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kyuuketsuki to yukai na nakamatachi
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
“神”といえるほど突き抜けた作品ではないと思うけど・・・
“萌”と表現するには、不似合いな感じがしましたので。
中途半端な吸血鬼アルとエンバーマーの暁のお話。続編です。
またしても殺人事件が発生し、アルが犯人逮捕に活躍します。
殺人事件という難しい問題を毎回アルの特殊能力でスピード解決には
ちょっと賛同しかねますが・・・
本来、冷血なモノとして描かれる吸血鬼が
アルという人物からは微塵も感じられないんですよね。
すごく温かみがあって人間じみているんです。
いっぽう、人間の暁ですが家族の話が少し語られはしますが
まだまだ底が見えません。
普通の人間であるはずの暁のほうが、まるで冷血漢なんですよね。
アルは、アメリカ人という設定ですので
非常にたどたどしい日本語をしゃべります。
アルのセリフは、すべて平仮名で書かれていて
ものすごく簡潔な単語で綴られているのですが
それが妙に心を打ちます。
暁が他人を拒絶している理由がまだ見えないけど
アルのやさしさが暁の凍った心を溶かすのが楽しみでなりません。
前作同様、恋愛模様というにはあまりにも遠いお話ですが
アルにも、暁にも“情”は、しっかりと湧いていて
その“情”の名前を決めかねているといった感じでしょうか?
突然はじまり、恋だ愛だと燃え上がる“情”もあるでしょうが
こんな風におだやかに、ゆっくりと流れる“情”もある。
1冊という単位ではなく数巻にわたってそれを描いてくれるのではないかと
わくわくしてますv
それと話はそれますが
今回、エンバーミングをするかしないかで揉める家族の話も
すこし組み込まれています。
大切な人を亡くした悲しみは同じなのに
遺体をめぐって本人不在のまま
家族が意見を対立するさまは、本当に読んでいて辛かったです。
不死のアル。
常に死と隣り合わせの仕事の暁。
「死」とか「生」についても何か考えて込んでしまいました。
アルが可愛いんだよう!
こういう作品を読むと、エロなんてどうでもいいと思っちゃいますね。
いや、違うな。
「過程が大事」ということ。
さらにいうと、「そこに至るまでの焦らしにこそ最大の萌えがある」ということ。
「焦らし」ってエッチでも大事なポイントですが、小説でも非常に大事なポイントなのだ。
焦らし上手がエッチ上手!焦らし上手が小説上手!いやん。
でも焦らせばいいかというとそういうわけでもなくて、下手なひとに焦らされても「もういいよ。さっさと終わってくれ」と思ってしまう。
木原音瀬さんは、焦らし上手です!よっ、テクニシャン!
この吸血鬼シリーズは、二巻になってもキスすらしない。
そもそも恋心も目覚めてない。(正確にいうと、自覚してない)
なのにチラリチラリと覗くヘタレなアルの焼きもちや独占欲にキュンキュンするし、ドSな女王様の暁のごく小さな「デレ」にニヤニヤさせられるし。
もー、たまりません。
作中で起きる事件が、もうちょい面白かったら良かったなァとは思いましたが、それでも神です。
木原音瀬作品だからこそ持ってしまう、贅沢な不満なんだよね。
BLって巻数表示がないものが多い中、非常に親切なタイトルでありがた~い吸血鬼シリーズ2巻。
あぁもう何だろうこれ……というような焦らしプレイです。
アルと暁の関係は遅々として進みません。相変わらず恋愛色ゼロです。
それでも二人の気持ちがゆっくり動いていくのが、何ともこそばゆくて良い。もどかしい感じも堪りません。
何よりもアルが可愛いんですが、それ以上にツンデレな暁がたまらなく悶えるほど可愛いです。
可愛い容姿じゃないですが、言動がいちいち可愛い。
ぶっきらぼうで、素直じゃなくて、始終不機嫌とかもう何こいつ。
か わ い い ん で す け ど !
