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ある種の花嫁もののような設定なのですが、面白かったです。
花嫁もの自体は正直言うとそれほど好きという分野ではないのですが、これは一見しただけでは花嫁ものなのかどうか分からない凝った設定がよ楽しめました。
夢乃さんの作品は社会的地位の高い王道のハイスペックセレブものが多い気がするのですが、その王道がとても好み。
スタンダードな王道の組み合わせが好きという方にオススメな作家さんだと思いますが、これも例に漏れず良かったです。
父親の経営するホテルを継ぐはずだった幹ですが、ホテルは乗っ取りにあい、夢をなくして傷心していたときに遠縁から後継者選びの招待状が届きます。
そこで待ち構えていた館の主人はホテルを乗っ取った篤紘・・・というお話です。
篤紘は館の主人であるという意味で「お館さま」と呼ばれています。
女性はお館さまの配偶者候補として金の招待状をもらい、男性は後見人候補として銀の招待状をもらうのですが、幹に贈られてきたのはなぜかお嫁さん候補である金の招待状。
最初は他の候補者と競り合い、試験などを乗り越えて後継者争いに残っていくお話しなのかと思ったらそんなこともなく…
意外なほど早く幹と篤紘は両思いになり、大きな確執などはなく、篤紘は全面的に幹の見方になってくれるので甘いお話だと思います。
周りの候補者から幹は嫌がらせやいびりを受けるのですが、篤紘が全面的に見方になってくれているのであまり怖いこともなく痛々しくもなく幸せなお話でした。
欲をいうとあまりに万事うまくいって、ホテルも返してくれるというし、ちょっと物足りないかな?
最初は篤紘が幹を「花嫁候補」として幹の意思に関係なく女扱いしていて失礼だなあと思ったんですが、最後まで読んだらかなり納得がいくお話だったので良かったです。おまけにえろシーンも多くて満足でした。
幹が初々しくてほんとに25歳なのかと思うのですが、キスも初めてという幹が初めて篤紘と抱き合ったときに、触りあう意外にもっと何か方法があるはずだとわからないなりに必死に「男性同士でどうやるか」を考える様子が新鮮に見えました。
ホテルをこうしたい、ああしたいと思いながら、何もしてこなかった自分を反省するなど、甘いお話だけどホテルの経営のこと、仕事のことまできちんと書かれていたのも良かったです。
しかし、幹も含め、皆攻めのことを「お館さま」と呼ぶのはちょっと古めかしい感じですね^^;
この呼び方はあとがきを見る限り作者さんは気に入ってるようだけど、私は時代物ならまだしも、現代社会で受けが攻めを「お館さま」と呼ぶのにはレトロすぎて違和感を感じました。
幹が少々女性ぽいところがあるなあと思ったので、あまり女の人ぽい受けが苦手な人は気になるかもしれません。
いえ、決して時代物ではございません。
現代物の作品ですが、まるで武士や西洋の騎士道を思わせる世界がこの作品の舞台となる世尊寺家の邸で繰り広げられます。
現代の世界観とは全く違う、まるで時代物を読んでいるような錯覚を覚えますが、私は時代物が大好きなので、ちょっと変な感じ(クスっと笑うような)はしましたが、かなり楽しめました。
あとがきで夢乃さんも仰ってましたが、この作品はやはり「お館様」という呼称がキーになっていると思います。
私はその言葉を読むたびに楽しめましたが、違和感を感じる方もいらっしゃるかもしれません。
世尊寺は他の一族の者には近寄りがたい威厳を保ち畏れられていますが、幹に対しては特別な関心を持っていることが割と序盤から感じられるのが萌えツボでした。
夢乃さんの作品を読んで萌か?中立か?なのは
読むタイミングもあるけど挿絵次第なのかなぁ。
この前に「お嫁さまのしきたり」読んだばかりだけど
何か物足りないって思ったのに、こっちは楽しめるvv
こちらもお家のためにと出向く事から始まります。
そして「お館さま」の相続人候補となるべく向かったはずが
手違いで伴侶候補として試される事に!!
沢山の相続人候補と伴侶候補の中で
嫌味をいわれたり、からかわれたりもしますが
「お嫁さま~」と同じように
攻めさまのプライベートな部分を癒してやあげれる存在なのが受けキャラ。
でもそこからトントン拍子にラブラブになる訳でなく
お館さまに気に入られている幹を貶めてくるキャラも出てくるわけで
お館さまがいない間に追い出されてしまいます。
その後はまぁお察しの通り、幹を貶めた人物にはそれなりの罰が。
そして改めて伴侶として認められ、めでたし、めでたしvv