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異世界に転移した孤独な青年の、最幸の救済BL
kirawaremono ha isekai de outeidenka ni aisareru
虐め描写があるのでお気をつけください。
カナメの理不尽すぎる虐めに、その傷がいつまでも癒えないところに、とても辛かったです。虐められた経験のある人は前半は特に読むのがしんどいと思います。
階段から落ちたと思ったら異世界トリップしてて…なお話です。
魔法や精霊や狼やTheファンタジーですね。
カナメを見つけた王弟殿下にひたすら愛されるのですが、カナメがこれまでの辛い経験でなかなか素直に受け入れられず、触れたり大声に怖がってるのが不憫で可哀想で。
少しずつ明るくなって生きる力を取り戻して。
この世界で幸せになってね!
今回は王国騎士団長の第二王子と界渡りした高校生のお話です。
異世界転生した受様が攻様のつがいとなり
前世のトラウマを乗り越えて幸せになるまで。
受様は家庭の事情で全寮制の男子校に
外部入学した通う高3生です。
受様にとって最初の2年間は
普通に順調な高校生活でしたが
3年生の時に転入してきた美少年が
ルームメイトとなった事から生活が一変します。
転入生は多くの生徒を魅了した為、
彼に心酔した親衛隊や取巻き達は受様に暴力を振るい、
受様は心身ともに不調をきたしていきます。
そしてある日、彼らからから逃れようとした受様は
学校の階段から誤って落下してしまい
受様は死を覚悟しますが、
受け身も取らずに落ちたはずなのにどこも痛くなく
全く知らない場所にいて天国で目覚めたと思います。
しかも目覚めた受様の周りには
キラキラと光を帯びた小さな人型の何かが
たくさん集まってきます。
天国って精霊がいるの? なんで見えるの?
受様は驚きつつも彼らと戯れようしていると
大剣を携えたがっしりとした体躯の美麗な男が現れて
険しい声で誰何され恐怖から気を失ってしまいます。
この美丈夫こそ今回の攻様です♪
攻様は王国騎士団長を務める第二王子で
受様が発見された場所は精霊の森と呼ばれる
結界に守られている場所だったのです。
受様に集った精霊は神聖なものであり
本来なら祈りを捧げなければ人間に力を貸しませんが
彼らは受様の危機に祈りもなく力を使います。
攻様はそんな受様を国に繁栄と幸福をもたらすという
「神子」ではないかと考えます。
果たして受様に待ち受ける未来とは!?
WEB小説サイト「アルファポリス」連載小説を改稿した
狼の血を引く攻様と異世界で神子となった受様の
受様の異世界転生ファンタジーです♪
あらすじとミギノヤギ先生のイラストに惹かれて
手にしましたが、面白かったです。
攻様の兄の治めるこの国は
高い知性を持った狼が建国した国で
攻様と兄王は狼の血を色濃く継いでいます。
攻様は狼の特性で受様を一目で自分のつがいと確信し
受様のために何くれとなく心を砕きます。
受様が徐々にこの世界に馴染んでいく展開は
王道&鉄板な展開なのでワクワクしつつも
安心して読み続けていきましたが
精霊塔の術師長が受様を次期にと言い出してから
徐々に暗雲が立ち込めてきます。
攻様に順重ながら受様に冷たい侍従
自分こそ次期術師に相応しいと画策する術師
転入生と瓜二つな顔を持つ兄王の婚約者
一度はラブラブな関係になりながら
兄王の婚約者の登場でギクシャクする2人に
ヤキモキ&ハラハラしましたが
受様が前世で受けた傷とトラウマを払拭し
攻様のつがいとして幸せを掴むまで
とても楽しく読ませて頂きました (^-^)/
こちらの作家さまもアルファポリスで「奨励賞」を受賞したらしいです。
とても読み易くて纏まりの良い一冊となっていました。
異世界トリップというよりは異世界転生ものでした。元の世界では家族に恵まれず全寮制の高校に入学するものの、転校生の美少年が来てから枢(かなめ)の生活は一変するのです。家族や学園生活によって枢は自己肯定感の低い人物になり、尚且つ人間不信になっています。
それが異世界転生先でアシュレイに出会ったことにより、彼に大事にされて自己再生のキッカケになるのです。
アシュレイが枢を大事にするのは本能的なものでもあるのですが、神子とかではなく枢自身を見てくれているところにとても好感が持てました。
世界観としては魔術や魔法、精霊や魔獣が存在しています。そして枢が転生したネオブランジェ王国の他に3つの国があるらしいです。魔獣からの被害を抑える為に国には結界が張られているので、結界を張れる精霊魔法を使える者は大事にされているのです。
アシュレイと兄王の仲も良好で、枢も国を挙げて大事にされます。
途中で精霊塔の術師長の地位を狙う者に枢が害されたり、兄王の婚約者(女性)が留学先から帰国したことがキッカケでアシュレイと枢はすれ違ってしまいます。でも、基本的にはアシュレイは一途で枢が1番なので安心して読めました。
サイトには幕間の番外編があり楽しめました。気になっていた枢を死に追いやった美少年の末路もありました。
そして、枢が異世界転生してから3年後からお話が始まる第二部が始まっていました。
ネオブランジェ以外の今作で登場した国以外の2国との関係や、術師長として順調な枢の様子とか枢が気にしていた異母弟の事とか知りたいので次巻が出たら購入したいと思います。
個人的にきになったのは兄王の婚約者のミレイヤ嬢の話し方でしょうか?彼女が話す度にズッコケてしまったので、貴族の令嬢の話し方を工夫するべきだと思いましたわ!