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ossan dakedo seijo desu
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
魔力や魔法のあるファンタジー世界。
「聖女」という存在が代々国内の穢れを祓い、魔獣の脅威から守ってきた。
美形な騎士のヴィーラントと平凡なおじさんゼフ。
ゼフが住む村に、なかなか見つからなかった次代の聖女を探しにヴィーラントがやってくる。ゼフが次代の聖女だと判明する。
にやま先生が挿絵を描かれていて気になっていた作品。WEB小説でファンタジーとなると自分はあまり手に取らないジャンルだけど、「おっさん」で「聖女」というチクハグな語感に興味がわいた。
地の文が一人称の独白形式でライトな語り口なのは個人的には好みじゃないけど、WEB小説の特徴なのかなと思うので今回評価に含まず。(いつか慣れて読みにくさを感じなくなるのかな?)
ゼフはくたびれたおっさんを自認する42歳。人助けを苦と思わない性分なようで、聖女としての役割もすんなり受け入れた印象。
聖女として責任を持って国の浄化を進めていく姿は男前でかっこよかった。
ただ、自分の価値を過小評価していて自己犠牲がいきすぎているように感じた。
「おっさんだから」ということ以外に自分を卑下しなきゃならない要素はないと思うのだけど…聖女を引き継いだことで、自分とその他大勢との大事さの比重が狂いでもしたのか?
(聖女にそんな設定は書いてないけど、そんな風にしか納得できないくらいには異常)
あと、髪の毛を大事にする描写はBLでやられるとちょっと萎える。
それに、髪の毛を4本抜くより刃物で傷つけて血を流す方がマシという考え方はやっぱりどうかしている。
一方のヴィーラントは、見目がとても良いこと(瞳の色やら髪の色やら作中何度も言及がある)と強い騎士なこと、ゼフのことがとても好きなこと以外はあまり印象に残らなかった。
でも、好きな人が全く自分を大事にせず、自分を大事にしてほしいという言葉は聞き流され、いつ死んでもおかしくないし実際死にかける…これを隣で見ているしかない状況はかなり不憫だと思った。ヴィーラントは不憫攻めといえるかも…
ストーリーは、聖女の引き継ぎが簡単スピーディーすぎるとか、魔王との対決があっさりすぎる(てっきり後日改めて戦うのかと思ったら終わってた)とか、死にかけのゼフを救う手立てをもたらすのがゼフの次の代の聖女で聖女万能すぎ…とかツッコミたい部分は結構あるけど、細かいことを気にしない精神で読めば楽しめた。
ベッドシーンも良かった。色事に慣れてないおっさん受けと、ねっちりじっくり攻める美丈夫。美味しい。
最後、国の外にまで手を広げて浄化の旅に出るゼフ。ヴィーラントの苦労は尽きそうにない。かんばれ。
おっさん?おじさまと、呼ばせてください...!
42歳のおじさまが聖女。なるほどおもしろそうな予感しかしない...!とわくわくしながら拝読しました。面白かったです!
辺境の田舎で日々を過ごしていたからか、ステータス高めの村人のおじさま。40も過ぎてから聖女となり、3人の騎士を連れ、自国の穢れを祓う旅に出るー。
おじさまの側に侍るのは、彼を発見した美形騎士(おじさまの加護を得て、勇者様となる)
冒険あり、戦闘あり、魔王あり!
面白かったです...!!
おじさま聖女様がとても魅力的な方で。主におじさまの一人称なので、ことあるごとにご自身のことを「さえないおっさん」と言われているのですが、とんでもねぇです。
このおじさま聖女様、めちゃくちゃ働くし先を見越して動いてらっしゃる。そして、優しすぎる。
そんなおじさま聖女様と、自己犠牲がすぎるおじさまを、支え、護り、パートナーとなる騎士様との物語、とても楽しませていただきました...!
ラストの流れも大好きです。こう、ふたりの背中でエンドカード、みたいな!俺たちの冒険はまだまだ続くぜ!みたいな!
ふたり支え合って、世界を平和にしていくんだろうなとしみじみ思いました。最強聖女様と最強勇者様のバディは無敵!
面白かったです!
アニメとかで脇役の役職持ちおっさんキャラに萌えたことないですか?
