「そそられるって言ったろ。やりたくてたまらない」

浸食

浸食
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神8
  • 萌×24
  • 萌4
  • 中立2
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
7
得点
70
評価数
19
平均
3.8 / 5
神率
42.1%
著者
萩野シロ 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
桜城やや 
媒体
小説
出版社
リブレ
レーベル
ビーボーイSLASHノベルズ
発売日
価格
¥850(税抜)  
ISBN
9784862632081

あらすじ

幸村会の西垣は、雄の魅力を持った御曹司・槙野から人捜しを依頼される。その裏に潜む厄介さを理由に無下にあしらう西垣を、槙野は無理やり陵辱した。情欲の笑みを湛えながら身体の奥を暴く男から与えられる、溶けてしまいそうな愉悦と陶酔。はしたなく蠢き悦ぶ身体は熱を孕み、槙野が欲しい、ただそれだけの本能に喰われていく――。
御曹司×ヤクザのリスキーラブ、オール書き下ろしで登場!
(出版社より)

表題作浸食

槙野京介/25歳 グループ企業社長の二男坊 
西垣昌己/28歳 ヤクザ 「幸村会」構成員

レビュー投稿数7

死ぬほど面白い

萩野シロさん初読みでしたが、はっきり言って非常に面白かったです。文章力が高くて構成が本当にしっかりしているので、萌え萌えしつつ、サスペンスに引き込まれ、寝食も忘れて最後までぶっとおしで読みました。(だじゃれじゃないよ。。)

なんか、BLの受け、攻めっていうのを当てはめるのが違うかなと思えるくらいの、男同士、人間同士の濃い関係が描かれていました。CPはヤクザ(ひら)と一般人の依頼人(御曹司)。後者が攻めで、人当たりのよいキャラを演じることもできるが、実は非常に切れるしたたかな男(バイ)。一方、ヤクザが受けですが、これがクールで骨のあるいい男。この受けが事実上の主人公です。こんな男くさい二人の対決が見物です。

ありがちなご都合主義的展開がなく、BLファンタジー色も薄くて、本当に読み応えある作品でした。そしてエロい。情事の表現が独特で、執拗で、西垣がメロメロになることがリアルに伝わる。
出会いから手首を縛めて強姦してしまう傲岸攻め、槙野ですが、形勢不利を冷静に判断し、体くらい奪われても何ともないと思いながらも、攻めの技巧にほだされていく西垣が愛しい。

あまりに面白かったので、萩野シロさんの他の作品も読みたいと探したのですが、しばらくお書きになっていないのでしょうか。このサイトだと7冊ほどしか登録がなく、今入手できるのは4冊程度なんですね。もっと読みたい。。

4

なんちゃって御曹司となんちゃってヤクザの恋

と作者さんは言ってました。
でも、どっちも『なんちゃって』じゃなかったですよ。
御曹司である槙野は年下だけど、なかなか強引でテクニシャンです。
ヤクザである西垣は1本スジが通ってて信念をもって行動しています。
攻められてる時の色っぽさは、たまりまへん。

行方不明者を探す、と言う目的で行動をともにする二人ですが…。
サスペンス的な要素満載で展開が楽しみでした。

サブキャラであるヤクザの若頭である幸村がカッコイイんです。
桜木やや先生のイラストではワンカットしかなかったのですが、西垣とは違うワイルドな魅力がそこにあふれてました。
う~ん、他にもモグリの医者として17歳の中村浩紀とか、幸村の相手っぽい比佐野とか美味しい人が出てたのですが。
幸村の話とか、浩紀くんのおいたちとか読みたいっす。

今回、やや先生のイラストはエロエロで最高でした!

たった1週間の話とは思えない濃いお話でしたねぇ。

2

かっこいい男たち

初めて読む作家さんです。
男前受けの本を探していたところ、いきつきました。
男気ある2人の男性の出会いからくっつくまでのお話。
攻めも受けも本当にかっこよくて、デキル悪い男!!!
受けはヤクザなので、多少の暴力シーンがついてきますが、受けが悲壮感がないからかハラハラはするものの読んでいて心が痛むことはありません^^
攻めはカタギの職業ですが、こちらも肝が座っていてむしろこの人だからこそ西垣さんを任せられるな!!と思えるような人物です。
攻めの方が言葉使いに遊び心があってチャーミングな大人の男という印象だったかな

このお話、一冊最初から最後までで本編中では一週間かかってないのです。
その中で2人の男が出会って、
嫌っていたはずの攻めに受けがどんどんメロメロになり、事件も起きてアクションもありと、とてもスピード感ある作品です。
なのに詰め込みすぎてる感がなく、どんどん読み進めてしまいました!

かっこいい男のBLが好きな方にはとってもオススメです。

この萩野先生は男前受け作品を書くことが多かったようですが、最近は作品を出されていないとのことでとても残念です…。
もう少し評価されてほしい作品です!

