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kuroi hitsuji ha gin no madoushi no ai wo yume miru
今回はイテーンの銀の魔導士と
国を追われたラーシュの民のお話です。
隠遁した攻様と受様と出会いが新たな陰謀を呼び
隠された真実によって明るい未来がもたらされるまで。
受様はアビデン国で迫害されながらも暮らす
黒髪黒目のラーシュの民でしたが、王の逝去によって
その地から追われてしまいます。
受様は人々とはぐれつつも山脈を超えて
隣国イテーンに入って辿り着いた黒い羊達の小屋で
そのまま眠りこけてしまいます。
翌朝、そんな受様を見つけたのは
小屋の持ち主である魔導士の弟子で
弟子は受様をアビデン人同様"黒い羊"と呼んで
追いはらおうとしますが
銀髪の魔導士は迫害され逃げてきた受様に
行くところがないのならとここにいればいいと
居場所をくれるのです。
この魔術師が今回の攻様です♪
攻様は最年少で王宮魔導士となり
イテーンでも1.2を争うとされた魔導士ですが
先の戦いで王都を去り、隠遁生活を送っていました。
弟子は受様の存在をよくは思いませんが
魔導士の試験を控えて自分の代わりとなると思ったのか
攻様の前では殊勝に振舞いつつも受様へのあたりは強く
偏見を隠そうともしません。
そんな中でも受様は山での暮らしに慣れていくのですが
ある日、攻様を呼び出す王命が届き・・・
失った人を長く思い隠遁する攻様と
黒髪黒目のラーシュの民として迫害され続ける受様の
輪廻転生ファンタジーです♪
攻様が呼び出されたのは17年前に
アビデンとの戦いで捕虜としたラーシュの黒の魔導士を
贄として張った城壁の結界を再び掛け直させるためでした。
王は王宮魔導士を束ねる魔導士の言により
調度ラーシュの民を手元におく攻様に
17年前同様の儀式を命じます。
2度と贄を捧げる事はしないと決めている攻様は
結界の保持は王宮魔導士の仕事だと一蹴して
王都を去るのですが
この1件には攻様と受様の未来を
大きく変えていくことになります。
攻様が受様を身近に置くことをよく思わない弟子
攻様を屈服させたい王宮の筆頭魔導士
攻様の師である先代の筆頭魔導士
王宮に囚われた同胞の解放を望むラーシュの民
今を生きる人々の思惑と野望、
黒の魔導士と攻様の過去が明かされていき、
受様と黒の魔導士の関係も徐々に見えてきて
どうなることかとハラハラMAX!!
攻様が受様と未来に向けて歩みだすまで
楽しく読ませて頂きました。
但、伏線は丁寧に張られていましたが
予めこうなるべきと決めた終着点を目指して
物語が進んでいる感は否めませんでした。
視点者が頭が良くて機転が回る強者でない限り
読者に見える視界は狭まります。
他者から見たキャラの行動にも思いが見えると
もっと萌えられたかなと思いました。
金ひかる先生だったので購入。うーーーーん。銀髪さらさらロン毛のビジュアルは嬉しいんだけど、恋に落ちるところが今ひとつぴんとこず、萌え上がれなかったので中立にしました。せつなさMAXなお話大好物な方にはめちゃ嬉しいのでは?と思うお話、本編250頁弱+あとがき。
アビデンの国からイテーンへ迫害を逃れてきたアリン。疲れ果てて潜り込んだのは、銀髪ロン毛美貌、雪の精のような魔道士ウィレムの羊小屋で…と続きます。
攻め受け以外の登場人物は
ガンス(ウィレムの弟子)、べドラー(王宮魔道士)、ラスタン(攻めの師匠)、トリル(攻めが昔生贄にした方)、トラン(トリルの弟)、セウト(村の子)ぐらいかな。
++
攻めは最初、冷静沈着な印象だったのですが、大切な人を過去に失ったため、少し厭世的な気分になってるんだな…と後で思い直しました。超強い魔道士ってほどではないけど、かなり強い力を持っている方です。
受けは最初羊の世話をしてご飯を食べて眠るところがあるというだけで、幸せそうな気持ちになるという薄幸な方。儚げ美人というより、幼い感じです。18歳ぐらいのはずなんですけどね…お人形のように可愛らしい子ね、なんて記載されてるしなあ。良い子だし一生懸命だしって所でしょうか。
お話はせつなさ満点なんですけど、攻め受けともキャラして今ひとつ?なのと、攻めが受けに恋に落ちたところが、ちと早すぎね?とひっかかってしまったので盛り上がれなかった一冊でした…。切ないお話大好きな方にはたまらんと思うのですけどね…