いつも同じお付きの人がついてて、みたいな。
このカップルってそんなカップルじゃないかな~と思うわけです。
小説の視点って受け視点が多いんですけど、その理由は女性が読むので、共感されやすいって理由をきいたことがあります。
この作品はライトな語り口調なおっさん一人称視点が多い(攻め視点も少しある)でして、おっさん口調って好きなんですけど、「髪は守った」とかで、コミカル寄りなんですね。えちシーンもあるのですが。
おっさんの語りで綴られた部分を、三人称他人視点や他者一人称視点で同じ話を読んでみたくなります。
他人視点だと萌え度爆上がりになったりしそう、このキャラ。
外側から見て萌えるタイプだと思うんです。
キャラは良い感じです。
おっさんは浄化を頑張ってよく倒れる働くおっさんキャラで。
騎士さんも献身的かつおっさんを心配してくれる守護キャラなのです。
美味しい。
設定も美味しいのです。
騎士さんのパワーアップのためにキスとかえっちをする必要がある、と。ほら美味しい!
作品全体の雰囲気が親しみやすいおっさんのライトな雰囲気なのでして。しかし王侯貴族は絡まず、…浄化してしんどい倒れる、心配される、また浄化して倒れるパタリ、心配される。そんな感じなのでした。
ラストは良かったです!
今回は代々聖女に仕える家系の騎士と
聖女と判明した辺境の中年男性のお話です。
聖女となった受様が国を脅かす暗黒を消滅させるまでと
攻様から見た本編を描いた短編を収録。
この世界には国全体の穢れを祓い、
魔獣たちを遠ざけ、傷ついたものを癒すといわれる
聖女が常に存在します。
受様の生まれた辺境の小さな村はとても貧乏で
先の司祭が亡くなると教会として機能しなくなり
15才で行われるステータス鑑定が行われなりました。
ところが受様が42才の誕生日を迎えた初冬のある日、
都から次代の聖女の捜索にやってきた人物によって
村人全員の鑑定を行われる事になります。
王都からやってきたのは
30そこそこくらいの見目の良い騎士のようで
魔道具を使って鑑定をしているようです。
このイケメン騎士こそが今回の攻様になります♪
なかなか次代の聖女が見つからず
国全体の魔獣被害は深刻になっており、
スタンピードの可能性もあるとの噂は
辺境の村にも届いていて粛々と鑑定が進みますが
とうとう列の最後に並んだ受様の番になります。
受様が鑑定紙に触れると名前と年と性別に続いて
現れたレベルは3桁、体力と魔力は4桁後半、
属性として聖、光、土、水と文字が浮かびます。
受様にはそれらがどの程度のレベルか不明でしたが
鑑定紙を見ていた攻様が片膝をついて
受様に頭を下げたのです。
ずっとお探し申し上げていました 聖女様
果たして受様は攻様が言う通り次代の聖女様なのか!?
WEB小説サイト「ムーンライトノベルズ」連載の
Web小説に加筆修正しての書籍化で
聖女の直属騎士である攻様と
中年になってから聖女と判明した受様の
世界救済物語になります♪
攻様によれば聖女様を見分ける方法はただひとつ
属性に「聖」があるかと、どうかだと言うのです。
歴代聖女には5人の男性聖女がいるので問題はなく
受様は攻様とともに王都へと旅立つのですが
1月かけて王都につくと自ら聖女だと名乗り出た
若い女性がいたのです。
初っ端からけっこうドキドキな展開ですが
受様が次の聖女である事は当代聖女によって証明され
聖女を語った女性が罪を問われる事になり
・・・と続いていきます。
受様は貧しい村での暮らしで
自分ができる事に助力を惜しまない性格で
他者を思いやる懐の広い年長者なので
聖女=若く美しい女性というイメージを覆しながら
聖女としての役目を果たしていき
攻様を守るべく傍にいる攻様がそんな受様に
惹かれないはずはないのですが
受様の基本姿勢は"おっさん"思考なので
若いイケメンが自分を好ましく思うだなんて
微塵も思わないのです。
国を覆う暗黒を祓うという聖女としての働きと
年下イケメンとの恋がどうやって進展していくのか
ドキドキ&ワクワク、とても楽しく読めました (^-^)/
受様が達観していて自己犠牲が過ぎる感じはしましたが
最後のどんでん返し的な大団円はとても小気味良く
読了感はとても良かったです。
おっさんがヒロイン?
