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saishoukakka to kekkon surukoto ni natta majutsushi-san
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
Web小説で連載しているときから追いかけており、大好きなお話です。そこに大好きな伊東先生がイラストということで、迷わず購入しました。
なるべく内容に触れないようにしますが、念のためネタバレありにいたします。
作者のさか先生の、淡々とした文章に滲む心情の豊かさが好きです。特にこの『宰相閣下と~』はいい年した大人同士なので、仕事に矜持を持ちバリバリ働く理性的な人たちが恋にもだもだ!するのがたまりません。
理性の糸がゆるんで感情が迸るシーンがたまらなくキュンとするのです。そこに伊東先生のイラストがですね…神でした。ロアもガウナーも本当に素敵に描かれていています。
ロアのやや自己肯定感低めで、ワーカホリックで、育ちゆえに周りの折衝役になる事が多く穏やかなところがとても魅力的。
ガウナーは国民に同情されるくらい仕事に忙殺されているのにロアに対して心を砕いている様子が素敵です。そして仕事ができる。第二部でガウナーの出来る男具合が堪能できます。
私の検索履歴に「宰相」が常にあるのはガウナーのせいです。格好良すぎる。
ファンタジーなだけあって、馴染みのない独自の単語がでてきますが、そこを敬遠せずに読み進めてほしいです。出来ればうんとのめり込めるように時間にゆとりを持って世界に浸って欲しいです。
登場人物も多いですが、みんな魅力的です。ロアとガウナーをなま暖かく見守っています。個人的に好きなのはトール。
お色気はあっさりめなのですが、普段とのギャップがエッッッッ!!となってつまりエロいです。
仕事できる理性的な大人が、お互いの気持ちを量りかねてもだもだすれ違うのが好きなかたはぜひ。
世界観がとても素敵なお話です。
他に書かれている方もいらっしゃいましたが、作者さんはプログラミング等される方なんでしょうかね。魔法のあるファンタジー世界ですが、その魔法を扱うための「魔術式」と呼ばれる呪文・・・とはまた違うような何かをつくる「魔術式構築課」に所属している受けと、極端に多忙で知られている美貌の宰相閣下の攻めが、ある日突然神託によって「きみたち結婚しなさい」と言われて!?というラブコメになります。
その魔術式という独特な設定の他、魅力的な世界設定がもりだくさんのお話です。
そういうのが好きな方にとてもオススメしたい作品になります。
ただ、WEB小説発にありがちだと思うんですが、この1冊で起承転結ではなく、お話が3つはいっているので、内容としては濃いです。とても長く感じるかもしれません。
そういうのが苦手な方は注意。大丈夫な方にはぜひおすすめです。
WEB版はまだ続いています。完結したらまた書籍化してほしいなあ。
試し読みで凄く面白かったので購入してみました。初読み作家さまでさらにWEB小説というと、ちょっと警戒してしまうんですが文章も上手くキャラクターも魅力的でした。
かなりのボリュームなんですが面白くて気になりませんでした。ロアが自分がガウナーの結婚相手に選ばれた事も、ただ都合が良い人間だからとガウナーの気持ちを信じない辺りは凄く焦ったく感じました。
凄く面白いんですが途中で悪い人が誰も登場しない事に気が付きました。反国王派とかガウナーを推す勢力にロアが狙われたりとか、敵対勢力は存在してるんです。
ただ、ロアやその周りの人物たちに関わって来る場面は一度も無く、登場しないままでした。
関わるのはロアに刃を向けた頭領くらいですが、結局は下っ端で特に会話はありません。
終始仲間うちでワイワイ楽しそうなお話と言った内容でした。それも楽しいし感動はするのですが、作者さまが書きたい事だけを書いた印象でした。
純粋に面白かったので萌2にはしましたが、もう少し深みが欲しいと思いました。
今回は国王の従兄妹である宰相と
魔術式構築課に勤務する魔術師のお話です。
大神官の下した神託で攻様の結婚相手となった受様が
王宮策謀に巻き込まながら攻様の伴侶となるまでと
受様の結婚を祝ってくれた教え子との番外編を収録。
受様の生家モーリッツ一族は
書籍の収集や学問分野への出資に財を充て
各地の学び舎にて研究者として活躍しています。
そのため研究肌の変わり種が多く
受様が所属する魔術を使うための術式を作り上げる
魔術式構築課は周りからは変人の集まりと呼ばれ
一癖も二癖もある者が多い職場です。
受様の生活ぶりも研究や仕事一辺倒でしたが
ある日下った神託がそんな日々を一変させるのです。
神に愛された大神官が今回授けた信託は
「国王第一の臣下と黒の書の紋を持つ者が婚姻を結ぶ」
というもので、
国王第一の臣下は宰相を務める攻様が該当し、
黒の書の紋は受様の生家の紋で
今現在結婚できる年齢、現在未婚な者として
受様が妥当と判断されてしまいます。
王の第一の臣下である攻様は攻様の従兄弟にして
端正な顔立ちで仕事に厳しく、
時間を仕事に充てることを苦にせず
いつも超多忙な日々を過ごす宰相様です。
攻様の結婚相手に指名された受様の未来とは!?
