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kirawaremono no hatsukoi
実に椎崎夕先生らしい作品だと思いました。最初は読んでいて蒼天(そら)に誰もが苛つくと思うんですが、前里と出会った事で彼が徐々に徐々に変わって行くと、いつ真実に気が付いてくれるのかとワクワクしてしまうんです。
たぶん殆どの読者さまはあらすじの「親しくしてもなぜか嫌われ、周囲から侮られることの多い」の原因に直ぐに気がつくと思います。
誰が蒼天(そら)の事を本当に大事に想っていて、誰が蒼天(そら)を都合の良いように搾取しようとするのかを知ると、蒼天(そら)に対して焦ったく思うのです。
本当にこの蒼天(そら)は最初は愚かなんですよ。ただ前里と知り合って信じられる大人が出来た事で彼は劇的に変わって行くんです。この辺りが凄く良かったです。特に今まで見えなかったフリをして、目を瞑ってやり過ごしていた事から目を逸らさずに気持ちを伝え始めた事に拍手喝采でした。
この作品にはかなり昔から蒼天(そら)を搾取し続けた悪人が2人います。この2人は決して仲間では無くて、お互いに嫌っててもやってる事は同じなんです。個人的には若い方がタチが悪くて最悪な人物だと思いました。
この2人から離れるキッカケを作ったのは前里ですが、不器用ながら蒼天(そら)をずっと守って来た人物が私は大好きになりました。そして前里が実は策士だった事もお気に入りです。
残念だったのはもっと悪人のザマァが読みたかったのですが、ハッキリと書かれてなかった点でした。この2人が社会的に追い詰められた姿が見たかったのですが、そんな事は書いてはなかったし2人が蒼天(そら)とは関係なくなった事だけ書いてありました。
椎崎先生なので購入。ちょっと異次元クラスに頭おかしい方々の悪意に呆れたのと、攻め受けともに萌えるところが無かったので申し訳ないですが中立にしました。うーん。本編340Pほど+あとがき。
両親共に亡くし叔母の家から大学へ通う蒼天(そら)。叔母に内緒で、知り合いの経営するコンビニでバイトしていますが、ある日常連客でいつもおにぎりしか買わない青年が店でぶっ倒れて・・・と続きます。
攻め受け以外の登場人物は
店長(亡父の知り合い、好かん)、叔母(受けの面倒を見ている)、シロ(攻めの飼い猫)、浜本(受けの大学同級生、くそったれ)、博也(受けの幼馴染、くず)、樋口、立原等(受けの大学同級生)、あと攻めに言い寄る♀(アホ)ぐらい?嫌な奴が多すぎて。
++攻め受けについて
研究者?で発掘作業を行っている攻め。夢中になったら飲食忘れてしまうタイプ。最初それでぶっ倒れて受けと知り合ってます。格好いいんだろうけど、こちらが「きゅん♡」となるところが無くて。年下の自己肯定感低い受けさんを大事に見守り、最後の最後まで我慢して、保護者同意のもと、いただいてしまうってところにキュンとする人がいるかも?
受けはなぜか周りから嫌われてしまうことが多く、孤立しがちで自己肯定感ゼロな方。「ああなんてかわいそうな」と思うべきなのかもしれないのですが、私はイライラしてしまってシンクロできなかったのです。受けの置かれた状況になれば、私もそうなるのかもしれないんですけど、受けの周りの人があまりに酷くて「あんた、そこでなぜ何にも言わないの?!おかしいじゃん!?」って感じたのです。私が気が強すぎるのかしら・・・
攻め受けに萌えるとこがあったのかもしれないんですけど、あまりに周りに頭おかしい人たちが多すぎて、暴れたくなってしまった一冊でした。先生ごめんなさい。
主人公がとにかく好きになれませんでした。頭が足りないのかな?と思うほど。父親の友人、親友、大学の友人などからあからさまにいいように使われてるのに気づくの遅すぎてイライラするし喋り方も好きになれない。
しかも嫌われのパート長すぎて読むの疲れました。こんなに必要?8割くらいおんなじことの繰り返しでいい加減飽きます。
2人が互いを好きになる描写も薄くて両思いになった理由もよくわからないままでした。もっと恋愛に重きを置いて欲しかった。