主人公(受け)は42歳の辺境の村であぶれ女性とお付き合いも結婚すらできなかった、農作業や狩りをしてその日をなんとか生きるおっさんゼフです。
村には教会もなく司祭もおらず聖女様の信仰も薄く。そんなところへ超絶美形の聖女付騎士ヴィーラントが聖女探しにやってきて。
なんと!ゼフが聖女だと!おっさんなのに聖女?!
という始まりで。ゼフが自分のことをおっさんおっさんしつこい気もしましたが。
心根の優しい気さくなおっさんで、博愛精神旺盛で。力を持つからには救わなければ、そもそも自分のせいだしの精神でモリモリ働きます。
おっさん受けが主人公のファンタジー小説は初めて読むかもしれません。視点もほぼゼフなのでおっさん目線なんですよね。なので乙女さやトキメキはほぼありません。
ゼフを全身全霊で慕う超絶美形なヴィーラントのことも、なんでよりどりみどりなのにこんなおっさんな俺なんかを…という感じで。
やったことは偉大なのに、ゼフが控え目で謙虚なせいか描写に盛り上がりが欠けるような…。勇者に聖力を与えるのも体液を与えるという美味しい設定なのですが、ゼフ視点だと微笑ましいのですが萌えというかトキメキがわかず。
これはもし視点がほとんどヴィーラントだったらどうだったんだろう。ゼフに焦がれる慕う心配して頼ってほしくて泣けてしまうところなど、ヴィーラント目線ならもっと萌えたかも?
お話はとっても良かったです。魔王があっさりだったけど、俺達の旅は続くぜ!どこまでもお供しますっ!
欲も名声もお金もいらない思いやりのあるおっさんゼフ。髪の一本より血で済ませたいおっさんのおっさんによる聖女物語でした。
表紙の受けの表情がなんとなく気になって購入。想像していたより楽しめたので萌2より萌にしました。攻めはキラキラなんだけど、受けが40代髪の毛大事にしたいと考えるオッサンってところがレアかも。受けが素でいい人なんで、読後感が良かったです!本編310P弱+後日談19P+あとがき。先生は、にやま先生の「僕のおまわりさん」からおっさん萌えが始まったとのこと、挿絵がぴったりだなあと思ったのも納得です!
辺境の村で嫁を貰うこともかなわず一人暮らしていたゼフ。ある日、20年以上見つかっていない次代聖女を探しに来たということで、ステータス鑑定を受けたところ、浮かび上がった文字は「聖、光、土、水」で・・と続きます。
攻め受け以外の登場人物は
エミーリア(聖女と名乗り出た♀)、カヒム、ディルク(魔王討伐旅に同行する騎士)、魔王、先代聖女、最後の方にレナ(村で助けてあげた少女)ぐらいか。
++攻め受けについて
攻めは戦闘中はドーベルマン的強さを誇るけど、受けの前では撫でて撫でてとしっぽ振るゴールデンレトリバーという印象です。受けが危なっかしいことを複数回するんで、ほろほろ泣くんです。最後はぷっつん切れて「なんで護られてくれないっ?!」っ怒るんですよ、可愛い。一生懸命生真面目さんで、受けのことが好きでしょうがないってことなんです。金髪&山葡萄色の瞳のきらきらイケメン騎士なんだけど可愛い。(2回目)
受けがなあ、ほんまにええ人で。不憫健気とかじゃないんです。普通に畑仕事して生きてきたモブ的おっさん。それなのに聖女認定されるやいなや、引き継がれた知見に従い、国中に広がる穢れを祓って祓って祓いまくる。最初聖女と名乗り出たエミーリアも母親を人質にとられての行動と知るや、母親を助けるよう願い、国中祓いに出かけるために神殿にシンボルとしていてもらうようエミーリアに代役を頼み、魔王やばそうと思ったら聖力をありとあらゆる形に変えて事前準備し。
村で生活してきた生活の知恵というか、戦うための知恵というか、それが良いのです。弱っちくない。自分で考えて自分で戦う。刀とか武力というより、聖力で戦う。それもいかにも正義の味方っていう感じではなく、こうした方がいいだろ?とごく自然な様子で自ら戦う。いいなあと思いました。