今回はせつなくて涙するシーンも多かったですが、腹抱えて笑っちゃうシーンも多く、読後はどっと疲労感が……。
全力で読んだ気分です。
アル『あたま、われた なかみ…でそう』
暁 『しっかり押さえとけ』
このやりとりに、シリアスなシーンのはずが一気に笑いの底に突き落とされて大変なことに……。
しっかり押さえとけって、ちょっ、暁待って(爆笑)
面白すぎてこの巻も一気読みでした。
暁の勤めるエンバーミング施設で、夜の清掃のアルバイトを始めたアル。ゲイのエンバーマー見習い・室井が暁に積極的にアプローチするので、モヤモヤしたり焦ったり。暁への恋心を自覚し始めます。また、雑誌のモデルをしたのがきっかけで役者デビューすることになり、アルの身辺はますますにぎやかになっていきます。
アルが仲良しだった女優の遺体の血を思わず舐めようとしてしまい、吸血鬼の本能と人間の良心とのジレンマに苦しむ描写が切ないです。暁は、そっけない言葉しか返しませんが、アルの葛藤を理解してくれて。アルが暁の傍にずっといたい思う気持ちにとても共感してしまいました。表面的な優しさではないけれど、心からの言葉は心に沁みるものですよね。無骨な人からであればなおさら。
暁は自分には恋愛も恋人も必要ないと言うけれど、アルのことはかなり特別扱いをしています。アルにせがまれて「好きだ」と言わされる場面には、思わず笑ってしまいました。今はできの悪い友人としての「好き」ですが、それでも一巻からはかなり進んできました。今後にすごく期待できそうです。
それにしても、アルはひとの心の機微にとても敏感だと思いました。
室井が暁は本当に困っている人、悲しい人を突き放せないことを知っていて慰めを求めているんじゃないだろうか、でもこんな風に優しくしたら室井は暁をもっと好きになってしまう…とアルが考えるくだりに唸ってしまいました。言葉にならない態度やちょっとしたしぐさから、人の気持ちを読むのがとても上手い。その感受性ゆえに泣き虫だけれど、これからのアルの人生を切り開いていく大きな力になるような気がします。きっと頑固な暁の心をほぐすのにも。
ちょっとずつBL要素が出てきているのが嬉しいです。大けがをしたアルが、迎えに来た暁の唇ににじんだ血を舐めて「もっと もっと」、「いや いまちょうだい ほしい」というセリフに、そういう意図ではないのに、エロさを感じてしまいました。木原さん、わざと書いていらっしゃる(笑)。
次巻、アルが暁に願ったように恋人にしてもらえるのか…。アルが出演したテレビの続編も決まり、ますます先が楽しみになってきました。
面白い作品だとつくづく思います。
なぜこういう話を書こうと思ったんだろう……木原さん。
なかなか恋愛に進まない、でも読んでいるこっちは何となく切なくなる。
気持ちがかみ合っていない二人なのに、いずれ絶対にうまくいくと思ってしまう。
面白くて笑ってしまうシーンが結構あるし、全然恋愛じゃないじゃん!とか思いながらなぜか必ず泣けてしまう。
どうもアルの「さみしい」に弱い。
ストレートに「さみしさ」が伝わってきて、その寂しさに同化してしまう。
言葉が通じない、自分だけ命の重さが違う、両親がいるのにもう二度とわかり合えない。
この先、生きれば生きるほど淋しいことがたくさんありすぎるアル。
暁とうまくいけばいいなぁ~と応援すればするほど、でも二人の行く先は?と思ってまた切なくなるのです。
まだカップルにもなっていないのに。
コウモリに愛着が出る不思議な作品。
第2巻。
日本での暮らし、暁とのエンバーミングの仕事に慣れてきたアルだが、今巻では色々な波風や事件が起こります。
新しいアシスタント室井がゲイで、暁に恋をする、とか。
暁の同級生がTVプロデューサーで、色んなアクシデントが重なって結局アルが俳優としてTV番組(吸血鬼モノ!)に出演したり、とか。
その番組の主演女優が転落死したり、とか。
アルが血の匂いで犯人わかっちゃったり、とか。
それで犯人がアルを襲ったり、とか。
きました、痛い場面!死なないアルが大怪我します。痛い!怖い!
