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作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
イマまで読んだ、漫画家シリーズでこれが一番好き。
ちゅぅか、これを読んで、榎田さんの作品が読みたくてしょうがなくなってしまったのだよ(ノω`*)んふ
たまらなくなって積本の中から榎田作品を掘り起こしてきた。
山ほどでてきて驚いたっちゅー話。
お話は、オタクで漫画が大っ好きな編集さんが、なんと大好きな作家さんの担当に就任した。ところがその漫画家さん、編集部内でも有名な問題児。
締め切りは守らないどころか、数々の編集マンを病院送りに。
はてさて、熱血オタクな新編集は対抗できるのか!?
そんなところからな一冊であります。
もちろんオタクな編集くんの奮闘振りも今回面白かったひとつではある。
あるのですが、一番は言葉の選び方と、“吸血鬼”の存在と孤独。
吸血鬼である自分が描く吸血鬼漫画のヒロインと自分の気持ちとのリンク。
これが絶妙なバランスで描かれておりまして
思わずキューーーーーーーーーーンっっつ
久々に気持ちよく悶絶させていただきました。
吸血鬼な少女の唯一の親友を失ってしまうシーン。
死んでしまうなんて・・・~のエピソード。
孤独に気づくシーンが好きです。
長い間一人だったために忘れてしまった気持ち。
弱いくせに、その言葉が好き。
献血wwwwww
よもやまさかのエロが凄くエロかった!
榎田さんの作品ってあんまりこれまでエロなイメージなかったんですが
これは生唾モノですなwwwジュルリ
特殊な吸血鬼の能力~などうしようもない快楽。
ただエロエロに転じてしまうのではないエロさがたまらんとです。
ラストに向けて、解き明かされていく事
失うことの恐怖と、安堵
最後、受に向けて向けられる言葉の一つ一つが心に染みるのです。
なんかこぉな、しんみりしてしまう。
二人してヴァンパイアとして生きることを最後までしなかったのが
また良いところでもあるのではないでしょうか。
たとえ永遠を生きるヴァンパイアには一時の幸せだとしても・・・・
漫画家シリーズで唯一未読になっていたこの作品、やっと読めました。
とても切なくてかつ面白かった!
ルコちゃんに匹敵するほどの、ある意味最強の藍とエキセントリックな黒田との会話のやり取りに笑い、「永遠の孤独」を生きなければならない吸血鬼の運命に涙しました。
私は萩尾望都さんの「ポーの一族」を読んでから、永遠の孤独を生きるヴァンパイアの悲しみというものに弱いんです・・・その設定だけで泣けちゃう。
作中で、昔の漫画がたくさん出てきたのにもムフフ。「ポーの一族」もちょこっと出てきました^-^。
私の萌えツボを抑える台詞もたくさんありましたね。タイトルに挙げてるのもその一つです。
読んでて思ったのが、女性漫画ですが、大海とむさんの「ミッドナイト・セクレタリ」にも似たような設定が出てました。
こういう作品がお好きな方には特にお勧めです。
漫画家シリーズは、なんでもアリだな!
漫画家シリーズ初の漫画家攻め。
そんで今回は、漫画家が吸血鬼なんですw
永遠の時間を彷徨う吸血鬼が暇つぶしで日本で
漫画家やってるなんてwww
アシスタントは、化け猫。
なんという設定・:*:・:(*゚Д゚*)キタコレ:・:*:・
吸血鬼の好物は処女の生き血ですから
受けは、オタクの担当編集者で処女・・・もとい童貞w
すばらしきかな!すばらしきかな!
ものすごく真面目に自分のことを
吸血鬼だと語る黒田を、オタクの藍は
キャラなりきりぐらいにしか思ってなくてw
たしかにそういう対応しちゃうよなぁと思った。
黒田と藍のセリフのやりとりなんかもテンポいいし
藍はオタクだけあって、吸血鬼を受け入れる度量があるのも自然。
化け猫のケイトも、かわいかったv
ケイトのお話も読んでみたい!
吸血鬼とオタクと漫画非常にバランスよく
コミカルに描かれていて娯楽作品として◎
佐々木久美子さんの挿絵も◎
なんだろう・・・
このすごく大げさな泣きどころとかエロどころはないのに
非常にいい気分で最後まで楽しめる心地よさ!
