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作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
CDの方を先に聞いて気に入ったので、原作を読んだ感じです。
結論から言うと、原作もとても気に入りました^^
一度欲しいと思ったものは必ず手に入れる男らしい義信、彼を愛していながら嫁に行けないことに葛藤する蓮季。特に気に入ったシーンは、やはり義信が蓮季をさらいに来る場面です。抱くことで俺の物にする、という決意がなんとも…。はじめてのむつみ合いに恥じらう蓮季も可愛らしいです。
中華ものは好き嫌い分かれると思いますが、花嫁ものが好きな私にとってはすごく合う作品でした。この作品が気に入った方は、この作者さんの他の作品もたくさん似たものがあるので(失礼)、読んでみてください^^*
義真(楊国の太子 猛将であることから「虎王太子」と呼ばれる)×蓮季(堅王朝の公主 ある理由から姫として育てられ顔を隠すため仮面を被って生活している)
※この作品は「弄花伝」シリーズの1作目です。
あとがきによるとこの作品の雰囲気は“春秋戦国時代の末期”くらいだそうで、架空の時代・国を舞台にした古代中国モノになっています。正直“春秋戦国時代”と言われても全くピンと来ませんし、そもそもBLに限らず中国を舞台にしているものは、漢字が苦手(国名や名前、階級などが覚えられない)なのでほとんど読む事はありませんでした。そのため中華モノの初心者としてこの作品を読んだのですが、意外に抵抗感なく読むことができました。それでもやはり時々漢字の読み方を忘れてしまったり、現代を舞台にした話と比較すると多少取っつき難さというか、スラスラ~とはいかない感じはありましたが、それを差し引いても充分楽しめました。
身を守るために本来の性別を隠し姫として育てられ、類まれなる美貌を仮面で隠して生活している蓮季ですが、子供の頃に偶然出会い、1年に1度だけ会うという関係を続ける義真から結婚を申し込まれ戸惑います。結局蓮季を強引に手に入れようとする義真に秘密を知られ、姫ではないことが分かり激怒されますが、自分のものになれという思いを変わらずぶつけられそのまま抱かれてしまいます。
義真と蓮季の関係は初めこそ強引な凌辱行為でしたが、もともとお互いに惹かれあっていたということもありすぐに受け入れるようになります。でも二人の立場はそれぞれの国を背負って立つようなものなので、すんなりくっつく訳にはいかないというもどかしい状況が描かれ読んでいてとても切ない気分を味わいました。でも何事も流されるままだった蓮季が、義真に言われた事で自分から状況を変える努力をし、自分の意思で義真とともに生きていきたいと決断するラストは感動しました。
個人的には、国同士の勢力争い的な部分がもうちょっとあっても良かったかなと思いましたが、逆にそうなるとかえって苦手~となってしまったかもしれないので、このくらいがちょうどいいバランスなのかもしれませんね。