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usagi no kuni no amayaka hatsukoi hoikuen
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
政治中枢にいる評議衆に1人×冤罪をかけられた料理人
現代日本とは少しズレた世界(並行世界)のウサギ族の住む国。
日本人にウサギの血が混じっているせいで性欲旺盛で日本の昔話などもなぜかエロい話に伝わっている不思議な国。
その国の王宮料理人として働くヒロ(受け)は兎神との仲を誤解され、解雇されてしまいます。愕然とするヒロを拾ってくれたのは評議衆の1人巽(攻め)でした。
仕事をなくしたヒロに新しく開く保育園の料理人の仕事を斡旋してくれたのでした。
大人用の料理しか作ったことのないヒロは苦労しながら子供たちの料理を作る楽しみを見出していくのです。
ヒロは前世の日本人としての記憶を持っているウサギ族でした。
そのためウサギ族の性欲過多な生活を理解はしていても実践できていません。
その上、前世から続く運の悪い人生を送っていました。
そんな中で王宮料理人として働けることは唯一の誇りでした。
が、ウサギ族曰くエロスの塊である兎神との仲を誤解され解雇されてしまうのです。日本人の意識が強いため兎神のエロスは全く効かないのですが、そんなことは信じてもらえず、同僚たちも誰も信じてくれず悲しい思いをするのですが、食事を出す時に少し話すだけだった巽だけは信じてくれるのです。
ウサギシリーズだとは知らずに読み始めたのですが、読み始めて気がつきました。
4作目な上、ウサギ族の特性がエロスに特化している上、日本のことがエロスに振り切って間違って伝わっている独特な文化なので、他のシリーズを読んでいないと理解できないところがあると思います。作者様もおっしゃいますがせめて1作目だけでも(できれば全部)読んだ方が良いかと思います。
今作は攻め受けどちららもウサギ族なのですが、ウサギ族の特性上恋愛が成り立ちにくそうなのでどうなのかと思ったらまさかの受けが転生者でした。
転生者と言うことを打ち明けていれば、兎神によろけない貴重な人材として重宝されていたのではないかと思うのですがね。
巽の頑張りや兎神のフィローで冤罪は晴れましたが、全く聞く耳を持たなかった人たちから謝罪のひとつもあってよかったんじゃないかとちょっともやっとしました。
ヒロが新しい仕事に少しづつやりがいを持ち成長できて、恋も実ってよかったですね。
大好きなトンチキBL、ウサギの王国シリーズがまたしても読めるとは!
嬉しかったんですけれど、同時にかなり吃驚しちゃったんですね。だって、2012年から14年までの間に3冊が出版されたシリーズなんですよ。
8年後の4冊目ですよ。
松雪さんは2011年からものすごい勢いでトンチキ系のシュールなBLを次々出されて、そのパワーに平伏していた記憶がありますが、私はこのシリーズが一番好きなんです。なんたって『ウサギの性質を持った人類』ですからね。繁殖力が半端ないですよね、ウサギって。そこを笑いのタネにしちゃってるんです。
そして、我々人間界でのことわざや風習・言い伝え等がなんか変に曲解されて伝わっている……それに何度爆笑させられたことか。
以前のパワフルな馬鹿々々しさに比べればおとなしめだと思いました。
ただやっぱり可笑しい。
ギャグテイストのBL小説はめっきり減ってしまった感じの今、お好きな方はご覧になった方が良いと……あ、設定をご理解いただくためにはシリーズ第一作の『ウサギの王国』を読んでからの方が楽しめると思います。
今回は甥姪を育てる評議衆と
日本人だった前世の記憶のある料理人のお話です。
前世の記憶からウサ耳族とは感覚の違う受様が
助けてくれた攻様の恋人になるまで。
受様はウサギの王国のウサ耳族ですが
子供の頃に思い出した前世の日本人の記憶があり
料理人だった経験を活かして王宮の厨房で働いています。
ウサギの王国には5年前に日本からやってきた
災厄から国を救う伝説の神である兎神がいます。
受様は元日本人として兎神に勝手に親近感を持っていて
いつかは兎神と話をしてみたいとは思いつつも
兎神好みの料理を作ることくらいしか出来ていません。
そんな受様の秘かな楽しみは
王国のエリート集団である評議衆の1人ながら
いつも声をかけてくれる攻様を見かける事でした。
ところが兎神が
新種の大根を調理してもらおうと厨房に現れた時に
偶然にも受様が兎神の上に覆いかぶさるような体制に
なったところを見られてしまい、
兎神と交わった罪人として
王宮の料理人をクビにされてしまうのです。
明らかに冤罪なのに誰も兎神と受様の話を聞いてくれず、
受様は宿舎も追い出されてしまいますが
そんな受様に就職先を世話してくれたのは
なんと攻様だったのです。
攻様は受様の仕事ぶりを見ていてくれ
これから始める保育園の調理師に誘ってくれるのです。
果たして受様は新しい職場で受け入れられるのか!?
