溺愛アルファの甘すぎる執心

dekiai arufa no amasugiru shuushin

溺愛アルファの甘すぎる執心
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神2
  • 萌×22
  • 萌4
  • 中立2
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
2
得点
32
評価数
10
平均
3.4 / 5
神率
20%
著者
秀香穂里 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
れの子 
媒体
小説
出版社
二見書房
レーベル
シャレード文庫
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784576231020

あらすじ

アルファである慶一の子供を身ごもりながらも、立場の違いから別れを決意した廣。しかし、慶一は時を経ても廣を追いかけてきて!?

表題作溺愛アルファの甘すぎる執心

獅堂慶一、世界に名を馳せる総合企業の専務で社長令息
青埜廣、銀座の一流ホテルに勤務する派遣社員

その他の収録作品

  • 溺愛アルファは永遠の愛を誓う
  • あとがき

レビュー投稿数2

運命の番は逃がさない

今回は大手商社の専務取締役とホテルの派遣社員のお話です。

受視点で攻様との出会いから別れを決意するまでと
攻視点で行方を眩ませた受様を伴侶とするまで。

人は男女ののほかにアルファ、ベータ、オメガという
第二の性があります。

全ての人の頂点に立つアルファ、
アルファを支え社会を円滑に回すのがベータ、

男女ともに子をなす事ができるオメガは
目を瞠るほど美しく、発情期により他性を
狂わせる存在とされましたが

オメガ保護団体の立ち上げで人権が確立した今日では
オメガも他性と変わらない生活を送れるようになります。

受様は母子家庭育ちの男性オメガです。
8才で身体の弱い母が亡くなると
児童養護施設に引取られて育ちます。

新卒で貿易会社に入社するも
パワハラやモラハラが横行する会社で
今は銀座のホテルに派遣社員として勤務しています。

今の職場は気さくで明るい女性オメガの正社員が
受様を何くれとなくサポートをしてくれ
経験を重ねている最中です。

今日はホテル一の大会場で開かれるパーティの
フロアスタッフをする事となりますが
うっかりしてパーティ参加者にぶつかり
男性が手にしたドリンクでスーツを汚してしまいます。

一目でアルファと知れる精悍な顔立ち男性が
今回の攻様になります♪

攻様は鷹揚で受様に促されると別室にて
受様が簡易の染抜をするまで短い時間を過ごします。

大手商社勤務ながら攻様は気さくで鷹揚で
受様が会場に戻るよう促すと受様の連絡先を知りたいと
言い出します。

受様がメッセアプリのIDを交換後に
攻様が差し出す手を握るとぴりっとした電流が駆け抜けます。

すると攻様は「きみは、私の運命の番だ」と言い出し!?
果たして2人は本当に運命の番なのか!?

大手企業御曹司の攻様と天涯孤独な受様の
シンデレラ風身分差オメガバースになります♪

攻様は受様と出会ったその日に運命を感じ
積極的に受様にアプローチしていきますが
攻様が御曹司と知ると受様は攻様に惹かれながらも
立場の差を感じるのです。

会えば攻様に惹かれていくのを止められず
項を嚙んで欲しいと願い、攻様の子を身籠るまでが
タイトル作、その後の3年後のお話が続編です。

身分差のあるアルファに恋した受様の恋愛モノというより
運命の番の受様を諦めきれない攻様の恋愛モノとして
ハピエンありきな展開で安心して読めました。

オメガが意に反した事をされたりする痛々しさはないので
子育てモノが嫌じゃなければ
オメガバース初心者さんにも読みやすいと思います。

攻様は日本一の商社の御曹司設定なのに
受様の行方を3年も辿れないとも状況設定ありきぽく

受様の妊娠&出産が絡まなければ
オメガバースじゃなくてもいいかな!? というのが
正直な感想です。 

1

立場の違いなんて気にしないでよ

秀香穂里先生の作品は複数、拝読させて頂き、今作も作家買いさせて頂きました。

個人的、各項目5段階で
甘々 3
子供 3
エロ 2
切なさ 1
な感じだと思います。

大企業の次期社長アルファ×派遣スタッフのオメガのカプです。派遣先の帝都ホテルのパーティ会場で、アルファの獅童さんと出会った、オメガの廣さん。優しく接してくれる獅童さんと何故か離れ難い思いを抱き、手が触れ合っただけで、甘い痺れを感じた。そして獅童さんから「君は運命の番だ」と言われアプローチを受けるようになる。

獅童さんの気のせいではなく、2人は運命の番であると思われるので、出会いやデートなど全体的に甘々な雰囲気です。でもだからこそ、その後の廣さんの言動にはちょっとモヤモヤしてしまいました。
デートなどを重ね、ついには獅童さんにうなじを噛んでもらい番となった。だけどそれから、妊娠が発覚し、そこで獅童さんと廣さん自身の立場の違いを痛感してしまう。一度は妊娠のことを獅童さんに告げないつもりだったが、同僚に諭され獅童さんと話し合うと決めた廣さんだったが、結局獅童さんと話し合うことなく、姿を眩ませてしまう。

獅童さんとの立場の違いや次期社長として大企業の未来を背負っていくなら、獅童さんはお見合いをするべきだ、と身を引く廣さんの思いも分かるには分かるのですが、自分からうなじを噛んでと言っといて、妊娠したことで怖気付くなんて今更では?廣さんは母子家庭で、後に母親が亡くなり児童養護施設育ちという過去がありますが、そこまで悲観する程、獅童さんとの立場の差なのだろうか?獅童さんの秘書の気遣いから、獅童さんが渡す筈だった指輪を受け取ったまま姿を眩ませて、本当に獅童さんの想いを断ち切りたいなら指輪も置いていくのでは?未練タラタラでは?と色々とモヤモヤしてしまい、切ない筈のシーンがあまり読み取れなかったです。

そして3年が経ち、再会した時も獅童さんに対して「話すことはない」「会わない」と頑なに拒絶していた廣さんだったが、徐々に絆されて一緒に過ごすように。決死の思いで離れた割にはあっさりし過ぎでは?お互いの3年間何だったんだと思ってしまいました。

その後は息子の佑くんと共に3人で穏やかに過ごして、獅童さんの両親との問題も解決して、幸せな日々を送ります。

姿を眩ます廣さんの言動に対しても優しく甘く接する獅童さんの溺愛具合に凄いなと思ったり、息子の佑くんが可愛くてめっちゃ癒されるので、子育てBLや溺愛攻めが好きな人は読んでみては如何ですか。

4

レビューランキング

小説



人気シリーズ

  • 買う