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作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
竜二[攻]義月さんの作品によくあるムカ付く攻です。
ある意味義月作品ではデフォだと分かってはいるんですがやっぱムカつきますな!ふんがーー!!
一哉[受]はネガティブ思考の健気一途系、このタイプの受は大好物なんですが彼の場合それだけに留まりませんのですよ。
竜二と別れてから、何かを振り切った様に寂れたレストランの復活の為に頑張りまくります。
徐々にそして一気に成長して行く姿は頑張れーーー!と応援したくなるです。
自分の足でしっかり立って行く彼の姿や、最初の相手だった亨が予想外に実は良いヤツだったのも読んでて気分良くなっちゃいます。
一哉を取り巻く人々はみんな良い人達なんですが、再びよりを戻した竜二は所々でやっぱムカつく言動みせやがります、ムキー!
まあ嫉妬心から出た言葉とはいえオーナーとしてそれ大人気なくないか。
どうもこの竜二は使用人シェフに対する態度といいいちいち大人気ない。
まあ一哉がこんな男が好きっていうなら仕方ないけどね!
なんだかんだ言いつつも楽しみましたー。
ムカつく攻にムカつきながら読むのも癖になっちゃうから不思議~。これぞ義月さんマジック!!
バツイチ・中華料理屋のオーナーで男前な竜二×細腕・地味な一哉のお話。
イタリアンレストラン勤務の一哉は、ホールスタッフとして働いていた亨と付き合う中、二人で乗っていたバイクで事故を起こし、その際、亨に手ひどく振られます。元から亨には一哉の手が届かないほどの素敵な恋人がいて、一哉は遊びだったと。
やっぱり自分なんかじゃ遊ばれるのが落ちで、誰も好きになってなんかくれないんだと、気落ちし、実家に帰ろうかと逡巡する一哉ですが、まだ東京にいたい、地元に帰ってゲイだというのを隠して生きるのもつらいという思いを抱えながら、男が集まるバーに向かい、出会った竜二は、自信にあふれた大人の男。一緒に飲むうちに誘われ、気がつくと朝。竜二の部屋で目覚めた一哉は、竜二に惹かれる気持ちに、亨に振られたばかりですぐにいい男に目移りしてしまう自分に自己嫌悪。
あ、表紙の竜二さん、中華料理屋で働いているというよりは、スタイリストや美容師さんが適役。で、一哉がアシスタント。
一哉は竜二の働く中華料理店で働くようになります。根が真面目で一生懸命な一哉は、スタッフとも仲良しに。竜二とは恋人とはいえないような不安定な関係。
そんな中、竜二の右腕のシェフ、ミヤさんが、竜二の別れた妻と一緒になりたいと願い出たところから、竜二と一哉の関係ががたがたと崩れゆく。それは、一哉が竜二のためにと決断した行動が原因で。
ここからは、あー義月先生だなぁの展開で。私は、義月先生の「情牙の爪痕」から入ったのですが、大体、攻めが受けの行動を誤解して一端離れ、受けがかわいそうな感じになって、攻めが自分の過ちに気づき和解するという傾向が多し。受けが攻めのために身を引く話すきなのでこのお話も然り。
で、和解!するまでには、一哉は自分なりにできることを探して、住宅街にある潰れそうな洋食屋の再建を目指して奮闘します。住宅街にある小さいけど温かみのある洋食屋さんて、なんかいいですよね。今ではあんまり見かけなくなったよな~。
一哉は、店長の妙に心のこもった料理に飲食店を経営するうえで大事なお客様のことを考える誠意を感じ取ったんでしょうね。それから、メニューの提案や材料の仕入れ先の確保、店内改装を経て、リニューアルオープンとなったのですが期待を裏切り客はほとんど入らず・・。
亨始め、中華料理店のスタッフ仲間も応援に来てくれて、少しづつ軌道に乗り、忙しさに忙殺されていた一哉を竜二が訪ね二人の仲も軌道修正。
恋人と呼べる存在になっても一哉の不安のネタはまだまだ尽きず竜二の嫉妬深さも目立つ後半。
面白かったです☆でも二人の恋は始まったばかり。洋食屋のパスタランチが食べたくなりました^^
主人公の一哉(受)の視点で進んでいきます。テーマは「自分は二番目で、一番にはなれない」。
リンク作の「アリバイ」は読んでいませんが、特に支障ありませんでした。冒頭で主人公の一哉をフッた酷い男・亨の恋人として、佑季の名前がわざわざ登場したのが解せないくらいでした。亨のように後半出てくるわけじゃないので。
中華料理屋オーナー兼店長の竜二(攻)に、大学生の一哉が、セフレでもいいからと切ない片思いなのかなと予想していたのですが、一哉は中々たくましい子でした。潰れそうなイタリアンレストランを立て直すとか手腕すごいな!本当に大学生?って驚きました。
失恋に浸る間もなく、バリバリ働き出すので、受けがじっとり落ち込むのを目当てにしていると物足りないかもしれません。竜二がその手腕に惚れたというわけでもないので、恋愛的には蛇足に思えるかもしれません。ですが、自己評価が低かった受けが、自分に自信を持つようになるというのは読んでいて快かったです。
そんな一哉と比べると、竜二はやり手の社会人にしては感情的だったり、元妻に未練を残しつつ一哉に手出ししたり、見劣りがしてしまう気が。表紙もですがイラストでは大人の余裕漂う素敵な男性なのにな。
なお、竜二はバツイチ、元妻のところに娘がいます。関係は友好ですが、苦手な方はご注意ください。
自信家な中華料理店オーナーの竜二×一哉(真面目受け)
『アリバイ』のリンク作品
攻めが前妻との間に子供有、前妻をめぐっての騒動有、受けの性格が初期はネガティブなどが苦手な方は、ご注意。
つきあっていた高校生・亨から本命の恋人(男)がいるから遊びだったと言われて振られて、勤めていた飲食店も腕に怪我をしていて居づらくてやめることに。
ゲイの人達が集まる店で気晴らしをしようして竜二に会って、自信喪失状態の一哉は、自分には魅力がないし、すぐに捨てられると、とにかくネガティブぶりがこれでもかと発揮して……。
仕事も出来て自信家で完璧に見えるオーナーが、意外に子供っぽい性格で、前妻に未練があるわ、前妻とくっつく男に嫉妬するわで、色々な面が見えるにつれて好感度がダウンしました。
逆に、受けの一哉の成長ぶりはすごく、仲違いでオーナーと別れてからは、つぶれかけのお店の再建の手伝いをして成功させるぐらいになって、見直しました。
一哉を振った亨にまで男をあげるシーンがあったので、もうちょっとオーナーの男気を見せて欲しかったです。
最初に、一哉に自信の付け方を教えたのはオーナーなので、プラマイゼロですかね。
甘えた受けが成長して立派になるというのがパターンですが大好きなので、レストラン再建の所は見応えがありました。
ここまで来ると、別にオーナーじゃなくてもいいのではと思ったり、思わなかったり(笑)
リンク作の『アリバイ』に登場する亨と佑季が出てきます。
溺れる彼の私生活では、佑季さんが女王様っぷりとわがままを披露してくれます。