2

萌えはないけど好き❤

男と男の恋愛ですね。
受けも攻めも男気あふれてます。それこそ、男と男のぶつかり愛ですね(^・^)。

電子書籍で読んだけれど、時間が経つ毎に読み返したくなる内容です。

脇役の人達も魅力的で、続きが読みたいけど、きっと続刊はでないでしょうね。
残念(>_<)

私の中ではベスト10に入るBL小説ですね(*^^)v

1

カップリングは美味しかったのですが…

槙野京介(25歳 グループ企業社長の二男坊 物怖じしない性格)×西垣昌己(28歳 ヤクザ 「幸村会」構成員)

上の命令で槙野と会う事になった西垣は、因縁のある相手戸川宗之の消息不明になった息子・彰彦の捜索を依頼されます。依頼を突っぱねる西垣ですが、そんな態度がそそると囁き西垣の腕を拘束した槙野はむりやり体を結びます。その後西垣は仕方なく槙野とともに戸川彰彦の手がかりを追う事になりますが、その事件の裏には中国全土に根を張る組織が絡んでいて……

ヤクザものは数あれど、堅気攻×ヤクザ受というのは結構珍しいカップリングではないでしょうか!?堅気とはいえ実は探偵だったり、ヤクザが幼馴染で昔から知っているといったシチュエーションならともかく、この作品の二人は本当に堅気(御曹司)とヤクザで出会っています。しかもヤクザ・西垣はなよなよしている訳ではなくむしろ男らしいタイプのキャラで一見受タイプには思えないですし、そんな男を見染める御曹司・槙野もおっとり天然なんていうお坊ちゃん的な性格ではなく傲岸不遜・怖いものなしで西垣に付きまとうのですが、とにかくこの二人のコミュニケーションは殺伐としているというか、色気がないというか…かろうじてラストでようやく「ラブ」が顔を出したという感じでした(まぁそういうところが逆に萌えるっちゃあ萌えるんですが)。

中国マフィアとの対決・駆け引きがあったりと全体的に結構読み応えもあるのですが、何か頭に内容がすんなり入ってこない感じがあって、結局最初から最後までその点をずっと引きずってしまいました。読み難いまではいかないのですが微妙に相性が悪かったかも…。カップルの設定や色気がない雰囲気も結構ツボだったりして良かったのですが、こちらも何かピンと来ないところがあって、消化不良みたいな印象が残ってしまったのがものすご~く惜しいなと思いました。

3

ビター風味のサスペンス

御曹司×ヤクザのお話です。
ヤクザのが受けなのか~どんな感じ?というと
ヤクザでドライでクールな受けに後あと殴られようが何されようが果敢に攻めて気を引こうと頑張る御曹司・・・な関係でした。
上の命令で受けたくもない依頼をうけることになった幸村会の西垣。
依頼人の部下で西垣にコンタクトをとってきた男・槙野は、依頼を渋る西垣を無理やり組み敷きます。
御曹司の彼、よくある洗練されて気取った風なキャラ設定というわけでもなくわりと直球でかわいい素直な人です。
直球な攻めとドライな受け、しかもサスペンス推理モノなのでかなり淡々と話が進みます。

二人のやりとりに緊張感があっていい!!
やくざなだけあって強くて恐ると怖いんですが、美人な西垣にキレられてもちょっかいかけてかまいたくなるんでしょうか槙野は。
怒られてもうれしそう・・・

サスペンスとしてのストーリーにもちゃんと骨があって読み応えたっぷりです。夜の街ややくざもいろいろ大変だな事情もリアル感でてました。
西垣の友人で若頭という人もいい味だしてます。
西垣になにかあればこの恐いお方が出てくるわけですね・・ツボです!

それにしても西垣・・快楽に弱いなんて素敵な設定です。
ドライな性格の西垣の心境の変化が見どころです。

3

男×男の色香

萌萌萌。(MAX:萌萌萌:神に近い)
御曹子×ヤクザという異色の組み合わせです。
そこに、ちょっとしたサスペンスを上手く絡めて、男の色気とスリルを堪能させてくれる、シリアスでハードボイルドな一冊。

萩野作品の受けは、強気で鼻っ柱の強いイキのいいキャラがほとんど。特にこの西垣はヤクザなこともあり、凶暴でかなり手強い性格。
私的にはツボをついてくれるかなり美味しい受けでした。じゅる。

そんな西垣と渡り合うのが、年下の堅気の会社員の槙野。
西垣の元に訳ありの人探しを以来しにきた御曹子という役柄なんですが、西垣とは違った方向にイイ性格をしおり負けておりません。
なんせ「そそられた」という理由で、ヤクザと知りながら初っ端から西垣を強姦という荒技ですから。
でも強姦された西垣も、被害者という言葉が似合うようなヤワな性格をしてません。きっちり報復します。そこが気持ちいい。
不遜な男ですが、でも槙野は決して鬼畜でも俺様でもない。飄々としていて、人を食ったような妙な魅力があります。
が、なかなか西垣が自分に落ちてこないことへの焦燥が見え隠れしていたり、意外にも熱かったりして、年下らしい可愛さもあります。

そんな二人が、人探しのために行動を共にするわけです。
イニシアチブを取り合っているような二人の応酬。そして徐々に見えてくる西垣の過去としがらみ。
恋愛面での関係の変化のスリルと、ストーリー上での伏線が少しずつ回収されていくスリル。その二つが相乗効果となり、高揚感が沸きあがります。
ヤクザ設定にもちゃんとリアルさが感じられて、空事ではない緊張感があり、読みごたえがありました。

ニヒルな笑みで西垣を剥く槙野と、銃で後頭部を狙いつつ許容している西垣。表紙が二人の緊張感漂う関係性を実によく表わしています。
そんな、男×男ならではの色香が滲み出ていて、強気受け男前受けが好きなわたしは、大満足でした。

脇キャラも曲者揃いで、特に西垣と運命共同体でもあり組長でもある幸村と比佐野の関係が気になる。
スピンオフ希望。読みたいな。

3

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