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ijippari na kuchibiru
いや~萌えました!攻めの受けを甘やかしている感じも良いし、
受けのツンデレというか負けん気の強さが超可愛かったです。
学生時代のわだかまりが残ったまま再会したんですが何気なく
攻めが受けの名前を読んだ時の「……今、初めて俺の名前読んだ…」
という言葉で、結構早い段階でハートを鷲掴みにされてしまいました(笑)
受けの気が強すぎると可愛げがなくなってしまうんだけども、愁一は
いい感じのバランスで良かったなぁ。愁一にベタ惚れながらも、耀司の
愁一の扱いの上手さにも萌えた。話の方は建築家と小説家という結構
珍しい職業(BL界ではあるあるかもしれないですが)を扱っている
割には、あっさりとしていたように思います。愁一の嫁が耀司に対して
嫉妬メラメラだったのに思ったよりも早く離婚したな…とは思ったりも
しましたが、まぁ正直あの嫁にページ裂いても仕方ないのでね(酷いw)
文章も丁寧で好みだったし、破綻していたりありえない展開があるわけ
でもないのですごく読みやすかったです。そして、描き下ろしの
『意地っ張りな夜』の破壊力がすごかった。愁一のデレっぷりがエロいわ
可愛いわエロいわ(2回目)で、正直この描き下ろしを読んで神評価に
したくらい、甘さが好みでした。耀司ナイス!GJ!
ただ欲を言うなら他の方も書かれている通り、二人の過去とかをもっと
掘り下げてくれれば良かったなと思いますが、現在の二人の雰囲気も
大好きなので、かなり好きな作品です。
設計事務所で働く沙倉は、かつての親友で、今や人気小説家となった設楽愁一から、洋館のリフォームの依頼を受ける。
少年の頃から、ずっと愁一に憧れ続けていたが、それがやがて肉欲を伴った恋情に変わってしまった己の感情を汚らわしく思い、大学時代に彼の元を去った。
それから十年。
偶然の再会で、ますます美貌に磨きがかかった愁一を見た沙倉の一度は諦めた想いが再び疼き始める。
離れていった過去の仕打ちをなじられ、後悔と期待を持て余した沙倉は、ついに彼の唇を奪うのだが……?
というような話でした。
愁一は沙倉に唇を奪われても、酔っていたせいもあってか、しらっとした顔をしているし。
それ以上に触れても、あんまり抵抗しない。
まぁ、結局のところ、沙倉の事を憎からず思っていて、彼女よりも奥さんよりも沙倉といるのが一番楽しいって認めちゃってめでたしめでたしなので、とってもよかったんですが。
なんていうか、そこまで行き着くまでのところが、何とも。
最初、あらすじを読んだ時にキャラのイメージと相手に対する態度から、どっちが受けなんだか攻めなんだか、よくわからなかったんですが、読み終わってやっと理解しました。
愁一に対して、沙倉が王子様を敬うように接してたんですね。
なんか、当初の沙倉の描写がちょっと強面のように見えたので、もうちょっと横柄な感じもあるのかと思ったら、完全に尽くして尽くして尽くして尽くしまくってたので、ちょっとギャップが。
それに対して、愁一も何の違和感も抱いてないみたいだから、学生時代からこんなんだったのかなー……? って思うと、微妙に違和感が……。
物語の本筋とは関係ないですが、もうちょっと具体的に、この2人の学生時代のエピソードとか読みたいなー……と思いました。