さて、室井が暁に告白したのを見たりして、アルの暁への気持ちが変化してきます。暁と離れたくない、ずっと一緒にいたい…
しかし当の暁は、男も女も何の愛情もいらない、1人でいたい、という人なんです。アルは暁の頑なな心に入り込めるのでしょうか?
という訳で、第2巻もラブ展開無しです。無しですが、アルのひらがなだけの言葉がストレートで結構深い。アル、がんばれ!
引き続き挿絵もとっても好みです!
安定した面白さですね。
そしてアルが今回もひたすらに可愛い…!
幼げ感じるたどたどしい日本語についつい微笑ましくなってしまいますが、容姿も中身もいい男なんですよね。
相変わらずギャップがたまらない。
最初のカラーイラストのコウモリ時のアルが可愛すぎて三度見しました。
BLや木原先生初心者でも読みやすいシリーズものじゃないかなぁ、としみじみ思います。
ただ事件が起こると痛い要素あるけどもそれがまたいいスパイスなんですよね。
続きも必ず楽しいと絶対的信頼を寄せられる良作品!
二巻まで読んで、もんのすごく面白かったし、ここまではエロもないから、私コレ、母親につい貸しちゃったんですよ。
母親はとても喜んで夢中で読んでたんですよねぇ~
母親はでもコレBLだって知らないんですよ。母親私がBL好きなのは知ってますが、当人は腐ではない。
三巻以降出たら、私コレ母親に貸すかどうしようか只今絶賛悩み中です。困った困った・・・・・(爆)
つまりはまぁ、そんな感じです。
BLとしてでなく読んでも、すごく面白い☆
二巻以降確実にエロありそうですが・・・うーん・・・まだここまでだとにおいだけですねぇ~大体どっちが受けか攻めかも分からないですもん!!
一巻は、全体の基本設定+αってな感じでしたが、二巻ではその基本設定から更に進んで、各キャラの魅力てんこもりって感じです。なんかマジ「愉快な仲間たち」ってな感じがして。
コウモリなアルがものすごくかわいくて「飼いたい」って読者は多そうです。
前作同様、BLらしい場面はほぼゼロに等しく
強いてそれらしくなったといえば
暁の事を不幸にも好きになってしまった
暁の職場に研修に来ている、ゲイの室井の登場くらいでしょうか。。。
まあ、それでも
肝心のアルと暁の関係は
他のBL作品でいうところのプロローグ~第1章くらいは進んだかな?
(=かなり遅いw)
今回は、暁と忽滑谷(ぬかりや)の高校の同級生で
TVプロデューサーの酒入(さかいり)が登場して
見事なKY(もう死語ですねこれw)っぷりで引っ掻き回してくれてるんですが。。。
木原さんに、空気読めないキャラ書かせたら
見事なまでにサイアクな人物が出来上がりますよね~。
しかも、暁の異常なまでの人間嫌いをさらに加速させたのもコイツだったとなれば
コイツの事を何度もグーで殴りたくなったのは、私だけじゃなかったはず!ww
でも、そんなすったもんだの合間合間に
暁のアルへの優しさがちらっと見えたりして
ますます、この先の二人の動向が気になります。
しつこいようですが
プラトニックなBL作品ほどもBL臭さがないこの作品。
それでもつい次を期待してしまうのは、やはり木原マジックなんでしょうか。。。
あ。前作のレビューにも書きましたが
油断してると、木原さん特有の残酷シーンが出てきますので
そういうのが苦手な方は細心の注意を払ってお読みくださいw
作中のいたる所でアルかわいさは半端ないですが、カラー扉絵の蝙蝠アルのイラストが神です。
そして暁のツンデレっぷりも神。
プチ家出をしたアルを迎えにきたり、アルが役者になるのを反対するのもつきつめていけばアルの身を案じてなんですよね(ほろり)
まわりの人たちからすごく色々嫌な(笑)誤解をされている二人ですが、この誤解が本当になる日は来るのか。
アルが暁に執着したりと、ちょっとはBLっぽくなってきた、かな?
でもアルの暁に対する気持ちは恋愛感情というか依存というかは難しいところ。
中途半端な吸血鬼になってしまって初めてまっすぐに自分を受け入れてくれた人が暁だからっていう気もするんですよね。
や、それはそれで十分に萌えますが。