WEB小説サイト「ムーンライトノベルズ」に
連載されたWeb小説を加筆修正しての書籍化で
結婚願望の無いアラサー魔術師な受様と
超多忙な仕事人間の攻様の恋物語になります♪
神様からのお告げを受けて
超有名人と同性婚ることになる受様のお話という
設定がまずMYツボで面白そうだし
伊東先生のイラストの雰囲気もいいなと手にしましたが
とっても面白かったです ヾ(≧▽≦)ノ
攻様は王の片腕的な存在ですが
王と意見を違えた反国王派は攻様を祭り上げようとし
攻様は見合いや紹介や小言を受けていて辟易していて
受様との婚姻では跡継ぎも望めない事から
まさに渡りに船のようです。
受様自身にも血にたいしてもい入れもなく
神託を破ってまで断る理由は見つけられず
先送りや心配りや気遣いがあまり好きではない受様は
攻様との婚姻を即決するのです。
そして攻様は屋敷は広くて部屋もあるし
執事もいて家賃や食費も取らないと言われた受様は
さっさと攻様宅に手の同居生活を開始するのですよ♪
2人の気持ち的にはわりとすんなりいきそうなのですが
宰相という立場柄、式は1年後となりまして
王の暗殺未遂事件とか、
攻様の友人である大神官との浮気疑惑とか
色々と事件が起こっていってハラハラ&ドキドキ
とっても面白かったです。
本編が3部形式になっていてかなり厚いですが、
脇キャラもしっかり性格付けされていて
最後まで楽しく読めました。
WEB連載作ですが、同人誌版だと続編もあるみたいで
かなり気になっています。
愛がないと思ってるけどめちゃくちゃ最初からありまぁす、な萌えるやつー⭐️
信託が下ったので結婚しましょうそうしましょうで始まる2人です。
この作品はラブストーリーが楽しめますよ。
いい年した組織人な2人が両片想いチックでかーわいいーなーー!ってなるやつです。
受けの魔術師さんは「尖ったものを近くに置いておくと、先を丸めてこっちに渡してくれる」タイプ、自己評価低め。
攻めの性器に「初心だなあこの子」とか言っちゃうタイプ。のほほーんとしたお兄さん。
攻めの宰相様は「結婚生活まで完璧にこなそうとする」と受けに思われていて(うまくやってると周りに思わせるために仕方なく恋人っぽいことするんだろーと思われている)実は信託前からラブがあり、こっそりと「どうやったらキスできるだろう」とか知人に相談してたりするわけです、はい萌えっ。
周囲の人間関係も良い雰囲気で、読んでて気持ち良いですね。賑やか楽しい職場の仲間たち、その中に公認の仲として冷やかされたり心配されたりする2人がいる…そういうの良いですよね。
ファンタジーオフィスラブみたいな…?違う?
表紙買い。表紙通りほわほわ優しい感じのキャラで宰相閣下は大好きで前半は楽しかったんですけど、ちょっとお話長いなあ・・と感じたので萌にしました。WEB由来の宿命?本編350Pほど+番外編30Pほど。あれやこれや魔術式をこねくりまわす方々が出てくるので、そういうのが好きな方はもっと嬉しいかも。
3?歳かの誕生日の朝、いつも通り王宮の端っこにある小屋ならぬ職場である魔術式構築課へ出勤したロア。なんか王宮が騒がしかったよなどと話していたら、年に3日しか休んでないらしいという噂の仕事の虫、宰相閣下が、魔術式構築課にお出ましになり、「結婚する」という神託が下った、相手はロアだと宣い・・・と続きます。
攻め受け以外の登場人物は、多め。
トール、シフ、フナト、ウルカ、ヘルメス、エウテル、サーシ課長(受けの職場関係の方)、ルーカス(大神官、美人)、スクナ(宰相補佐)、シャクト隊長(防衛課小隊長)、サウレ(国王)、シャルロッテ、マグダレーネ(ゴーレム=魔術で動くお人形とでも言えばよいか?)