榎田さんの作品って、神々しい感じはしないけど
親しみやすさというか読みやすさは天下一品だなぁと思う。
漫画家シリーズの四作目です。
ついに人外モノが登場しました。
漫画オタクで、漫画のためなら何でもできちゃう藍は、人気漫画家の黒田瑞祥の担当になります。
その黒田瑞祥は実は吸血鬼である、という設定。
黒田瑞祥は暇つぶしに漫画を書いている。担当をいじめるのも暇つぶし。
暇つぶしで黒田にいじめられる藍は、何されようがメゲナイ。漫画のためならたとえ火の中でも水の中でも、コスプレでもセックスでも。
ただし藍はただ健気なだけじゃなく、黒田のお尻をひっぱたきながら無理やり漫画を書かせる怖い担当です。
そんな藍に少しずつ惹かれてしまう黒田。
面白かったです。
掛け合い漫才みたいな会話、テンポのいいストーリー、さすが榎田尤利さんでした。
漫画家シリーズ、第四弾にしてまさかの人外。
本当に、本当に吸血鬼なの?って思ってたらホントに吸血鬼だったとはー!しかも人化出来る黒猫もいるし!!
今までの漫画家シリーズと全く違う思い切った設定にびっくりしました。
でも読んでみると不思議な位に違和感が無い。
吸血鬼が漫画家ってかなりトンチキ設定だと思うんだけど、するするっと受け入れてしまえるから不思議だー。
瑞祥[攻]が最初はただからかってただけの藍[受]に次第にペースを狂わせられて行き、魅かれていく過程が可愛くて微笑ましい。
あと藍のオタクっぷりが良いんだなー。
凄くいいキャラ感出てる、何という前向きなふっきったオタク!
漫画を愛しまくる藍に、瑞祥が少しずつ影響を受けて行くのがまた面白いんだ、これが!
冷凍血液はチンしてはいけないとかクスッと笑わせるシーンがあったり、作中で一度ラストと思わせて、もう一捻りあったりとエンターテイメント的楽しさも満点。
年末に整理しきれなかった本棚を継続ひっくり返し中。1年に1回は読み返して盛大に感動し、本棚に戻すことになるうちの一つです。人生における「別れ」を知っている方には是非一度!と強くオススメしたいなあ と思います。心にしみる部分がありますが、けらけら笑ってしまう軽妙な部分もありますので、どよーんと重くはならないと思います。
マンガ家シリーズ4作目ですが一作一作はほぼ独立していて、当作は、編集者泣かせで有名な超人気マンガ家とその編集者(しかも新人)のお話です。マンガ家さんは本物吸血鬼さん、アシスタントはその眷属。後半の方では、ダムピールも出てきます。
ちゃんと吸血鬼していて血を吸いますし、永遠に生き続けるものの孤独というものが書かれていてせつなさ満点に転んでもいいはずなのに、榎田先生、ちゃんとコミカルなところも書いてくださって、とても嬉しい。榎田先生やっぱり好き。
************以下はほんとに大好きな内容なので 未読な方は要注意です
私が一番好きなのは、野迫川が泣いている時に、「孤独は代償」と黒田さんが言い切るところ。いつかは受け入れなきゃいけない「別れ」を悲しむことを、「その人を愛していた代償であり証拠」と言い切るところ。何回読んでもやっぱり泣いてしまいます。身近な人の旅立ちがそう遠くない事を、少しずつ受け入れようとしている今、また受け止め方が少し変わって、一層心に沁みました。
野迫川の黒田に対する想いで「BL的萌え」も十分ありますが、なにより、先生が持っている言葉にノックアウトされた一冊でした。
表題作、続編「吸血鬼には銀のナイフを」の2作品が収録されています。
漫画家シリーズ4冊目ということですが、私はバラバラの順番で読んでいますが、それぞれリンクはしていない印象で、支障はありません。面白そうなものを読んでいけば良いシリーズです。
全体の3分の2をしめる表題作では、無敵のオタク編集者・藍(受け)が、暇つぶしに漫画を描く吸血鬼・黒田(攻め)の存在を認め、原稿と引き換えに血を与えることを約束する話です。その恋愛過程に、吸血鬼まがいの連続傷害事件が絡んで、ストーリーを面白くさせています。藍が行った警察官を撃退方法とか、読んでいてビックリしました。
