エリートアルファの旦那様は孤独なオメガを手放さない

王道

今月購入したアルファポリスの作品の中では唯一サイト内で未読です。この書籍で初めてお話を読んだので、改編部分等は全く分かりません。

読み易い文章で王道とも取れる内容でした。
攻めが父親の会社で働き始めて直ぐの頃、望月家が援助していた施設を訪問した時に見つけたのが受けの楓になります。この時の楓は中学2年生です。年齢差はハッキリとは書いてないですが8歳くらいでしょうか？

望月家の当主である父親に激怒されながらも、どうして桔梗が楓を引き取ったのかは大体想像がつくと思います。この桔梗の楓への愛がとても重いです。あらすじにある通りに楓にヒートが来るんですが、何が起きたか分からず動揺する楓と歓喜する桔梗の対比が凄く面白かったです。

ブラコン妹が楓を虐待したり、父親が桔梗とアルファ女性を結婚させようとしたりと、2人の仲を妨害して来ますが、楓が命を狙われたりとかはしないのでそこそこの良識はあったと思いました。なのであらすじはちょっと大袈裟だと思いました。

父親の罠と楓の先走った行動が桔梗を苦しめたと思いました。www
父親の罠は協力者を得て結果的に桔梗の勝利だったのではないでしょうか？
この間に新たな場所で新生活を始めていた楓でしたが、自分の出生に纏わる秘密を知ることになります。

凄く王道のお話なんですが凄くアッサリもしていました。上手く行き過ぎ感が強いです。ただハピエンに向かっている事は分かるので、安心して読めると思います。個人的にはそこが物足りなく感じてしまいました。

屋敷を売りに出し使用人も全て解雇し桔梗の母親との思い出の土地に引き籠った父親の話とか、納得出来るようで出来ませんでした。こうなる前にお前が2人の味方になってれば良かっただけではと思ってしまったし、あの子生意気な娘は何処にやったのと突っ込みどころ満載でした。

2人が幸せに暮らしてるエピローグまでは良かったんですが、番外編が余りにもテイストが違い過ぎてちょっと驚きました。