二部に登場:ウィズ(受けの親戚)、シュタル(ウィズの同僚)、アンナ(ゴーレム)
三部に登場:ミイミル(元孤児、魔術学校学生)
++面白かったところ
三部構成になっているうちの一部(くっつくまでのエピソード)が一番好きでした。仕事虫の宰相と魔術式構築課の課長代理が、なんの因果か神託で結婚するっちゅうことになってですね。お互いめっちゃ淡々としているんですよ。
宰相「部屋余ってるよ、飯タダよ」
ロア「引っ越すわ」
とか、
宰相「一緒に寝る?」
ロア「試してみっか」(以上、私訳)という様子。
攻めはキリキリ働くスーパー頭よさそうなイケメン宰相閣下だし、受けは魔術式ばりばりお使いになられて、女々しさなんでミリも無いスーパー便利、頭柔らかそうな方で二人のもだもだ恋愛様子を見ているのはとても楽しかったです。
あと出てくる魔術式。「風の流れを・・・・(長文)」てのもあるし「凍れ」って超短いのもあるし、短縮できたり、唱えるだけじゃなくて空中に書いて発動させるのもあって、あれやこれや式を構築してゴーレム動かすようにしたりと、魔術式に関する記述が多いです。うまく行かないところのことを「虫」と書いたりもしているので、先生はプログラミングのご経験がおありなのかな・・?と思ったりしました。こういう箇所の記載を楽しめる方なら、よりもっとこのご本を楽しめるのではないかと思います。
ただ長い。1部でちゃんと山があってめでたしめでたしとなるのですが、2部はそのあとの二人で旅行に出かけるお話(出先でやっぱり魔術式の模擬戦)、3部は二人の結婚披露などとなっていて、恋愛話という意味での盛り上がりを感じられなかったから長いと感じたのかも。
お話の雰囲気と伊東先生の挿絵の雰囲気はばっちりで、前半は良かったんですけどweb連載していたお話を1冊にまとめるって難しいんだろうかと思った一冊でした。これまだ連載続いているのかな?続きがもっと盛り上がるのよ!という情報あれば、誰か教えてほしい~
働きすぎの宰相と働きすぎの魔術師の神託による結婚
変人の巣窟・魔術師機構築課の課長代理ロア・モーリッツ(受け)に、働きすぎを国民からも心配される宰相ガウナーハッセ(攻め)と結婚するようにという神託が出ます。
結婚に興味のないロアだったので、神託に従うことにします。
ともすれば国王よりも人気が高く(国王とガウナーと今回信託を受けた大神官は悪友同士)次期国王も嘱望されるガウナーにとって、子供ができないロアとの結婚は都合がいい。
そのため、仮面夫夫になるのかと思っていたら、ちゃんと夫夫として扱おうとしてくれるガウナーに戸惑います。
全部で3章+SSと少し長い話になります。
それぞれ独立した話で、1章で2人の婚約からあれこれあってきちんと心もくっつくまで、2章で新婚旅行に行ってやっぱり仕事してしまう2人の話、3章でお披露目会の話になります。
既に細かいレビューは他の方がしてくださっているので感想だけ。
ざっくりと全体の感想は、長く少し退屈でした。そのため読むのに時間がかかってしまいました。
設定としては良かったと思うのです。
1章はロアは信用できない語り部状態で、なんだか自己評価が低いようだと思っていたら、自分の代わりはいくらでもいるとか、表面だけ繕っていればいいと宰相が考えてるに違いないとか、自己肯定感が低すぎるのはなんでなのかわからないまま進み、最後の方になってやっと、魔術特化の一族で天才ばかりの中の凡才(周りから見ればすごい人だが天才に囲まれてるため自己評価が低い)だからというのがわかるんだけど、話の後の方に判明するのでそれまで不思議に思ってしまったし、「宰相のこと実は好きでしょ」と同僚に言われるだけで自分の気持ち言わないからよくわからないし、ロアのことが全然わからないまま話が進むから、ロア視点なので余計によくわからなくて、ガウナーからロアを選んだ(神託の前に候補として挙げていた)理由とかも語られなかったし、何もかも足りない。
絡みもあるけど、魔術でなんでもやっちゃうのでなんか色気がない。
ガウナーが次期国王に望まれているくらいなのでロアのことを邪魔に思う人たちの話はちょっと出てくるけど、実際名前をあげて警戒するようにと言われていましたが一回の襲撃で終わってしまった。
そういったことは一切説明がなされなくて、全部済んだって言われても、説明は?なんだったの?となりました。
そして、貴族の結婚だというのに親が一切出てこないことも不思議でした。
同僚たちとのわちゃわちゃがメインなのかというくらいで、どうにも恋愛モノを読んでいる感じがしませんでした。
2章以降はBLを読んでいるというよりは「なろう」のジャンル分けで言うならハイファンタジーの話を読んでる気分でした。
なんかみんなでわちゃわちゃしているのはそれはそれでいいのですが、ファンタジーを読みたくてこの本を読んでいるのではないので、私が読みたいのはこれじゃない感がすごくて、読むのが苦痛になりました。
多分、入り口がblだからこんな気持ちになったのだと思うのですが、なんか長々と続くわちゃわちゃした話という感じがどうにも退屈でした。
おそらくWeb小説を読んでるなら面白いと思って読んだと思います。