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作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
BLでマグロ漁師!!
また、随分思いきった設定で!と、刊行当時評判になった本作。
マグロ漁のスペクタクルが、興奮を増すいい材料になってる。
愁堂作品の定石「体から始まる」ではあるけれど、これは無意識の「襲い受け」。
泥酔したエンが、過去の夢にうなされて、意識のないまま、秋山に必死でむしゃぶりついた。
で、その翌朝の秋山が男らしいの、カッコイイの、
エンの過去を全て聞いた上で、エンを受け入れるの
その後、秋山の別れた奥さんが尋ねてきたりして、一波乱あったりはするけど、それでも秋山は揺るがずにエンを愛していて、、
愁堂作品の攻め様の中では、この秋山が一番好き。
これのドラマCD、秋山は小杉十郎太様、エンが鈴。
原作よりはちょっと甘めでアダルティな秋山がヨかった。
前から読みたかったんですよ、この作品。
なんてったってマグロ漁師ですよ。
ザ・おとこ!って感じですよ。
だけど、「BL」とマグロってどうなの?とそこが読みたかった点でした。
そして読んでみた感想は、男前な攻めに過去を背負う可憐な受け、というイメージがあって、実際「王道系」だと感じました。
これはイラストの山田ユギ先生の相乗効果も大いにあると思います。
寡黙で渋い男の祐二と、ほっとけない可愛らしさのあるエン、居酒屋店主のケンちゃん。ユギ先生による彼らの造形が、そのまま愁堂れな先生の書くセリフを話して動いているような、そんなリアリティが感じられて素晴らしい。
消し去りたいほどの惨めな過去を持つ孤独なエンと、マグロ漁の事ばかりでどこか一匹狼のようだった祐二が心も躰も結ばれる「北の漁場」、祐二が実は裕福な家の出で、しかし親兄弟たちとは相容れずに絶縁しエンとの「家族」の絆を結ぶ選択をする「兄弟船」の2編で構成される本作、「漁師」とか「マグロ」のイメージで読まないでいるのなら実に勿体無い。おすすめです。
漁師の親父に反発して出て行った先の東京で酷い目に遭い
故郷に戻ってきたら親父は船を残し他界していた・・・
21歳の新米漁師のエンが受け。
はじめての大物の当りでひとり船の上で往生するエンを助けてくれたのが
伝説の漁師と呼ばれる秋山祐二38歳。攻め。
舞台は、北の海。
寡黙で誠実な攻め、心に深い傷を負った謙虚な受け
ふつうだったらエッチまで時間がかかりそうなCPですが
プラトニックではなくエロフルスロットルです!
漁師という設定を、けっして笑いやネタにはせず
とても真摯にマグロ漁への熱い想いが綴られており
いつしか読者は漁師という仕事に魅力を感じてしまえ
仕事についてのくだりもおしつけがましくなく
とってもスラスラ読めましたよ。
挿絵を山田ユギさんが担当しており、エロす。
漁師なのに俳優ばりにかっこいい祐二、漁師なのに女顔のエン
ふたりはマグロ漁師だけども、夜はマグロではありませんっ!
最初にこのタイトルを見た時は
『演歌かよ!』とツッコミを入れてしまいましたが。。。
漁師同士のお話ってことで
無骨な男たちを想像してしまいそうになるんですが
幸い、山田ユギさんの挿絵が秀逸で
海の男っぽさを残しつつ、ガサツなイメージは全くなくて
でも、不器用な雰囲気もよく出てて
お陰で、男臭さが多少和らいで読みやすかったです。
伝説の漁師・秋山の無口だけど誠実な感じがすごくカッコいい!
海の男には興味なかったけど
彼になら惚れちゃうかも。。。w
男はあんまりぺらぺら喋るもんじゃない!って思いましたよw
まあ、彼の場合は
言葉が足りな過ぎていろいろとすれ違っちゃうんですけど。。。
そんな彼を理解したくても、過去の過ちを引きずってる縁(エン)には
「自分なんかを好きになってもらえるわけない」って思っちゃってるもんだから
さらにすれ違っちゃうんですよね。
そんな2人の。。。というかエンちゃんの背中をそっと押す
元漁師、今はオネエ言葉の居酒屋店主のケンちゃんが
またすごいいい味出してるんですよね~。
まさに、ケンちゃんGJ!って感じでしたw
途中、マグロ一本釣り漁のことが事細かく描かれているんですが
これが、なかなかに臨場感があるんですよ。
愁堂先生、かなり勉強されたんじゃないかな~。
ほんとに船に乗ってるような気持ちになれましたよw
かどうかはわかりませんが、マグロ漁船といえば男の職場、男臭い攻めを期待しちゃいます。
受けはマグロ漁師を父に持ちますが、継いでほしいという思いを無視して東京に行ってしまいます。そこでたちの悪い男にひっかかってしまい、暴力による性交渉、最後にはシャブ漬けされてしまいます。
幸いにも?逮捕され収監されることでその男からは離れられ、実家に帰ります。帰って知るのは父親の死。残された家と船。一人でマグロ漁をやっていくことになりますが、簡単にはマグロも釣られてくれない!
それを助ける男前な攻め秋山。
優しい抱き方をする男に惹かれてしまいます。
秋山には出ていった嫁と子供がいて、さらに北海道にいる兄まで出てきて色々あるんですが、最後はラブラブな関係に。
マグロ漁船とはいえ、一本釣りの話なので、船上でなんやかや、はありません。(ワケアリだと遠洋なのですが)少し物足りなさはありますが、すんなり読めます。
続編では東京時代の話もあるようなので、期待。
数年前に読んだのですがドラマCDを聞いたらまた読み返してみたくなりました。
昭和の匂いが漂う、二時間ドラマのようなお話ですね。
家族を無くしたエンと秋山が家族になる。いいお話です。
グレて故郷を逃げ出し東京で身を持ち崩しヤクザの女にされ逃げようとすれば殴られ薬中にされ、警察に捕まって服役しやっと逃げ帰ってきたエン。
唯一の父は亡くなり、父の意思を継いで漁師を目指す。
秋山に助けられはからずも酔って昔の夢を見たエンは秋山に…。
秋山が男前です!
秋山の元妻が秋山の家を訪ねて来て、エンが苦しむ所は本当に切なかったです。
やけになりエンは時化の海に乗りだし。もう死ぬというところで秋山に助けられます。
そして秋山が語る妻との話。
秋山も色々あったんですね。しかしまだちゃんと離婚してなかったとは。
年の差、体格差、漁師の師匠で恋人で家族。
北の漁場で二人で寄り添い幸せになってほしいです。
けんちゃんが山田ユギさんのマンガに出てきそうなキャラで和みました。