた相手の存在が段々と心地良くなって来て…というお話でした。肩肘張らずに自然体で居られる相手って、恋人に限らず貴重ですよね。きっと伊崎にとって感覚の合う人は安原が初めてだったんだと思います。

伊崎の別れた元カレが登場しますが登場人物がみんな大人なので、大きな娑羅場にはなりませんでした。ただ、この元カレがまさか伊崎が去って行くとは思ってなかったんだろうなと思うと胸のすく思いでした。

少し起伏に弱い印象がありましたが、個人的には伊崎が安原に対して恋心を確信してからが面白かったです。でも切なさは足りなかったと思います。しかし「今夜の月は」の安原視点のお話で伊崎のいじらしさを知るとグッと来るんです。
この「今夜の月は」が無ければ評価を下げていたと思います。

それと個人的な好みなのですが今回の安原の肉感的な身体にはピッタリだと思いますが、北沢きょう先生は小説の挿絵はファンタジー系の方が素敵だと思います。

9

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