続編では、ダムピール薔薇原が、黒田を退治するために藍を利用するのですが、それがきっかけで二人の気持ちが通じ合い、絆も強まったという話でした。黒田は孤独でしたが、藍がよぼよぼになるまで一緒にすごしたら、きっと藍がいなくなっても楽しめる思考や環境を藍から与えられるんじゃないかなって思ったりしています。
え、あ、う?!とあっという間に読み終えてしまう面白さです。
藍のおばあさんが亡くなってしまったり、吸血鬼黒田の孤独の話はありますが、全体的には明るく楽しく前向きなハッピーエンドな作品です。なんていったって、主人公・藍のキャラがいいです!端々に有名な漫画がちらほら登場するのも嬉しかったです。なお、冒頭で編集部の面々が紹介されますが、そちらはそんなに気合入れなくて覚えなくても良いです。たいして登場しません(笑)
ちょっと変わった吸血鬼の話が読みたい方にお勧めです!佐々木様のイラストもすごく良かったです。チュル女装した藍も可愛かったですが、表紙とその次の困った様子のカラーイラストは秀逸でしたよ。
ほのぼのからはじまったこのシリーズ、今度はコメディ色が強いものでした。
非日常な設定はコメディと相性がいいようで、もういっそのことラブシーンなしで最後まで行ってくれてもいいんじゃないかと思ってしまいました。
ちゃんとあるし、雰囲気もいいんですけどね。
感心するのが場面ごとにがらりと雰囲気を変えてめりはりがあるのに、流れが自然なんですよね。テンポもよいし、読みやすい。明るいエンタメ作品がうまい人なんでしょうか?(よく知らないので)
吸血鬼・漫画家・編集者・オタクなど、書きつくされた感のある設定を、コメディにして無理なく読める作品にしているのはさすがです。ところどころにオタク心をくすぐるようなものも散りばめつつ、かと言ってそっちにどっぷりはまるわけでもなく、最後には年を重ねた姿まで盛り込んでくるし、バラエティ豊かな作品で楽しめました。
このはずれの少なそうな優等生感は、夏目イサクさんのようだと思いました。
まだまだ読んでいない作品がたくさんあるので、榎田作品をもっと読んでみたいです。
吸血鬼とか人外のラブストーリーって結末が一番気になります。
時間に限りのある人間と、時間の概念がない吸血鬼と、そこの差が埋まらないと寂しさとか切なさが残ってしまうからです。(だがそこがいいとも言えますが)
要はどう共存していくかですよね。
私が一番気になったのは、人間である野迫川が吸血鬼になるのかどうかでした。
やっぱり受けと攻めには永遠にラブラブでいてほしいですし、良い意味でも悪い意味でもオタクで無粋なほど漫画が恋人な野迫川が、自分で吸血鬼になることを選択するくらい黒田のことを好きになったらいいなと密かに期待していました。
(途中で天涯孤独になったのもフラグかと思った)
吸血鬼が持つ疎外感とか閉塞感はある種の甘美性もありますし。
しかし黒田が欲しいのは仲間ではなく、死という旅の終わりなんですよね。
野迫川もしっかり自分を確立している人物なので、黒田を好きということと吸血鬼になることは全くの別問題で考える人なんだと思います。
そして自分の目の黒いうちは黒田に消えてほしくないし原稿がほしい(笑)
読者(というか私)と野迫川と黒田のハッピーエンドの形が異なっているというのが凄く面白かったです。
そしてうまい具合に落とし所がつけられていると思います。
旅の終わりって寂しいけど、ホッとすることでもあると思います。
黒田は野迫川というごちそうを得たと同時に、安らぎも手に入れたんですね。
まだ可能性にすぎませんが、自分が待ち望んでいた最期を愛する人の手でなされることほど幸福なことってあるでしょうか。
あて馬君GJとしか言えないです。
誰のためのハッピーエンドか、みんなのためのハッピーエンド=大団円で大満足でした。