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mahoutsukai ha maou no mitsuai ni rouraku sareru
今回は代替わりして20年の魔王と
攻様が3人目の魔王となる魔法遣いのお話です。
300年の月日を生きる受様が攻様に口説き落とされるまで
本編後次代の魔法遣いを交えての後日談を収録。
受様は諍いを繰り返す魔族と人の
どちらにも組することない中立の立場にいる魔法遣いです。
魔法遣いは人とも魔族とも異なる存在で
人と魔族の住処を分断している広い森に居を構え
人と魔族の揉め事を仲立ちをする者です。
受様が魔法遣いになってから3人目の魔王が即位する日
受様は招待された即位式に出向くために
魔族の支配する北の地を100年ぶりに訪れる事となります。
この新魔王こそが今回の攻様です♪
攻様は受様が知る先代や先々代の魔王世と比較にならぬほどの
極上の麗しさとそれに比例する強力な魔力を有している上に
見たものの魂さえ奪う魔眼の持ち主でした。
攻様は受様の漆黒の髪と夜明けの空色の瞳を気に入ったと
「俺のものになれ」と傲慢に言い放ち
想定外過ぎて言葉もない受様の唇に己の唇を重ねてきます!!
受様はひるむことなく「毒気を浴び瀬内で下さい」と
無造作に身体を離すと、
攻様はなぜか受様に魔眼が通じない事を喜び
無邪気とすら言えるほどの笑顔をうかべて
さらに受様への興味を深めたように見えます。
果たして受様に興味津々の攻様の真意とは!?
出会った瞬間から受様を口説いた攻様と
魔法遣いとして長い年月を生きる受様の人外ファタジ―です♪
受様は魔法遣いとなって300年、
20年しか生きていない攻様よりもずっと年上です。
魔眼で誰をも魅了する攻様にとって
自分に従わない受様はかなり貴重らしく
その後も攻様のアプローチは続きます。
人間は魔族を自分達よりも劣るものと決めつけ
興味や野望で魔との騒動を起こすため
警戒心が強く目的もなく人の領域を侵そうとはいない
受様は魔族よりも人に対して冷ややかな目を持っています。
しかも魔王は人の領域から受様の元に持ち込まれた魔や
狂暴かが進んで害となる魔族を自身に吸収し
人と魔族の治安を保っており
魔王を浄化する事も魔法遣いの大事な役目です。
魔力が強く長寿だろう攻様と長く時を過ごす事で
受様が徐々にほだされていく展開かなと
思っていたのですが
攻様ってば受様に託された事件に首を突っ込んだあげく
浄化しきれないほどの魔に浸食される事態になり
攻様の命の期限が見えてしまうのですよ Σ( ̄。 ̄ノ)ノ
えぇぇぇぇぇぇぇぇ、どうなっちゃうの!?
とハラハラ&ワクワク、ドキドキMAX!!
2人が選んだ未来を良しとするかどうかは
読者の好みにもよるかと思いますが、
2人でいる道を選んだ2人が
最後の時まで幸せでいられるといいなと思いました。
ファンの方には申し訳ないけど、私はどうも真崎ひかる先生が苦手のようです。2021年の「もふもふ黒豹男爵の慈愛花嫁」以来だったんですが、今回は好みの設定だったのと明神翼先生の表紙に惹かれて購入しました。
アッサリ読めるのは毎度のことですが、今回は魔王らしからぬアスラが魅力的でしたが自分が期待していた魔王像とはちょっと違いました。というか魔王が消滅する設定が解せなかったです。
さらにヤシャの眷属であるジズが好きになれなくて大変でした。こんなに邪魔だと思ったキャラは居なくて、何度も余計なことをするなとムカついていました。
それとヤシャが魔法遣いというよりは傍観者的で、全然魔法遣いらしくなくて良いところがなかったです。中立者って見てるだけなのって。「魔法使い」ではなく「魔法遣い」と拘る点も分からないです。
中立にしようか迷ったのは結末にでした。萌にしてますが限りなく中立です。買ってしまった自分に悔しいから萌にしました。個人的には奇跡を願っていたので後味が悪く感じました。
これだけのことをして助けたリヴァイアサンはその後に登場しなかったし、あの海辺の村の少女も使い方が中途半端でした。
そこが真崎ひかる先生の作品の苦手なところです。