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shushinkan sama he shugojuu yori ai o komete
面白かった。
太陽神をメインにした多神教の国。神々から加護を受けた主神官がそれぞれの神様の神殿に仕えている。そして古い神を祀る半獣の民ロークとも共存していて、定期的に主神官に仕える守護獣が選定されている。そんな世界観のお話。
受けは戦の神様の主神官で、攻めは狼のロークで守護獣に選ばれる。戦争が主軸になるのかな??と思いきや悪役もいない平和なお話でした。喪失からの立ち直りや母親への蟠りなど受けの精神的な成長がメイン。先代の守護獣を戦で亡くした受けの後を子犬ちゃんの攻めがちょこちょこと付いて回り心を開いていく。
子犬ちゃん時代の攻めがとにかく可愛い。兄弟の中でもミソッカスで小柄な攻め。兄弟の狩りに同行してちょこちょこ駆け回って、最後は獲物に前脚を載せて決めポーズ!でやりきった感を出しているシーンがお気に入り。そんなチビな攻めがくじ引きで守護獣に選ばれてしまうんですが、選定方法がくじ引きになったのにも受け側の理由があってそれが判明した時に運命を感じました。到底戦力にはなれない攻めだけど、自分は神殿でなにをしたらいいのか懸命に考えて努力する姿が健気でした。不寝番を務めてウトウト舟をこいじゃうシーンも好き。人懐こっくて神殿の仲間達にも可愛がられていて良い。
4年でゴツく成長しちゃうんだけど、受けはそれでも「クロは、可愛いからな…」としみじみと攻めの可愛さを噛み締めているタイプなのも好き。
受けの母親との折り合いの付け方も好きだった。特に好きになれるわけではないけれど、幸せに暮らしているのなら良いことだと思う、と子供の視点から母親と同じ大人の視点で母親を客観視できるようになる瞬間が切なくも感慨深い。
表紙のキラキラロン毛に惹かれて購入。覚えているかどうか自信はないけど、予想外に好きなパターンでしたので萌2にしました。今まで読んだ深月先生の本の中で一番好きな気がする。愛情を絶え間なく寄せてくれるわんこや、自分に厳しい凛々しい受けが気になる方でしたらめちゃおススメしたいです。本編250Pほど+あとがき。表紙の表情のような女性よりなロン毛さんじゃないですよ、男前と私は感じました。
カルデア王国で、戦いの神ニヌルタを祭る神殿の主神官を務めるエテル。そのエテルの守護獣となったクロ、文字通り黒いわんこ ではなく狼。キラキラのエテルの美しさにクラクラ、目が釘付けなのですが、エテルからは「しっぽをパタパタするな、顔に当たる」と塩対応され・・・と続きます。
攻め受け以外の登場人物は
アヴ、ヨム、ナハル(受けの従神官)、スモル、シャマイム(他の神殿の主神官)、タルネゴル(他の主神官の守護獣)ぐらいかな。アヴたち従神官が楽しい。
++好きだったところ
受けが塩対応で、攻めがめちゃ健気なんです!!そこが最高に好き。ちっこい黒わんこが「きゅうん」ってな感じでお目目きゅるん(想像)てして部屋の前で待ってるんですよ?部屋入れたれや、ベッドの足下で丸まって寝させたれやって思うんですけど、訳あって心を通わせられない。わんこ可哀想ーーーーーーーってめちゃもどかしいのですが、わんこ健気、ただひたすらに受けのことを思い、体を大きくしようといっぱい食べて鍛錬し、いつ声かけてもらっても万全!って整えてます。ああああ健気。
受けは受けで心が通ったと思った後でも「離せと言ったのに・・馬鹿者が」。出た、「馬鹿者が」。こういうツンというか高飛車系発言というか、めっちゃ好きなんですよ。たまらん。抱き合った後に叱る受け、最高。
あと受けの従神官がみんなエテル大好き過ぎてですね、「姫抱っこした」とか「微笑みいただいただけで一生生きていける」と嬉しそうに語る方々なんです。みんなすんげー逞しいマッチョなのにwめっちゃ可愛い。
お話はもう少し敵国との関係がどうなったとか一件落着欲しい気がしますが、攻めわんこの健気さと受けの塩対応加減と、サブキャラ達のイキイキ加減がめっちゃ好きだったのでok!と思った一冊でした。
表紙の立派な獣姿に惹かれて購入したのですが、この大きさの守護獣はちょこっとしか出てこなかったので、少し残念でした。
もちろん出てこないわけではありません。
神官様の添い寝係として、そのもふもふを存分に発揮してくれます。
ただ子犬サイズの描写が多かったので、立派な姿ではなく可愛らしさが際立っていました。
この攻めのまさしくワンコ攻めな姿は、健気で可愛すぎました。
成長したとてそのスタンスは変わらないので微笑ましいまま。
こんなにも可愛い攻めがいるのに、頑なな受けにもやもやしたりもしましたが...
彼の過去を想えば仕方のないことかもしれません。
少しだけ受け→攻めの気持ちの変化がわかりにくかったですが、主従の関係性が変わっていくところは萌えました。
一番好きなところは、やはり攻めを枕に眠る受け。
大きな獣の醍醐味と言っても過言ではないシチュエーションに大興奮でした。
深月ハルカ先生の作品を読むのは「花の名を持つ君と恋をする」に次いで2作目だと思います。
ツイートでクロのビジュアル(黒狼姿)に惹かれて購入しました。
他国に攻められた時に軍隊で防ぎきれない時に登場するのが神殿の主神官と下につく従神官と神殿兵になります。そして主神官は神の力を使える設定でした。主神官(12人います)には守護獣が必ず付き従い護り、彼等は半獣の民(ローク)と呼ばれていて、狼の他にもユキヒョウとか他の動物も存在してます。
小柄ながら守護獣としてエテルを守る為に、必死て従神官達に混じって戦闘の訓練をするクロが一途で健気なんですよ。最初の姿なんか仔犬のようで鳴き声まで「キャン」なんです。www
でもこのエテルという人物は複雑な生い立ちから若くして主神官になったんですが、他人どころか実の母親とさえ距離を置いてるんです。そこに前の守護獣を喪ってるので、クロを守護獣として認めないばかりか距離を置きます。
正直言ってこんなに共感出来ない受けは居ませんでした。意固地過ぎて終盤に態度が軟化し始めた時も、クロの周りに嫉妬した時も読んでて萌える事は無かったです。
そしてクロが成長して守護獣として他に類を見ないくらい強くなるんですが、強過ぎてイマイチ盛り上がりに欠けたと思いました。
1番萌えたのはエテルに拒絶されたクロが傷付きながらも、彼の為に尽くしていた姿ですね。更にそんなクロを可愛がる従神官達が陽気で楽しかったです。
前に読んだ作品もなのですが、設定に凝り過ぎてる割には萌が少ないんです。
神評価が付いてるので評価した方には是非レビューで萌えた点を教えて欲しいと思いました。