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gokudou de aijuu
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
達哉は、坂下組の金庫番で、組長の養子。
そして、驚異的な運を持つ男。
賭け事には負け知らず、日々株を動かし、組の運転資金を稼いでいた。
ところが、組長である義理の父が病に倒れ、その気もないのに坂下組の若頭に指名されてしまう。
突然の出来事に達哉は戸惑うけれど、その重責を引き受けるかどうか、達哉は自分の運試しをして決めるために、はるばるモナコのカジノまで出かけて行った。
そこで、案の定大勝ちし、勝ちすぎて、マフィアに目をつけられたところを、竜崎という男に声をかけられる。
「手助けは必要か?」と声をかけてくれた竜崎は、「金はない」と告げる達哉に、「なら、身体がほしい」と言われる。
約束どおり、信じられないくらい熱い夜を過ごした二人だったが、達哉は出かけて行った竜崎の隙をついて部屋を後にした。
その後、達哉は若頭を正式に引き受け、乱れようとしている組内部を立ち直らせるために動き始めるが、対立する組の組長代行として、竜崎が再び達哉の目の前に現れる。
「俺たちの挨拶は、こんな上品なものじゃなかったろ」と初対面を装う達哉に、そうはさせじと執着心を隠そうともしない達哉に、恋人関係を強要するが……?
という話でした。
異国の地で出会った二人が、帰国してから再会し。
達哉は自分の立場もあり、竜崎のことを拒み続けるけれど、竜崎はそんな達哉を諦めなられなくて、何とか自分のところにとどまらせ続けようとする。
ただ、竜崎の言葉のノリが軽いので、そんなに深刻な響きはないんですが、冷静に考えるとかなりの執着具合。
結局最後は、熱い一夜を忘れられなかった達哉も自分の気持ちを認めてハッピーエンド。
二人がどうやって、互いの立場と時間をやりくりするのか、ちょっと後日談も読んでみたい気もしましたが、よかったです。
関連作品の『紳士で野獣』のスピンオフ版ですね。
前作では受け様の業種を超えた友人役だった竜崎が主役です。
前作ではそんなに心惹かれる程ではなかった攻め様ですが
今回は私好みの俺様執着エロ攻め様に昇華しておりましたよ。
橘先生、たまに激しくエロいですよね~大好きです。
受け様もクールな筋の通った美人受けでいいです。
規模の違う極道同士のやりとりを楽しめました。
設定から言っても攻め様有利な環境なのに、
全てが受け様にとっていい方向に進んで行くお話でした。
この受け様、前作の受け様同様特殊な力があるようです。
でも、前作程能力を前面に出していないお話なので
強運の持ち主程度で読み進めると面白いです。
後半、攻め様が受け様をなんとか手に入れたくて
泣き落とし演技までするところなんかヘタレ風味で萌えます。