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hituji ha mayu no yume wo miru
青虫先生、いくつか読ませていただいております。
普段の生活に溶け込んでいる、それはそれは等身大の恋愛を、当事者目線で語ってくれるのが青虫先生の作品の好きなところなわけなんですが。本作品、それを一層極めていましたね……!
昔東京でサラリーマンをしていた、実はゲイの受け様・羊介さん、地元で毛糸屋を継ぎ、穏やかで一人の日常を過ごしているとこから始まります。そこに攻め様・繭村さんが編み物レッスンの生徒さんとして現れ……
繭村さんはすでに羊介さんに片思い中でレッスンすら下心ありありの合う口実だったのですが、最後の方以外は羊介さん目線で語られこちらは羊介さんの心情メインで読み進めるわけです。
自営業の生業の中で繭村さんと関わって静かに恋に落ちて、でも相手が他にいるので静かに諦めて、普段より熱い感情をくれてありがとうと静かに感謝する、みたいな一人の頭の中だけで完結してしまいそうな儚さ、切なさがじわ〜〜っと効いてくるわけです(何に?笑)。
繭村さんの恋のお相手は実は羊介さんなのでゴリゴリの両片想いでハピエンなんですがね笑笑笑
もう一つ良かったとこが、羊介さんの恋愛トラウマと繭村さんの(自分の欲が隠しきれてないけど頑張ってる)優しさですよね。
羊介さん、以前の恋愛で身体関係にトラウマがあり経験がないけど、でも好きな繭村さんと身体の経験は欲しくて
勇気をだして空回る羊介さんと気遣いを忘れない繭村さん、読み入ってしまいました。。
やー……穏やかでせつなくて尊いカップルを見せていただきました……
よかった……また、読みますこれ