条件付き送料無料あり!アニメイト特典付き商品も多数取扱中♪
jounetsu no tsuki wa yoru ni midarete
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
「情熱の花は愛に濡れて」の続編ですが、知らずに買ってしまいそちらは未読。しかし、最初に二人の馴れ初めの説明がありますので、これだけでも読めると思います。
イタリアの会社に出向中の日本人・花井と出向先の会社社長兼モデルで多忙のロレンツォ。二人は甘々な恋人同士です。
絵にかいたようなハイスペック攻めでした。しかも主人公の花井をフィオーレ(花)と呼んだりかなり気障。
日本人の彼氏なら何言ってるのこの人~てなりそうですがこの気障が許されるのは外国人攻めの特権ですね。
主人公はハイスペックセレブな外国人攻めでよく見かける健気で大人しいかわいらしい主人公とはちょっと違って、負けず嫌いで仕事人というしっかりしたタイプで前半は好感が持てたのですが、途中からどんどんしなっとした感じの乙女ぽい受けになっていったような気がします。
あまり女々しい受けはちょっと…という方には向かないかもしれません。
ロレンツォが旅行に行く間貞操帯をつけられるシーンがあります。貞操帯てあんまり見かけないので面白かったのですが、「旅行に行く間不安だから」という理由を聞いて、ならあなたは着けないのか?と思いました^^;そして花井を信じていないのか…とも思ったり。
お話は、花井の上司が日本からやってきて、二人の関係を知ってしまい、そんな関係は間違ってる!と無理矢理花井を日本に連れ戻そうとするものです。
花井はロレンツォに相談するものの、「どうでもいい、好きにすればいい」と冷たく突き放され、泣く泣く帰る決心をします。
誤解して仲直り、という王道パターンでして、お話の流れ自体はべたですが好みでした。
しかし、以外ネタバレになりますが・・・
花井が帰ると言っても好きにしたらいいと突き放したロレンツォの本意は、自分が花井の未来を拘束することはできないからという健気なもの。「好きにすればいい」というのは、裏返すと愛情が含まれてる台詞でもあります。
しかし、その前にあなた、「どうでもいい」って言ったような・・・。
どうでもいい、好きにしたらいい、と言われて花井はショックを受けたのですが、「どうでもいい」は愛情の含まれた言葉だとは思えず、どう取っても「自分は嫌われた」「飽きられた」とカンチガイしても仕方ないと思います。なのに「それは誤解だ」「君を束縛したくないから好きにしなさいと言ったんだ」とか…「どうでもいい」って言ったことはなかったことになってる??となんだか悶々。
それでいいのかとラストがかなり腑に落ちない感じでもやもやが残りました。
それと、こういうタイトル、非常に耽美小説ぽいというか、悪いわけではないけど、中身と全く一致していないし、頭に残りにくいのでちょっと損してる気がしますね^^;