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tsukijirushi no miko heno kumotsu
笠井先生なのでマストバイ。お話はふーんという感じだったのですが、大好きイケメン3Pだったので萌にしました。本編210P+後日談+あとがき。エロいのが今読みたいの!という方におススメします。
くそ田舎の常師栄村に生まれた絢都(アヤト)。ある場所にあざがあるが故に80年ぶりに村に生まれた「月印の者」として過疎の進む村の期待を一身に受けています。月印の者は性欲が強く、その欲を満たせば村が栄えると考えられていて、絢都の場合は諒賀と佳孝がその性欲を満たすために付いてくれていて・・・と続きます。
攻め受け以外の登場人物は、
村人と受け祖父、両親ぐらい。
++好きだったところ
今は発情期?なのか、いつもは読み飛ばしてしまう濡れ場シーンを今回割と読んだと思います。二人で寄ってたかってってのが好きなんですよね。後ろからも前からもってのが「ふふ(⋈◍>◡<◍)。✧♡」って思うのです。それが大好きな笠井先生の手になるイケメン二人なんですもん、ええ、思う存分よがってくださいまし、と思うんです。その通り、思う存分ヨがっておられます。
攻め二人でそんなに性格が違うかっていうと、???で、カッコいい&行動力あるじゃん&金稼ぐ術を持ってる♡と優良物件2件としか感じられなかったでした。もうちょっと諒賀は癒し系、佳孝はクール、とかってはっきり分かれていると良かったんだけどなあと思ったり。カッコいいんだけど、できればテイスト違う二人を楽しみたい。
受けは哀れな健気美人って感じではなく、刷り込まれちゃったので生贄確定を受け入れてる子羊という感じでしょうか。二人に助けてもらいながら、なんとか自分のやりたいことを見出してましたので、これからも仲良くやっていかれるのではと思います。だだもれ色気に血迷う第三者が沢山出てきそうなので、二人からは引きこもり推奨間違いない気がします。
攻め二人はちょっと物足りないんですがビジュアルの勝利で西野先生の濡れ場シーンが良いなあと思った一冊でした。
西野さん×笠井さんという神タッグの今作品。
笠井画伯にしてはややマイルドな肌色率ですが、それでもはだけた着物の胸元にちゃっかり手を入れているイケメンさんに加え、口絵のイラストはほぼ着衣無しでの絡みなので、リアル書店で買われる腐姐さま方は注意が必要かもです。
さて。
表紙が三人、ということで、はい。西野さんらしい複数攻めのお話でした。笠井画伯のイケメンが3人も見れるのでコスパ良しともいえるかな?
ということでレビューを。
若者たちがどんどん村を出て行ってしまう過疎の村・常師栄(とこしえ)村が舞台。この村には古くからの言い伝えがあった。
身体の下半身(のどこか)に、特徴的な痣を持って生まれてくる赤子がいる。
その赤子を「月印の者」と呼ぶ。「月印の者」が生まれてくると村が栄えるという。が、「月印の者」は快楽に弱いという性質をもっており、その淫乱な性質を抑えるために「夜者」と呼ばれる男が選ばれる。
という、ファンタジーなバックボーンを持つお話です。
で、表紙の真ん中の黒髪の男の子が、今作品の主人公。
もちろん「月印の者」。絢都という名の男の子です。
そして脇を固める二人のイケメンさんたちが、「夜者」。黒髪の佳孝と、明るい髪色の諒賀。
「月印の者」が18歳になった時、村人たち(しかも男だけ)の衆目の集まる中で、夜者に抱かれなくてはならないという風習があり…、と、現代日本にあるまじき設定です。
この「とんでも設定」を上手に読ませるのはさすが西野さんといったところか。エロエロ、どころではなくエロエロ×100の内容でありながら、常師栄村の悪しき風習、家族との軋轢、村人たちとの微妙な関係、佳孝+諒賀×絢都たちの過去、すれ違う恋心、からの恋の成就とエロの中によくぞここまで、という部分まできちんと描かれています。
絢都という男の子はかなり危うい立ち位置にいる男の子で、そこから生まれてくる彼の葛藤や苦しみもきちんと描かれています。が、そんな彼はかなり淫乱でもある。それは「月印の者」であるからでして。エロとシリアスを上手にミックスさせる手腕はさすが。二転三転するストーリーも面白いです。
ちなみに絢都の月印の痣のある場所ですが、え、そこ?
描き方によってはコミカルにもなりえるバックボーンですが、至極真面目にドシリアスです。最高です。
エロ描写は、西野さんらしく、あんなことやこんなことまで、二輪挿しあり、モブレありと人によっては地雷になりうる描写もあるので苦手な方は注意が必要かもです。
そしてそれらを笠井さんが描いてくださっているという。
眼福でした。
イケメンさんたちのカッコよさが、笠井さんのイラストによってより引き立ちます。複数攻めあるあるかと思いますが、タイプの異なる攻めさんたちなので、読み手のお好みの攻めさんがいらっしゃるんじゃないでしょうか。個人的にはどっちも良いです。二人のタイプの異なるカッコよさに終始翻弄されっぱなしでした。
受けちゃん大好きな溺愛攻めさん(しかも二人もいるという贅沢さ)に愛される薄幸受けさんという個人的に神CPのお話で、エロももちろん、彼らが築き上げていく絆と愛情に萌える、そんな1冊でした。
評価で悩みましたが、笠井画伯のイラストにKOされっぱなしだったので、ちょっぴりおまけして萌え×2で。