攻めのわんこ属性好きだったし、受けの人の好さがよくって読後感がとても良かった一冊でした。最後の最後がこれまた良いのですよぅ、ファンタジー好きな方、良かったらお手に取ってくださいませ。
イラストが「僕のおまわりさん」のにやま先生。タイトルも面白そうだし、お高めだったけど購入してみました。
結論。
私には刺さらなかった。
色々と気になるポイントがありました。
主人公なる冴えないおっさん・ゼフが、国を救い、守る"聖女"と判明し、魔獣の力が強い各地へ赴き魔獣・魔王を退治していくストーリー。
ストーリーは面白いです。
しがない中年村人だったゼフが、男なのに聖女認定を受け、イケメン騎士のヴィーラントと想いを通じ合っていく。キラキライケメンとおっさんカップル…萌えに違いないと思っていたけど、思っていたほどあまり萌えなかったです。2人のカプより、他に気になる部分が多すぎたからかも知れません(T_T)
まず、文章にすごい違和感。
語り口調が多く、エッセイ調なのが読みにくい。視点はゼフだったり、ヴィーラントだったりちょいちょい変わります。
親しみ感や読みやすさを重視したんでしょうか。ちょっとなら良いけど、ずっとこうだと客観的視点が曇るので状況等が分かりにくいです。ほとんど自分の心の声語りなので、セリフも入るとずっと喋ってる印象なのが否めない。
語り口調を優先しても良いんですが、物語の背景となる詳細な情報も入れないと、イメージし難いです。
例えば…王都へ行く際もどんな道のりで行き、道中はどんな風景でどんな景色が広がっていたのかとか。王都はどんな町並みで広さで、どれくらいの人々が暮らし、どういった服装や店や建物が並んでいるのかとか。人々は幸せそうかそうじゃないか……など色々です。
ゼフは生まれてから村を出た事がないと言っていて、村の外に興味を持って然るべきなのに、そういうドキドキや不安感が伝わらない。村との比較もあれば、村の生活も同時に想像できたのに。村から王都への道、王都の街並みをイメージしながら私もストーリーを追いたかったけど、非常にあっさりとしたもので不完全燃焼です。
それが読みやすいと思う人もいるかも知れませんが、私には合わなかったです。アニメだと良いかもだけど、小説だと情報が少なくなるし違和感ありました。
最大の敵の魔王との対峙。
児童文学書でももうちょっとページ使いますよ、って思うほどページも割かないしすごくアッサリ。臨場感も迫力もないし、闘いのハラハラ感も伝わらない…最大の見どころで一番大事なシーンなのに、見応えがないのは有り得ない。
ゼフの手紙。
お涙頂戴を演出なのかも知れないけど、突拍子もなく出さないで欲しい。アッサリ終わった敵との闘いのあとゼフが倒れて、実はこんな感動の手紙を実は用意してました…みんなが涙…。
読者置いてけぼりですよ。手紙演出は悪くないんですが、敵との闘いに感情移入も出来てないのに、いきなり遺書みたいな手紙を登場させてもね…って感じです。余韻もないし、出すタイミングというか間の取り方が適していないと思いました。恐らく作者さんの気持ちが一番乗って書いたシーンだと思いますが、そこまで胸打つ描写ではなかったかな…。
ゼフとヴィーラントとのラブだけが癒しです。
ヴィーラントのゼフ愛が強くて、慕っている姿は可愛くて。直球な抱かせてください、はすごく良かったです。セックスシーンに関しては、語り口調は盛り上げを助長していて◎。
ストーリーもカップルの組み合わせも良いのに、いろいろ惜しい部分が目立ちました。文章自体にも惹かれないし、細部描写が荒い感じがしました。文章に緩急がついていたらメリハリがあって良かったと思います。緩めるシーンは口語調で、緊張感あるシーンはちょっと固く真面目なトーンで表現するとか。
作者さんとキャラクターだけで作品を作っているわけではありません。作品の後ろには多くの読者がいることも忘れずに物語を綴っていって欲しいです。
とはいえ、物語はとても興味深かったし面白い設定でした。今後、作者さまの別の作品にも注目していきたいと思います^ ^