「ウサギの王国」から始まるウサギの国シリーズの
5年ぶりの新作は前世が日本人だったウサ耳族の
恋物語になります。
ウサギの国シリーズは
日本人と同じような暮らしぶりをしているのに
日本人では考えられないような思考と
エロ特化の感受性をもつウサ耳族に振り回される受様達が
とっても楽しいシリーズです。
巻毎に主人公が変わるので
基本的に単巻読みでも問題ありません。
1巻目の兎神、2巻目の式神は
日本人が異世界トリップしたお話しでしたが
本作は日本人が輪廻転生したウサ耳族で
日本人の感覚が強くてウサ耳族のエロ特化な生活に
違和感ありまくりで馴染めません。
また元日本人として兎神に親近感を持ちつつも
兎神のように人々の役に立つほどの能力がない事が
コンプレックスにもなっていて
色々と生き難いことになっているのです。
そんな受様に手を差し伸べる攻様はイイ男ですが
王国のエリート集団の評議衆を務めるほどのご仁が
単純にイイ人なはずがない!!
と思って読み進めてしまい
本筋の読み方ではなかったかしれませんが
受様に優しくしているのは嘘ではなくても
裏では色々暗躍してそうな感じの策士なところが
個人的に萌ツボでとても楽しかったです。
既刊で張られた伏線が回収されていないので
兎神カプでの続きが読めたら嬉しいです。
亀井先生だったのでマストバイ。シリーズものとはつゆ知らず単独読みしてしまったウサギ初心者です。最初はびっくりぶっとび、どうしようこれ…と思いましたが、少し楽しめたので中立より萌にしました。シリーズ読みをおすすめしたいお話、本編220P弱+あとがき。
ウサギの王国の王宮厨房で働き始めて5年になるヒロ。性欲ばりばりなウサ耳族にあって、前世の日本人だった記憶があるからか、まっ昼間、ちょっと休憩と称して誰かとサクッとイタすなんてことはない、お堅いタイプなのですが、絶対的崇拝を集める兎神とちょっと誤解を招くようなことになってしまって・・・と続きます。
攻め受け以外の登場人物は
王と兎神(シリーズ1作目のカプ)、攻めの育てているお子様方5名、受けの職場の仲間少々ぐらいかな。
++すごかったところ
シリーズ1作目のレビューにありましたが、ほんとに「トンチキBL」とでも言えばいいのかな。前知識なかったので、「え?うそちょっと待って」という感じでめちゃくちゃ戸惑いました。だって亀井先生の美麗なイケメンなのに、りっぱなうさ耳がすっくり頭の上にあるんですよ。超シュール。冗談かなと思ったのですが兎神以外の登場人物すべてうさ耳。ビジュアルからしてもう可笑しくて可笑しくて。
その上、性欲ばりばり、仕事の休憩時間に「ちょっと足りなかったから」とかって席外して色事方面の補給をするんですよーっあーもうどうすればいいのこれ!と思ったんです。
でもだんだん慣れて、最後の方になると楽しかったですけどね。
攻め受けともお堅い生真面目路線な方です。亀井先生の美麗挿絵にぴったりな感じの方なんですが、なんせうさ耳、つい、ぷっと吹き出しそうになります。
松雪先生のぶっとびBL、たぶん1作目とかを読んだ方が楽しめると思います。王道BLとはちょっと違ったテイストを楽しみたいと思われる方でしたらお手にとっていただいてもよいのではないでしょうか。
ウサ耳族同士のお話?どうやって?と不思議に思いながら発売日を待ってました。
なんと!そう来るか!なるほど!
という設定でした。その設定がお話全体に生きてますね。逆にそのせいで生き辛いのもありますが…。
途中までは保育園を軌道に乗せるのに頑張ったり、巽の家でヒロが夕飯を振る舞って微笑ましく。
そう、巽がとても良い人なんですよ。本当にウサ耳族?ってくらい冷静というか普通の常識があって。
ウサ耳族の常識やエロースに関する思い込みからの暴走に巻き込まれない芯の強さがあって。
ヒロがねえ…。どんなに巽がアプローチしても、地位が違うし自分には何もないし…と卑屈で。まあ卑屈になる理由もある設定に関係あると思うんですけど。
しかも巽には他にもセフレがいるんだ…そうだよね…もう辛い…ってグルグルしてて。
もう普通に受け止めなよって背中をバシっと叩きたくなりました。
巽の情熱的な行動やかいま見せる独占欲、巽との約束を破りそうになったときの巽の激怒。なのにまだ、なんで怒ってるの?なーんて言ってるヒロに、謙虚さが過ぎるとイライラしてしまいました。
巽が王の隆俊を尊敬していて、彼にならってこの国では珍しい考え方をしてるおかげ?で、ヒロも理想の関係になれましたね。
まあ巡り巡って兎神のおかげですかね?
これまでのシリーズのメンバー勢揃いで豪華でした。ヒロと兎神と二人でゆっくり話す機会がおとずれるといいなあ。
兎神が現れてから5年後の王国です。あれからどんどん発展した様子も良かったです。